アメリカGPで9位入賞を遂げたハートレー、本当によくやってくれた。棚ぼたとも言われるがなんとか力を振り絞り11位フィニッシュしていた事でオコン、マグヌッセンは失格2ポジションアップで9位になる事が出来た。
確かに彼には一発の速さは無い、でもねトロロッソホンダの初代ドライバーである事と、どんな境遇でも卑屈な態度をとらない彼の姿に魅せられて無性に応援したくなるんだよね。ナイスガイだしこういうドライバーって中々いないんだよなぁ。
F2ランク2位のアルボン?今年のF2は新マシンの出来が悪すぎてイコールコンディションに程遠い、判断基準にならんよ。
契約通りもう1年乗せてやってくれよマルコさん!
今年は減量で辛そうだし、来年なら体重面のハンデは無くなるじゃないか。
だからぁ~頼むよぉ~~マルコさ~ん♡
はい、ごめんなさい、キモかった・・。
予選タイム差+2.613秒
PU交換ペナルティーのためQ2走らず、ラバーグリップがまだ完全じゃないQ1でのタイム比較です。
POS | ドライバー | Fline | S1 | SPD T | S2 | S3 | タイム | Gap(GAS) | Q | Tyre |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | L.ハミルトン | 218 | 24.729 | 323 | 36.845 | 30.663 | 1:32.237 | -2.613 | 3 | US |
243 | 196 | 208 | ||||||||
1 | L.ハミルトン | 214 | 25.139 | 319 | 37.548 | 31.443 | 1:34.130 | -0.720 | 1 | US |
242 | 191 | 207 | ||||||||
4 | K.ライコネン | 217 | 25.197 | 318 | 37.789 | 31.717 | 1:34.703 | -0.147 | 1 | US |
245 | 195 | 214 | ||||||||
6 | M.フェルスタッペン | 214 | 25.444 | 308 | 37.833 | 31.489 | 1:34.766 | -0.084 | 1 | US |
243 | 192 | 201 | ||||||||
7 | P.ガスリー | 210 | 25.641 | 319 | 37.707 | 31.502 | 1:34.850 | 1 | US | |
240 | 194 | 203 | ||||||||
15 | B.ハートレー | 208 | 25.744 | 319 | 37.960 | 31.502 | 1:35.206 | +0.356 | 1 | US |
235 | 192 | 210 |
ホンダは改良版スペック3を投入、内訳はICE、TC、MGU-H、MGU-Kとなっている。とりあえずロシア、日本で問題になった共振による振動(オシレーション)問題は無くなっている。
ガスリーとハートレーの差は、多分ターン3~9の高速S字部分となるのかな、セクター1通過速度の差が大きすぎる。面白いところはセクター3が全く同じタイムだってところですね。
多分ですけどホンダは現状でとりあえず出来るだけのパワーは出していたと思います。ドライバー自身がコメントでパワーがあるって言うぐらい体感があるって事はアップした%が大きい事を示しています。
決勝タイム差+1laps
今回はしっかりと中間コンパウンドのSSでスタートした2台、1周目の接触アクシデント3つをクリアした事でハートレーは20⇒12位、ガスリーは19⇒14位までポジションを上げる。
ハートレーの広報がグレートなLap1としてオンボード動画を投稿している。
High fuel, cold tyres, turbulence, dirty track and 20 F1 drivers wanting to make up places always makes things interesting on lap 1 👀 . Other than floor damage from debris on lap 2 I got through pretty cleanly. Cheers Austin, you are always good fun. On to Mexico 🥊 🇲🇽 pic.twitter.com/vg4meUEa7l
— Brendon Hartley (@BrendonHartley) 2018年10月22日
ベッテルに抜かれる2台、ガスリーはエリクソンに抜かれる。ハートレーはシロトキンを攻略できない、その前はすでに5秒も差がついてしまった。VSCまでのポジションはハートレー12位、ガスリー15位となっている。
VSCでシロトキンがいなくなり、ハートレーはステイアウト、ガスリーはSへ交換する。ハートレーは前のマグヌッセンとペースは同等で常に6秒ぐらいの差を保っている。ガスリーは1周目のアクシデントのデブリでフロアダメージがありペースが上がらない。
ハートレーは27周終了時点でSへ交換してガスリーの後ろでコースに復帰、新品Sタイヤでガスリーより1.5秒速く走っている。ハミルトンにラップダウンされる36周目のターン12でポジションを入れ替える。
次のターゲット11位バンドーンより1秒速いペースで走っていたところ、5秒先のバンドーンはピットインして難なく11位となるが前のぺレスとは25秒差となっていた。その後は追い上げてきたエリクソンと延々とバトルを展開して抑えきる。
フィニッシュ時点でぺレスとは33秒差、エリクソンとは1.2秒差でフィニッシュした。ガスリーは38周目で新品USに交換して前のシロトキンを攻め立てる50周目に抜いてそのままフィニッシュしている。
オコンはスタートモードのマッピング不具合により燃料流量規定違反、マグヌッセンはぺレスを抑えるために燃料を0.1kg超過して失格となった。
ハートレーは9位、ガスリーは12位が最終リザルトだ。
決勝後ハートレーのコメント
「2ポイントを獲得できた今日の自分のレースとパフォーマンスに、とても満足しています! 攻めるべきところで力を発揮できましたし、タイヤのマネージメントもうまくできたと思います。チームがピットから必要な情報を教えてくれていたし、メカニックもピットストップでいい仕事をしてくれました。
この結果はすばらしいチームワークのおかげだったと思います。最後尾スタートからの9位フィニッシュは僕たちのできることすべてを発揮できた結果で、今日のレース運びにはとても満足しています。ポイント獲得に至らなかったレースもありますが、ここ最近のレースはどれも手応えを感じていたものばかりだったので、今シーズンの残りのレースにも期待をしています。」
決勝後ガスリーのコメント
「今日は僕にとって長く、難しい1日でした。19番手からのスタートだったので、決して簡単なレースにはならないと覚悟をしていました。レーススタート直後の大混乱の1周目でデブリを拾ってしまい、フロアに少しダメージを負ってしまいました。なんとか解決できないかとあらゆることを試したのですが、残りのレースに耐えられるほどのグリップ力はタイヤに残っていませんでした。
そこで2ピットストップ作戦を取ることにしたのですが、状況を思ったように改善できませんでした。予選でのペースはとてもよかったので、週末全体ではポジティブな面もあったかと思います。レースを万全な状況で戦うことができずに残念でしたが、このペースのまま次戦のメキシコGPでは予選から争い、チームのためにいい結果で終えられるようにがんばります。」
コメント引用元:https://ja.hondaracingf1.com/
まとめ
ぜんぜん期待していなかったアメリカGPは色々な驚きがあった。
ホンダがエンジンマッピングだけでなく、まさか改良版を投入するとはね。オシレーションがなくなったみたいなのでハード面にやはり問題があったのかな。
トップチームは1アタック、他は2アタックだったQ1でのガスリーの3アタック目のラップにはしびれたよ。決勝でのハートレーのスタートジャンプアップも見事だった。
そしてさしぶりの9位入賞が一番嬉しいね。
ザウバーやフォースインディアがトップチームのいいところ真似て速くなっているのに対して、トロロッソのマシンは遅れすぎている。見た目で解る範囲でもフロントウィング、バージボード、フロアなどが既に過去のものだ。
JK不在はやっぱり大きいんだね、予算はあってもエンジニアリングチームが機能していない状況は致し方無い。
Nuevos direccionadores d flujo en el pontón del Toro Rosso. #USAGP pic.twitter.com/lO9I7kzVAW
— Albert Fabrega (@AlbertFabrega) 2018年10月18日
Toro Rosso ha añadido un deflector en el borde d fuga d la platina lateral del ala delantera. Solo lo tiene Gasly. Tipo Ferrari. #USAGP pic.twitter.com/Qc8FRWnifG
— Albert Fabrega (@AlbertFabrega) 2018年10月20日
金曜日に使ったこのフロントウィングとサイドディフィレクターは今後どうなるのか?あと3戦で機能確認できるのだろうか?ホンダがせっかくパワーアップしているのに、そのパワーを生かすトラクションが不足している現状をなんとかしてくれい。
僕からも
来年も引き続きハートレーでお願い。
赤べこ貰ってから、最下位スタートからバッタバッタと前の車がクラッシュからのごぼう抜き。ポイント圏外からのまさかの二台レギレーション違反で9位!アルボン優位からの逆転残留ありますね!座敷童並みの幸運を運ぶ赤べこパワー。
アブダビテストでスペック4かもって、ゲートの記事がありました。ワクワクしますね。
皆さんのコメント通り、ハートレーいい仕事しましたね。
ひとつ注文を付けるとすれば、Jinさんも度々コメントしている通りタイヤの暖め方がうまくないのか、予選での一発やスタート直後のパフォーマンスが今後の課題ではと思います。(Q1のS1が遅いのもそのせい?)
後はオーバーテイクする時の思い切りでしょうか。COTAは比較的オーバーテイクが可能と聞いていたのでシロトキンはサクッと抜けると思ったのですが完全に抑え込まれてしまいました。あそこでオーバーテイク出来ていれば自力入賞出来てたのでと思います。
いつぞやのレースでも田辺TDが「どうしてもう少し早く抜けなかったのか・・・」てな珍しく辛口コメントが有りました。
泣いても笑っても残り3戦はGペナルティ無しのガチンコで結果を出して、2019年のシートを引き寄せて欲しい!
ピレリって我々の想像以上に手強いタイヤだと思います。
ワーキングレンジ(作動温度)は狭く、その中でもスイートスポットはもっと狭い。
そしてデグラデーション(性能低下)も酷くて、かなりコツがあるんでしょう。
F2(ピレリ)上がりのドライバーが速く結果を出せる訳はそこにあります。
長年WECでミシュランを使ってきたハートレーは、体に染みついたタイヤへの感覚を拭いきれないのかもしれない。
①「特にロングランでのホンダPUsコンペティティブさは⁉︎」
ホンダ10月のPUs新スペック(チューン途中)投入後、これまで対ルノーの特にサインツJr.とのロングランではFINALでは最後オーバーテイク許すなどありましたが、SFでは特にパワー的に有意差があるという印象でした。
そして、今戦SFをQ1終えた時点ではトップと2秒以上差有りなど前戦であった有意差が数値的には明確に確認出来なかった印象です。また、FINALはDNF数台発生も最後列から各々P9th(B.ハートレー Great Job!)とP12th(P.ガスリー フロア負傷)とまずまずな結果印象でした。
しかし、このプログの詳細な数値(Speed TrapでのMaximum-Speedや各セクターSpeed)を参考にさせていただくと、今回グリッド降格無く走行した場合の対ルノーとのコンペティティブさがどうなっていたか?、またロングランはシャシーとのフルパッケージでのコンペティティブさだけの影響なのかなど、特にパワーブースト面で対他社PUに対し明確に本当に近づけたのかという結果の証明には至っていないかもしれません。
依然Oscillation影響によるICEへの影響あったとの記事も。
②「来シーズン定期的“新スペック導入期にはFine-Tuned(済)を!」
ホンダPUsには、今シーズンここまでゴールするという内容では概ね心配無く“鉄壁の信頼性”を示し、パワー面でもトップとはまだ差があり、ロングランでも対ルノーに対し結果残せていませんが、ホンダ自体は確実に進化している印象です。来期は、ホンダPU進化を妨げる事無く順調な過程を示してくれたToro Rosroとの2年目、確実にシャシートップレベルと云われるRedBullとのフルコミットメントのシーズンとなりますが、信頼性と弛まぬモアーパワー化に加え、年3回の定期的な新スペック導入期にはドライバビリティーを含めたFineチューンドされたPUsを用意出来、降格による後方グリッド位置を出さない様にしないと確実にトップ2社のPU及びルノーにも年間シーズン総ポイントのコンペティティブという点も徐々に求められてくる印象です。そういった意味で常に完走に加え“より高度な信頼性グレード”が条件になるかもです。
追伸:JINさんいつも詳細な情報「ありがとう!」ございます。