ピレリの発表では開幕から3戦目までのタイヤ種類が決定して、注目の開幕戦は昨年と同じ組み合わせになっています。
今年7種類のドライタイヤを用意したピレリ。各グランプリでは3種類使用される。
2017年では1ストップが主流のピット戦略となっていて、ピット戦略に幅をもたせると共に、多くピットインさせるために、今年は全体的に1段階柔らかい設定になっているという。
タイヤコンパウンド開幕から3戦まで
GP | M | S | SS | US |
---|---|---|---|---|
オーストラリア | 〇 | 〇 | 〇 | |
バーレーン | 〇 | 〇 | 〇 | |
中国 | 〇 | 〇 | 〇 |
この3戦で面白いのは、3戦目の中国ですね。SSをとばしたセットになっています。これだとラップ換算で1秒以上の差がつくと思います。
こういうコンパウンドの設定をどんどん増やしてくれると、2018年のレースにおけるピット戦略は面白い事が増えるでしょう。
コンパウンドの差を2017年と比較
年 | コンパウンド種類 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
2017 | H | M | S | SS | US | ||
↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ |
2018 | SH | H | M | S | SS | US | HS |
上記のような設定になると思われています。2017年はマシン改革初年度だったため、タイヤによる不必要なトラブルを避けるためにピレリは全体的に硬く、壊れにくいタイヤを供給していた。
これによりピットストップは全体的に減少し、1ストップのみのレースが多発。オーバーテイクも減ったためポジションの入れ替えが無い退屈なレースが多かった。
まとめ
全体的に柔らかいタイヤにする事でピット回数を増やす事は、レースを面白くする簡単な方法の一つ、あまりにも周回できないとなると異常ですけど。
いくらタイヤ種類を増やしても、使うタイヤの性能差が少なければ意味がないと思っていましたが、中国のセットをみてピレリやるじゃんって思い直しました。
この第3戦中国GPは、決勝でのピット戦略がすごく楽しみです。後半にUSでラップタイムを稼ぎ、暴れまわるドライバーが多分いるでしょう。