2020年のF1は3連戦を計3回消化して9戦目まで終了した。COVID19の感染拡大を防ぐための移動規制の中、異例のグランプリスケジュールとなっている。
パワーユニットは、7月3日開幕戦オーストリアGPのプラクティス1がホモロゲーション期限とされ、今年のアップデートは出来ない。
R8イタリアから急遽ICEのモードが、予選決勝を通じて同じモードを使用しなければならなくなった。予選で高パワーモード、決勝では通常モードで、ここぞっていうところでパワーモードに切り替える事が出来なくなった。ホンダはこの対処に出遅れ、2戦連続でトラブルを出している。
R9トスカーナGP終了後PU使用状況
No | Car | Driver | ICE | TC | MGU-H | MGU-K | ES | CE |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
44 | Mercedes | L.ハミルトン | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
77 | Mercedes | V.ボッタス | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
5 | Ferrari | S.ベッテル | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
16 | Ferrari | C.ルクレール | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
33 | RBR Honda | M.フェルスタッペン | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
23 | RBR Honda | A.アルボン | 2 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 |
55 | McLaren Renault | C.サインツ | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
4 | McLaren Renault | L.ノリス | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
3 | Renault | D.リカルド | 3 | 3 | 3 | 3 | 1 | 1 |
31 | Renault | E.オコン | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
26 | AlphaTauri Honda | D.クビアト | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
10 | AlphaTauri Honda | P.ガスリー | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
11 | RacingPoint Mercedes | S.ペレス | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
18 | RacingPoint Mercedes | L.ストロール | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
7 | Alfa Romeo Ferrari | K.ライコネン | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
99 | Alfa Romeo Ferrari | A.ジョビナッツィ | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
8 | Haas Ferrari | R.グロージャン | 2 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 |
20 | Haas Ferrari | K.マグヌッセン | 3 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
63 | Williams Mercedes | G.ラッセル | 3 | 3 | 3 | 2 | 1 | 1 |
6 | Williams Mercedes | N.ラティフィ | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
ICE,TC,MGU-H,MGU-Kは3基までペナルティを受けずに使える。(ES,CEは2基まで)
あと8戦となりますが、すでに3基目を投入しているドライバーがいます。これについては1,2基目と共にやり繰りするのですが、深刻なダメージがある場合は使えません。リサーチ不足で、誰の何基目が完全に使えないものかは把握していません。
現時点で3基目投入している場合は、バックアップでOLD1基を用意しているので、もう1基は使用不可の可能性が高いです。
ホンダPUの問題
遅れた7月開幕から何やらシャキッとしないホンダPU、開幕戦ではフェルスタッペンが単独走行中にリタイアしてしまう。
SAKURAのシャットダウンを遅らせて、若干のスペックアップしていたが全体の統合化、マシンとの擦り合わせなど、セッティングの詰めが甘かったような印象。
そして、イタリアから不具合連発、ICE燃焼シングルモードの1戦目となったモンツァでは、スタート時の加速がレッドブル2台ともに鈍かった。
アルファタウリの2台はしっかりとレースしていただけに、ドライバー個別セッティングが出来ない今の状態では何処かに違いがあるのだろう。
マシンの冷却系との相性など、様々な事が考えられるが、あまりにも不甲斐ない状態であると言える。
ムジェロでは、スタートが抜群だったフェルスタッペンだが、ハミルトンに並んだところから失速。
ルクレールのオンボードが、フェルスタッペンのリアライト点滅をしっかりととらえている。
速度が約200km/hに達したところでリアライトの点滅、これはパワー差▲120kwを感知すると後続車に追突の危険性を知らせるために点く仕組みのようです。
解説はディレートが入ったとしきりに発言、MGU-Kのサポートが切れた時によく使われる語句です。
原因は発表されていませんが、スロットル全開でエンジンは回っていますので、MGU-Kの120kwが止まったと考えるのが自然でしょう。
スタートでは、速度100km/h時点からMGU-Kパワーを使え、100⇒200km/h間では作動しています(と思ったらほとんど作動していないみたいだhttps://streamable.com/7p0jh8)、ただ作動してすぐに停止すると言う事態が起こったという事です。
原因事態は藪の中でしょうけど、1週空くロシアでは3基目投入が考えられます。(フェルスタッペンの2基目が何やらおかしい・・・)
残り8戦ですからソチで3基目、イスタンブールかイモラでペナ覚悟の4基目かな?
2戦目終了後(?)マージン削るって言ってましたし無理してるんでしょうね。
しかし4戦でヘバるPUじゃメルセデスは遠い。
全力の時にPUは戦えてるけど、去年もメルセデスは壊れなかったイメージがあるし、信頼性来年度はあげてほしいねー
追い掛ける側の悲哀ですかね~
アップデート出来ない分何か無理が掛かってんでしょうか?
はたまた、まだホンダには解ってない事柄があるのかなぁ
アップデートしながらの新品PU投入だった昨年は、フリー走行で使う以外に前の仕様を再使用する事はありませんでしたが、
同じ仕様の3基目投入でも、前の2基目、1基目を本戦(予選、決勝)で再び使ってローテーションするやり方が出来る?
(トラブル故障での交換で無ければ)
コンポーネント単位になるとICEは長く使えてるようですが、
MGU-H、MGU-Kの交換数が多くなりそうに思われてなりません。
特に今年はMGU-Kの方がより多く。
F1モタスポGP管理者様
電気モーターやデブロイの知識が少ないので教えて頂きたいです。
MGU-K、MGU-H共に入力側(発電機)、出力側(動力モーター)の2つの機能を持っていて、
マックスのPUトラブルがMGU-K出力側ですが、
出力側故障(通電しても回転しない)すると、入力側も機能せず(発電しない)両方共に使えないと考えるのが普通でしょうか?
(電力供給が絶たれてPU安全保護のためICE止めた?)
電気モーター構造的に2系統であれば、
入力側だけ使えて出力側だけ故障(または、その逆も)と言う事はあるのでしょうか?
MGU-KがICEのクランクシャフトに直結しているのに対して、
MGU-Hの方は故障して死んでいても、タービンとコンプレッサーが機械的に連結しているので、Eブースト使えないのと電気を発生させないだけで、タービンとコンプレッサーは自力(ICE止めない限り)で作動し続ける(機能しないMGU-Hが、ただの重量物となり連結シャフトの回転抵抗負荷となって本当は良くないですが)
モーターは三相誘導交流電動機というもので、電子的に入出力を瞬時に切り替えられます。
直流モーターの固定観念を捨てましょう。(これは私も時間がかかりましたw)
MGU-K自体が機械的に故障する事も滅多にありません。
またKが動かなくなったリカルドが、2018年モナコGPを優勝していることからも抵抗などもほぼ皆無です。