ヨーロッパラウンドがいよいよスタートします。各チーム拠点がヨーロッパのため、アップデートの搬入が容易になる事、またバルセロナテストでのデータとの相関性によりアップデートの優位性がわかりやすいため基本的にスペインGPでは新パーツが多くなる傾向です。
スペインGPフリー走行①
順 | ドライバー | チーム | Laps | タイム | ギャップ |
---|---|---|---|---|---|
1 | ルイス ハミルトン | Mercedes | 28 | 1’21.521 | |
2 | バルテリ ボッタス | Mercedes | 30 | 1’21.550 | 0.029 |
3 | キミ ライコネン | Ferrari | 24 | 1’22.456 | 0.935 |
4 | セバスチャン ベッテル | Ferrari | 23 | 1’22.600 | 1.079 |
5 | マックス フェルスタッペン | Red Bull | 22 | 1’22.706 | 1.185 |
6 | ダニエル リカルド | Red Bull | 17 | 1’23.084 | 1.563 |
7 | ケビン マグヌッセン | Haas | 22 | 1’23.670 | 2.149 |
8 | ロマン グロージャン | Haas | 23 | 1’23.758 | 2.237 |
9 | ニコ ヒュルケンベルグ | Renault | 24 | 1’23.993 | 2.472 |
10 | カルロス サインツ Jr. | Toro Rosso | 21 | 1’24.004 | 2.483 |
11 | セルジオ ペレス | Force India | 23 | 1’24.188 | 2.667 |
12 | エステバン オコン | Force India | 22 | 1’24.324 | 2.803 |
13 | ストフェル バンドーン | McLaren | 24 | 1’24.400 | 2.879 |
14 | フェリペ マッサ | Williams | 34 | 1’24.618 | 3.097 |
15 | ダニール クビアト | Toro Rosso | 18 | 1’24.642 | 3.121 |
16 | マーカス エリクソン | Sauber | 23 | 1’24.966 | 3.445 |
17 | パスカル ウェーレイン | Sauber | 24 | 1’25.182 | 3.661 |
18 | ランス ストロール | Williams | 34 | 1’25.919 | 4.398 |
19 | セルゲイ シトロキン | Renault | 10 | 1’26.293 | 4.772 |
20 | フェルナンド アロンソ | McLaren | 1 |
スペインGPフリー走行②
順 | ドライバー | チーム | Laps | タイム | ギャップ |
---|---|---|---|---|---|
1 | ルイス ハミルトン | Mercedes | 39 | 1’20.802 | |
2 | バルテリ ボッタス | Mercedes | 38 | 1’20.892 | 0.090 |
3 | キミ ライコネン | Ferrari | 34 | 1’21.112 | 0.310 |
4 | セバスチャン ベッテル | Ferrari | 36 | 1’21.220 | 0.418 |
5 | マックス フェルスタッペン | Red Bull | 29 | 1’21.438 | 0.636 |
6 | ダニエル リカルド | Red Bull | 35 | 1’21.585 | 0.783 |
7 | ニコ ヒュルケンベルグ | Renault | 40 | 1’21.687 | 0.885 |
8 | ジョリオン パーマー | Renault | 43 | 1’21.992 | 1.190 |
9 | フェリペ マッサ | Williams | 38 | 1’22.015 | 1.213 |
10 | カルロス サインツ Jr. | Toro Rosso | 34 | 1’22.265 | 1.463 |
11 | ロマン グロージャン | Haas | 36 | 1’22.371 | 1.569 |
12 | エステバン オコン | Force India | 37 | 1’22.520 | 1.718 |
13 | ストフェル バンドーン | McLaren | 36 | 1’22.693 | 1.891 |
14 | セルジオ ペレス | Force India | 32 | 1’22.722 | 1.920 |
15 | ケビン マグヌッセン | Haas | 32 | 1’23.007 | 2.205 |
16 | マーカス エリクソン | Sauber | 37 | 1’23.082 | 2.280 |
17 | ランス ストロール | Williams | 35 | 1’23.221 | 2.419 |
18 | ダニール クビアト | Toro Rosso | 27 | 1’23.236 | 2.434 |
19 | パスカル ウェーレイン | Sauber | 31 | 1’23.599 | 2.797 |
20 | フェルナンド アロンソ | McLaren | 21 | 1’24.077 | 3.275 |
フリー走行レポート
メルセデスが見た目も変わる大型アップデートを導入しました。
ノーズを細くして正面から両サイドに流れる空気量を増加させる、ノーズ下のこの形状で前面から空気を回りこませてフロア下に導くのが狙いです。
メルセデスはアップデート効果なのか、速いです特にハミルトンが気力十分。ボッタスに前回負けた事が余程悔しいのでしょうね。
FP1では開始直後にアロンソが白煙をはきながらコースアウト、油圧が低下してエンジンブローです。ベッテルも最終コーナーを抜けた直後にパワーを失いピット出口あたりに止まりピットへ戻りました。
噂されていたレッドブルのアップデートはバージボードやウィング類を修正しています。ラップタイムも記録上では詰めていますが昨年のように一番のシャシーと言われるレベルではない。
両ドライバーともグリップレベルがいまいちでいたるところでコースアウトしていてちょっと心配ですね。
ミディアムタイヤは全チームグリップレベルの不足に苦戦していました。ラバーグリップがまだない序盤ですが、コースアウトしまくってますし今年のピレリタイヤは総じて固いです。
マクラーレンはバンドーンが順調にプログラムを消化しベストタイムもなかなかいいです。やっと順調な週末を過ごせそうなバンドーンには期待できそうですね。
アロンソはFP2で走る事ができましたがセッティングは最悪で最下位タイムです。エンジン関連でまだ問題解決していないのかな。
ラップタイム分析
メルセデス、フェラーリ、マクラーレンのバンドーンのロングラン時のラップタイムです。()内はタイヤの使用ラップ数です。
ベッテル | ライコネン | ハミルトン | ボッタス | バンドーン |
---|---|---|---|---|
S(9~19) | S(15~25) | S(16~26) | S(17~27) | S(14~21) |
1:27.129 | 1:25.590 | 1:26.054 | 1:26.006 | 1:27.809 |
1:26.714 | 1:27.029 | 1:25.808 | 1:27.585 | 1:28.073 |
1:27.095 | 1:25.742 | 1:32.445 | 1:33.300 | 1:28.511 |
1:28.384 | 1:27.270 | 1:26.697 | 1:26.532 | 1:28.299 |
1:27.566 | 1:27.589 | 1:26.870 | 1:26.543 | 1:28.439 |
1:27.489 | 1:27.941 | 1:25.732 | 1:26.820 | 1:29.248 |
1:29.826 | 1:27.910 | 1:28.530 | 1:26.881 | 1:28.872 |
1:29.135 | 1:27.814 | 1:27.901 | 1:40.042 | 1:28.659 |
1:28.628 | 1:28.056 | 1:26.957 | 1:28.716 | |
1:28.861 | 1:28.081 | 1:33.462 | 1:27.235 | |
1:27.879 | 1:27.992 | 1:27.418 | 1:27.551 |
メルセデスのソフトタイヤでのロングランペースがすこぶるいいです。フェラーリより常にいい感じなんですよね、アップデートの効果とソフトタイヤでの作動温度問題が無いようです。
今回フェラーリは後手後手と言った感じな動き、ベッテルよりはライコネン方が順調な1日目です。
マクラーレンホンダ
バンドーンがようやくまともな1日目を消化してラップタイムもまぁまぁ良いですね。メルセデスから大体2秒遅れで周回しています。
空力パーツなどで大きく見た目が変わるアップデートはありません。パワーもないし抵抗を増やすわけにもいかないですもんね。
アロンソは交換したエンジン関連が悪いのか?変な音してるしパワーが無い感じです。明日の修正に期待しましょう。
ホンダレーシングF1コメント⇒2017 SPAIN GRAND PRIX – 1日目フリー走行
F1.comハイライト動画
FP1⇒https://www.formula1.com/en/video/2017/5/FP1_summary_-_Spain.html
FP2⇒https://www.formula1.com/en/video/2017/5/FP2_summary_-_Spain.html
まとめ
ソフトタイヤは25周ぐらいがおいしい周回数となりそうです。決勝でのタイヤ戦略はこれでほぼ決まりS(22)⇒S(22)⇒M(22)がおそらく基本的な設定になるでしょう。(Sは予選使用で3周オールド状態)
予選トップ10チームはSの新品を残せるかどうかが戦略の幅を広げます。予選前の新品Sタイヤは基本的に5セットなのでQ1、Q2を1セットでクリアできれば何とかなりますが、チーム間のラップタイム差が少ないのでメルセデスとフェラーリ以外は危険です。
アロンソはFP3で何とか修正して頑張ってくれたらいいですね。マクラーレンのマシンはショートホイールベース過ぎてアクセルONで安定性がなくステア修正が多いとの今宮さん津川さんの指摘がありました。
今年もやっぱりシャシー面でもダメっぽい・・そんな未来がちらりと見えてます。
こんにちは。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170513-00010002-msportcom-moto
これで振動問題は解決しそうですね。
アロンソが言っていたパワー不足もPUを載せ換えた後に必要な調整段階の
話だったようで問題ないみたいですし少しは安心かな・・・。
地道に今の仕様を一歩一歩改善していくしかないですね。
次のスペックがパワーアップと信頼性が両立できている事を期待します。