シンガポールGP予選では予想通り2台とも好走しており8,9位を確保しました。
決勝ではアロンソが好スタートを決めたがクラッシュに巻き込まれ左リアタイヤ前のフロアやボディを大きく破損し諦めず走行を続けましたが結局リタイア。
バンドーンはピットで大きくタイムロスがありながら7位フィニッシュし自己最高記録を残しています。
シンガポールGP予選タイム差+1.688秒
順 | ドライバー | SPD T | S1 | S2 | S3 | タイム | ギャップ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | S.ベッテル | 308k/h | 26.751
316k/h |
38.344
277k/h |
34.396
261k/h |
1:39.491 | |
8 | F.アロンソ | 297k/h | 27.352
304k/h |
39.051
268k/h |
34.806
252k/h |
1:41.179 | 1.688 |
9 | S.バンドーン | 299k/h | 27.347
309k/h |
38.982
272k/h |
34.898
257k/h |
1:41.227 | 1.736 |
バンドーンはQ2タイムです。
マリーナ・ベイ・サーキットは5.065km、全開率47%となっています。
今回バンドーンが良い感じで頑張ってくれました。Q3ではタイムアップできませんでしたがQ2でのベストラップがアロンソと遜色ありません。
二人のセクタータイムや通過速度を見るとアロンソの方がダウンフォースが多いセッティングだったようです。
2016年はトップと約2秒の差があったので、改善されているのは確かですがこれはPUの改善のよるところが大きいですね。
シンガポールGP決勝タイム差+30.388秒
SC明けの41周目のレース再開から58周終了まででついた差になります。
バンドーンはスタートの混乱でポジションキープ出来ていれば本来序盤5位にいなければいけないが、ぺレスとパーマーに抜かれて7位。ウェットスタートだった事でインターに交換するために9位へ
ストロールを抜いて8位へ上がり、29周目にUSへ交換したがここでピットミス9.5秒もかかってしまう。結果的にパーマーの後ろへ、タイヤがまだ温まっていないパーマーを攻めるが抜くことができませんでした。
バンドーンのとパーマーのファーステストラップが全く一緒なんですよね。その他のラップでもほぼ同一だったわけですが、最後のピットストップのアウトラップの差が勝負を分けてます。
ハミルトンとの差は後半の最終スティントで平均して1周約1.787秒ついているわけですが、予選のタイム差とファーステストの差もこれと同等である。
ハンガリー時点でのPU差が0.8秒程度でしたが、このシンガポールでは0.68秒程度と推測(単純に全開率の差で計算HUN55%,SGP47%)車体での差は約1.0秒ある事になる。
まとめ
車体性能差がまだまだ大きいが今年はもうこれ以上望めないのが最終戦まで続くだろう。後6戦あるけどチームとしては来季の事もありすでにリソースを来季マシンに集中しているはず、ホンダとしては開発の手を緩めずとにかくベストを尽くしてほしい。
今季最後の最後にルノーと並ぶパワーを発揮して、マクラーレンを今年中に後悔させてやろう。そんな気持ちと開発力がホンダには必要だ。
次戦マレーシアでスペック4、ペナルティを消化して鈴鹿へというのがホンダの望む形でしょうが、実際どうなんでしょうか?
スペック3導入後、長谷川さんが『あと2回は今回のようなアップデートを』と話していたので、今シーズン中にスペック5まで持っていくのでしょうか?
気のせいかも知れませんが、昨年や一昨年の今頃のホンダ関係者のコメントは悲観的なコメントばかりでしたが、今年は楽観的というか何か自信ありげなコメントが増えてきたように思います。期待できるアイデアがいっぱいあって、それを形にしていく時間だけが足りないんだろうと勝手に想像しています(笑)
ICEを新しくするとそれに伴うマッピングの開発がどうしても時間がかかるため。
安易に入れられない現状でしょうね。スペック3以降でも改良バージョンは入ってますよ。発表しないだけです。
スペック4なのにパワーアップはこれだけでしたとか、あえて叩かれる事はしないですからね。
ここのところの停滞気味が新しいICEの熟成に時間をかけているのであればOKなんですが・・。
『2018年 HONDA PUの性能・効率も左右する“燃料・潤滑油”の共同開発先はどこ⁉︎」なのでしょうね?
上記ですが、HONDAは2017年からBP Castrol(BP:燃料・Castrol:潤滑油?)からの供給でした。Toro Roso STR12(’17)は、Fuel(燃料)Esso・Lubricant(潤滑油)Mobil 1と記載ありました。
さて、いろいろ資料読むとこの件、モアパワー・特に信頼性に予想以上に超重要な事だと理解しました。もう水面下では概ね決定しているかもしれませんが、当然、情報公開あるわけもなく。もしかして、’19年はエクソンMobil供給の親の紅い闘牛(Red Bull)様と…などと噂もありますし、2018年 Toro Roso HONDAチームは、その点どうなるのでしょうね⁉︎。
また、2017年HONDAとしては、プレシーズンからイタリアGP間までと願いたい内容でしたが、もしかして、’17エアロのレギュレーション変更によりコーナリングスピードが高速化し、潤滑油含めたパワーユニットの性能(パワー・信頼性)に未知の影響もあったのかな~などと素人ながら参考記事から想像しました…⁉︎。
早くも来季2018年の願い!
「2018年 scuderia Toro Rosso HONDA、の表彰台を1度でいいから観たい!」
あと…
「後半戦はストレートでMcLaren RENAULTを置き去る…ぞ!」は願いでなく予知です!
参考記事①:世良耕太 http://type.jp/et/log/article/f1-gs
…燃料のエネルギー密度を1%向上させればパワーは1%向上、ラップタイムを0.1秒向上させることにつながる…。…「そのエンジンに適したオイルと燃料を一つのチームとして作ることが大切」…
参考記事②:motor sports.com
「新規則で増すパワーユニットの負荷。救世主は燃料とオイル!?」’17.1.25
…以前マクラーレンやメルセデス、ホンダと締結したことで豊富な経験を蓄えたモービル。また、BPのF1への完全復帰は、開発に対する知識や経験を得るために3シーズン後になると考えられるが…