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マクラーレンが華麗に復活!

オーストリアGP、イギリスGPと連続で好成績を納めています。

 

高速サーキットではレッドブルの次に速いマシンへと生まれ変わった。

アップデートを検証していきます。

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マクラーレンMCL60のサイドポッドとフロアエッジ

丸みを帯び複雑な形状をしていたサイドポッドは、インレットがシャープになりアンダーカットが下げられ、側面が壁になるようにリアタイヤ前までのびている。

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フロアエッジ後方の小さなトンネルの一番凸になる部分(赤矢印)が前へ移動している。

この空間はキックポイント前にある逃がし、新しいフロアはキックポイントが前に移動したかもしれない。

 

 

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アストン風のスライダーを採用、スライダーは安定したダウンウォッシュを生み出す。

 

 

 

サイドポッドの側面は上方が横へ張り出すような形状になっています。

コークボトルラインはしっかりと閉じられている。

サイドポッドのフロービズ

 

アンダーカットとサイドポッド側面の流れが綺麗に合流してリアタイヤの内側へ導かれている。

マクラーレンMCL60のディフューザー

デッキ型の冷却空気排気口は低く抑えられている。

 

アゼルバイジャンで一度変更が加えられたディフューザーは、全体的に低く抑えられ角が丸い形状を採用してきた。

上面は中央から横に向かって斜めに下がっています。

レッドブルRB18やRB19のアップデート前とそっくりな形状です。

マクラーレンMCL60のフロアフェンス

 

フェラーリと同じように内側フェンス路面側の先端をカットしている。(アゼルバイジャンから)

これによりリア方向に流す空気量が増加する。

マクラーレンMCL60のフロントウィング

https://twitter.com/AlbertFabrega

ノーズと一枚目ウィングの隙間がわずかに増加している。

 

 

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エンドプレートとの繋ぎ目にはアウトウォッシュを促進する隙間が作られた。

 

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フロントウィングのノーズへの接続を変更、2枚目は幅が狭まり、3,4枚目は幅が増加し角度がついている。

これによりノーズ周りでのダウンフォースを増加させフラップを低く出来る、ノーズ下の空間を増やし、路面側から吸い出すような流れを増加させる。

フロントウィングのフロービズ

 

フロントウィングで上昇する流れはミラーまで届く、なのでサイドポッドインレットの下側を伸ばして抑える必要があるのですね。

 

まとめ

オーストリアで導入したサイドポッドやフロアのアップデートは、MCL60のポテンシャルを大いに増加させた。

アゼルバイジャンでフェンス周りを中心に改良していたが、それに合わせたフロアエッジやディフューザーとなるだろう。

 

シルバーストンでの快走は高速度域の効率の良い空力が無ければ達成できない。

新フロントウィングはノリスだけに投入されており、ピアストリの快走はサイドポッドとフロアによるものだと言う事が証明されている。

 

フロントウィングとディフューザーはレッドブルを強く意識したものであり、最初と最後に類似性があると言う事実が面白い。

 

 

開幕戦の大失速からまさかの2番手に大いに驚きました。

これはベースとしては間違っていなかった事の証明であり、空力の微妙なズレが全てを狂わせる事の証明でもある。

依然として、低速域が弱点だとマクラーレン側は語っている。

 

代表のステラ氏がコメントする内容は、これまでほぼ事実でありマシンに対して誠実に対応している事が伺える。

今年こそノリスに初優勝をもたらしてくれ。