カナダに引き続きパワーが必要なバクー市街地で行われるアゼルバイジャンGPでは、マクラーレンホンダの活躍を見ることはできないだろうど感じています。

余りにも長いほぼストレートな全開区間が2.1kmもありパワー必衰のコース。アロンソに投入される4基目のICEの出来にはかなり注目が集まっています。先ずはトラブルなく走り切れるところを見せてほしいです。

ホンダレーシングF1のアゼルバイジャンGPブレビュー⇒http://ja.hondaracingf1.com/2017/index/azerbaijan-gp-reports.html

以下引用文となります。

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長谷川 祐介 株式会社本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者

http://ja.hondaracingf1.com/

「バクーを訪れるのは今年で2回目になりますが、カナダGPが悔しい結果に終わったこともあり、次の戦いの地であるアゼルバイジャンに向かうことを楽しみにしています。
昨年はカナダGPの翌週開催だったため、カナダから直接向かう形になりましたが、今年は1週間のインターバルを経ており、チームは一旦ファクトリーに戻ってデータを分析した上でアゼルバイジャンに向かいます。ただ、バクー市街地サーキットは、シーズンの中でも最長レベルの2km超のストレートが特徴のパワーサーキットですし、今回もチームにとっては難しいチャレンジになると思っています。
McLaren-Hondaにとっては、ここまで厳しいシーズンが続いていますが、ここから前進するためにできることのすべてを行っています。マクラーレンと一丸になって、開発に専念し、少しでも早く状況の改善を図りたいと思います」

フェルナンド・アロンソ

「バクーは素晴らしい都市で、昨年の初開催が成功裏に終わってから、アゼルバイジャンで再びレースをするのを楽しみにしていました。バクーのアンバサダーとして活動していたので、過ごした時間も長いですし、仲間もたくさんいます。F1レースを開催するのにふさわしい、本当に素敵な場所だと思います。歴史を感じさせる街並みや城壁の中にあるストレートを駆け抜けると、F1というスポーツにとっての新たな場面に出会えたと実感します。
カナダでは今季初のポイント獲得まであと一歩に迫りながらリタイアを喫しましたが、バクーへはさらに闘志を燃やして臨みます。ただ、今週末も難しい結果になるかもしれません。パワーユニットの交換によるペナルティーを受ける場合には後方からのスタートになり、幅が狭く高速ストレートとタイトコーナーが組み合わされたコースではオーバーテイクが難しいからです。ただ、不可能なわけではないので、いつも通り戦い続けるのみです。
バクー市街地サーキットは、カレンダー中で最速のコースです。ドライバーからすれば、壁に囲まれたコースをこんなスピードで走るのは、本当にエキサイティングです。レースではスタートが重要になるでしょうから、金曜と土曜にいいセッティングを見つけることが重要です」

ストフェル・バンドーン

「バクーでの初めてのレースにワクワクしています。これまでシミュレーターでかなりの時間走り込んでいるので、実際の走行でもそんなに違和感はないと思います。
このサーキットは、他のコースの特性を織り交ぜたような構成で、高速となるロングストレートだけでなく、インフィールドセクションにはタイトなコーナーとハードブレーキングがあります。燃費に厳しく、ERS(エネルギー回生システム)の影響も大きいので、エンジニアにとっては忙しい週末になると思いますが、自分たちのパッケージが最大の力を発揮できるようにしていきます。
カナダはチーム全員にとって残念な結果に終わりました。バクーでパフォーマンスが急に向上するとは思いませんが、トップレベルで戦えるよう、常に学び、懸命に努力するのみです。我々は前を向き続け、どのレースであっても同じように取り組んでいきます。自分たちの持つパッケージからできる限り多くを引き出すために、必死で戦います」

エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director

「モントリオールではフラストレーションの残る結果となりましたが、美しい都市であるバクーへ移動し、今年からアゼルバイジャンGPと名を変えて行われる、ここでの2度目のグランプリに意識を向けています。カナダでは、週末を通じて見せたポテンシャルを十分に発揮することはできませんでしたが、バクーのコース特性を考えると、同じように厳しい戦いが待っていると思います。
しかし、我々はまだ戦いの最中ですし、立ち止まってはいません。結果とは逆に、チームの闘志と勝利への意欲はこれまで以上に高まっており、それがポイント獲得の原動力になると思います。弱点に目を向けるよりも、現状におけるベストを発揮するための策を考え、行動すべきです。
簡単な週末にならないことは分かっていますが、バクーの魅力的な古都や中世の城壁を背景にした最高のレースが待っています。昨年、初めてこの地を訪れた際の雰囲気はとても素晴らしく、ファンの皆さんから受けた声援も温かいものでした。また、風景も最高で、チームは中心部のヒルトンホテルに宿泊しますが、そこからはスタート‐フィニッシュラインが見渡せて、美しい市街地が眼下に広がります。こんな場所で、よい週末を過ごせるように願っています」


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まとめ

バクー市街地はパワーサーキットであり、スロットル全開率は56%で、1周あたりの燃費が2kgとホンダのプレビューには記載されています。51×2=102kgとなり燃費的には厳しくないはずですが、バンドーンが厳しいと発言しています。この見解の相違はなんだろうか。わからない。

昨年はバトンが2ストップで11位完走していますが、今年は1ストップでいけないと勝負にならない。10位入賞目前だったカナダGPのUSで行けるところまでいく作戦は良かったと思います、ちょっとだけ長すぎでしたが。

新しいタイヤでペースアップしても抜く力が無いので、粘って待ち作戦は賢明な選択です。SSとSタイヤのラップタイム差が大きいなら先に交換したドライバーのペースを見てから交換タイミングを決めて動いた方が賢明でしょう。

パワーの序列がわかりやすいコースとなるのでパワー面の遅れについても分析しやすいグランプリとなります。