(2019 メルセデスW10)

バージボードは、1985年ロータスが初めて投入したエアロパーツですが、1993年マクラーレンMP4/8の印象が強い。Y250ボルテックスは、2010年頃からレッドブルが利用し始めたものだと記憶している。

2017年にフロントタイヤ後方エリアの開発が解禁され、バージボードは驚くべき進化を果たしました。

 

その機能は、フロントタイヤ乱流を車体から遠ざけフロアダウンフォースを増加させる事とY250ボルテックスとの連携でした。

バージボードは、マシンが発生する全体ダウンフォースを約25%も増加させる空力パーツとなっています。

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バージボードの歴史

1993年、名車と言われるマクラーレンMP4/8に取り付けられたバージーボード。

ホンダエンジンを失って、フォードHBV8エンジンでありながらセナのドライビングによって素晴らしい速さを見せていた。

(1993 マクラーレンMP4/8)

バージボードは、1枚の板のような形状が2008年まで続いた。

(2008 マクラーレンMP4/22)

 

2009年、空力開発エリアの大幅削減により、バージーボードはサイドポッド前で小さなものになった。

(2013 レッドブルRB9)

 

この規則は2016年まで続いた、そんな中でもメルセデスは一歩進んだバージーボードを使用していた。

(2016 メルセデスW07)

 

2017年、フロントタイヤの後ろのボディーワークが大幅に解禁された。

(2017 レッドブルRB13)

 

(2017 メルセデスW08)

 

2017年当初はシンプルだったバージボード、2021年になるとその複雑さは強まり、鳥の翼かと思わせる造形を兼ね備えている。

(2021 レッドブルRB16B)

Y250ボルテックス

フロントウィングの中心、マシン中心線から左右250mmのエリアはフラップなどの空力パーツの存在は許されない。

フラップの端がこの250mm地点から始まるため、切り欠きによって作られる渦流をY250ボルテックスと言う。

Y250ボルテックスは、バージボードの外側を通り、フロントタイヤの発生する乱流をマシンから遠ざける。

 

2021年トルコGP、高い湿度により密度が濃いボルテックス気流が可視化され、その流れがくっきりと見えている。

その流れはサイドポッド前のサイドディフレクターから排出される。

ハミルトンがペレスに並ぶ時、ペレスのフロントタイヤ後ろ側にボルテックスが可視化している。

まとめ

空力マニアを楽しませてくれた、バージボードとY250ボルテックスは、2021年いっぱいで消滅する。

「ありがとう、さようなら!」なのであります。

 

2022年の規則では、フロントウィングフラップはノーズに付いていなければならず、バージボードエリアのボディワークは大幅に禁止となる。

https://www.f1technical.net/

上の図がボディーワークの許される範囲となります。

 

2022年からは、前年順位により空力実験の時間が大幅に制限されるなど、各チームの平準化が行われていく。

新たな空力開発の戦いは、それはそれで楽しめるかもしれないが、パワーユニット凍結と相まって私の興味が大きく削がれるのは否めない事実です。