開幕戦終わりましたね。トロロッソホンダは結果的には期待を裏切る形にはなりました。
一言で言えば「残念」、もう一言付け足せば「これから」
今現在トロロッソは生みの苦しみを味わっている最中です。ホンダエンジン自体のトラブルは設計欠陥などの大きなものでは無いと勝手に思っています。そんな事だったらテスト4日間もノートラブルでは走れないでしょう。
リソース不足なのは仕方が無い。夏休み明けぐらいまではまだまだ評価を下せる状況ではないと考えてます。
そんなトロロッソとは違いリソースの多いチームは、テストからこの開幕の間でアップデートを早くも投入しています。ちょっと面白いと思ったところを確認してみます。
マクラーレンMCL33:カウル
テストで冷却不足だ!カウル焦げてるなど、散々言われているマクラーレン。しっかり対策してます。
テスト中追加したインテークのデザイン変更。排出口のデザイン変更と焦げてた部分の材質変更?塗装のみ?
カウル後端のガーニーフラップが、小型翼に変更されている。これは昨年フェラーリが一部のGPで使っていたソリューションにそっくり。効果は上面の気流を利用してカウル内空気の排出を助ける事にある。
レッドブルRB14:ミラーステー
ヘイローから離して若干外向きに角度がついているところを見ると、ヘイローで乱れる空気の整流効果が期待できるのかな。サイドポンツーン自体の整流効果もあるでしょう。
フェラーリSF71H:フロントウィング
金曜日に比較テストを行っていた模様。スペック1は昨シーズン後半にマクラーレンが投入したものに似た仕様。スペック2はフロントディフューザーとも言うべき白い矢印の部分が拡大している。
オーストラリア予選・決勝ではスペック1を使用している。
メルセデスAMGW09:フロントサスペンション
これはオーストラリアのアップデートではなく、新旧モデルの比較です。
マシンの上下動に反応するヒーブサスペンションはフェラーリのようにスプリングでは無く、完全に油圧のみ。これはレッドブルも同じ。
メルセデスには従来のアンチロールバーは無く、水滴型の金属片で構成されロール制御にはトーションバーを使うと説明されています。下図は主なサスペンションの機構のなります。
引用元:http://www.f1i.fr/magazine/galerie-technique-grand-prix-daustralie-2/
まとめ
マクラーレンは排出効果を高める事で冷却問題を解決しようとしています。とりあえずワークスルノーと同等な走りを披露できた事は喜ばしい事でしょう。
レッドブルのバージボードとサイドポンツーンエリアは今後まだまだ変わっていくでしょうね。どんどんカッコ悪くなっていくのは仕方がないのか。
メルセデスのフロントサスペンションは、業界を一歩もニ歩もリードしている。ほどんど電子制御アクティブサス並みな動きするから末恐ろしい。
マクラーレンのフロントウィング関連は今年結構コピーされてますね。昨年終盤投入されたモデルは他にも認められるものだったようです。プロドウモウやるじゃん!
前回記事「F1 Honda TopGap」への数多くのコメントありがとうございます。
トロロッソホンダへの期待がとてつもなく大きいと感じています。トロロッソホンダのなぜ?何?をできるだけわかりやすく解析・考察していけるように精進いたしますので、今後ともよろしくお願い致します。
ハースが本家?フェラーリのいいとこ取りして活躍しだした様に、トロ・ロッソも本家レッドブルのいいとこ取りしてもらい、ホンダと共にアップグレードして活躍して欲しいですね。
ハースは昨年をほぼ捨てて、今年に向けてフェラーリコピーを頑張った。
1999のスチュワートみたいだ。
トロロッソは基本独自開発ですからね。ギアボックスの共有も無くなっているし。
今の状態ではレッドブルの良いとこ取りすらできない。キーのお手並み拝見ですね。
レッドブル本体にしても、シミュレーションではホンダPUを搭載してみての比較はされているのでしょうが、実際にトロ・ロッソ版『RB14』をキーにつくらせて、走行テストも兼ねて戦わせた方がメリットがあるとは思うんですけどね。