2018年F1開幕から2週間、長かったと感じたのは今までで初かもしれない。
トロロッソホンダの実力、メルセデス・フェラーリ・レッドブルのトップ3対決、ハースの本当の結果など、消化不良が多すぎ。
開幕戦の地がメルボルンってのが悪いなぁっと思う。パワーとグリップの両方が試される特異なコースだった事もあり、新しいマシンの出発点を計るには過酷すぎた。
次の2連戦での気になる部分をまとめておこうと思います。
トロロッソホンダの本当の位置
オーストラリア予選でガスリーはコースアウト、ハートレーはターン1で突っ込み不足。二人ともコースへの慣れの部分で大きくタイムを落としている。
トロロッソのマシンにしてもまだまだで、グリップ不足などセッティングの方向性が掴めていない。よって限界領域でのコントロール性が難しく新人ドライバーにとってはつらいところ。
決勝はハートレーが最初のターン1で左フロントタイヤを激しくロックしてしまい、大きなフラットスポットができてしまう。振動が激しくマシンやドライバーへのダメージを避けるため1周でタイヤ交換。その後どこかでフロアを壊しダウンフォースを失う、そしてパンク。なんとか最下位完走。
ガスリーは予選の失敗を取り返そうと追い上げていたところに、予期せぬエンジントラブル(MGU-H)でリタイア。
マシンなりに走った位置はどこか?
まず一つにまともな予選・決勝を見たい。スーパーラップを決めるとか、レースでオーバーテイクするとか、そういった感じのパフォーマンスではなく普通にマシンなりに走ったらどの位置にくるのかってところ。
バーレーンは二人とも習熟しているコースなので慣れの問題はなくなる。セッティングの妥協点を見つけて限界領域でミスしないマシンに仕上げてほしいと思う。
ホンダ早くも2基目ICEとタービン・MGU-Hを投入
ガスリーはあのトラブルでICEとタービンにもダメージがある事が確認された、よって熱関連エレメントを全交換。ハートレーは大事をとってMGU-Hとタービンの2基目を投入。
ホンダエンジンのMGU-Hのトラブルはテストではでなかった原因不明な部分が解決されているのか?
縁石にフロアを打った後に発生しているので、衝撃に対する何らかの問題があるのか?
この2連戦で何らかのトラブルが出るようでは、今年のホンダの信頼性は無いと判断してもいいかもしれないね。(信頼性確保なんて記事書いた私の立場が・・・。)
ホンダとしてはとにかくパワーを出せる事を示したいのはわかる。結果を求めるために信頼性確保はある程度必要だから、バランスをどうとるか?
昨年は3年分の交換、今年は2年分ぐらいでお願いしたいなぁ・・。
メルセデス対フェラーリ
開幕戦では両者の特徴が昨年と違い見事に逆転。フェラーリの方がストレートで速い。メルセデスの方がコーナーで速いとデータが示している。
フェラーリのフロントエンドの挙動
ベッテルはターンイン時の挙動に満足しておらず、本当に安心して突っ込めるマシンでは無いようだ。本能的にドライビング出来ない事が彼を悩ませている。逆にライコネンはこれを良い方に捉えている。
フェラーリは流行りの油圧式ヒーブサスペンションを使っていない。この辺りでまたしてもメルセデス・レッドブルに後れをとってしまうのかもしれない。
メルセデスのオーバーヒート
メルセデスは前に車がいる時に、クーリングが上手くいかずにオーバーヒートしたと両ドライバーとも発言しており、バトルできない車なのか?
全体的な速さでは圧倒的だが、攻めすぎた冷却容量が今後の足かせになるかもしれない。バーレーンでは日暮れにレースがあるため、またこの問題が浮き彫りになる事はないだろうけど今後の暑いグランプリに何かしらの不安を残す。
盤石と思えたメルセデスの不安はエンジンの寿命に直結する問題なだけに、後ろに下がってしまったら最後、守りの走りに切り替える事があるだろう。
この2連戦で両者がどのような戦いを見せるのかを、まずはしっかり見届けたい。
ハースはこの2連戦でも速いか?
ハースは予選でマシンの速さは4番目にある事を示した。決勝ではレッドブルの2台を抑え込み完璧なレース運びだったと言える。ピットストップにて生じたナットの締め付け問題でリタイアしなければいけなかったのはチームとして落胆したが、他のチームはホッとしたはず。
フェラーリのパーツへの理解度UP
丸1年リソースを投入したハースは見事に速いマシンを手に入れた。フェラーリから供給されるパーツは初めはどのように機能させていいかわからない部分が多かった。
チームとしても3年目、そしてマシン製作するダラーラも3年目となりその理解度と完成度はかなり高くなっている事が結果として表れている。
フェラーリと同様なホイールベース、サスペンション関連パーツで良好な基本設計を生かし、空力は昨年の良い部分を真似た事で格段に戦闘力は上がっている。
2連戦ではとにかく結果が必要
ハースの速さはストレートはもちろんコーナーでも安定している事が上げられるが、パーマネントコースではどのような力を発揮するのか見物。
セッティング面では明らかにメルボルンよりも楽な事は確かだと思う。ホイールナットの問題も解決されているはず、ピット練習も相当数こなしているだろう。
予選の速さはもちろんだが、決勝でチェッカーを受ける事がどのような結果を生むのか?楽しみな部分です。
まとめ
いきなり崖っぷちに立たされたホンダはどのように挽回するのか?
テストでの快走が嘘のように消えてしまった現状は頭の痛いところですが、やっと標準パワーを手に入れたばかりの若造エンジンに期待するのも酷なことかもしれない。
昨年、兄貴分のルノーでさえドーピングしたら壊れまくっているのだからw
パワーはなんとか出せた、しかしマレレージテストがしっかり出来ていない現状を、今後どう対処していくかに信頼性問題は委ねられている。
レッドブルとの関係性とこの3年の結果からも多少の焦りはあるだろう、そんな中でもホンダの底力が試される2連戦、心配であり楽しみなそんな2週間を存分に楽しみたい。
ホンダを見守るには、育っていく子供を見るような親心が必要だなと常々思うのであります。
もうね、2週で2基使っちゃってもいいから、ブン回して欲しいです。どうせ走る実験室なんですから、1年3基なんてケチくさいこと言ってないで、1年20基くらい使って、最終戦で優勝できればみんなハッピーですよ。
極端なご意見ありがとうございます。
大丈夫ですよ、夏休み明けぐらいには落ち着くでしょう。そこまでで3基使ってるとは思います。
勝負となるのはベルギーから!ホンダもトロロッソも改善には時間が必要です。
1年かけても信頼性のあるMGU-Hを開発できないどころか
ICEまで巻き込んで壊してしまうような状態ではパワー重視の開発も
当分は見込めませんね。
ハートレーも交換するということは金曜日エンジンにも使えない
MGU-Hの欠陥でICEも巻き込んでしまう可能性が高いからと推察できるんですが
なんでホンダだけがMGU-H故障でICEも巻き込んでしまうのだろうか?
一応原因を特定して対策を施したと言っているけど、MGU-H故障のたびに
ICEまで巻き込んでいては話にならないでしょう。
ガスリーがピットにエンジンをかけたまま戻ってきていたから
まさかこんなことになるとは思っていなかっただけに
一気に気が抜けちゃいましたよ。
http://members.f1-life.net/race/66122/
コメント欄で同じような疑問を持たれてる方に米屋さんがコメントされてますけど
それを見ても管理人さんが確かルノーのセーフティーシステムがホンダに
欲しいと言っていたことが思い出されますね。
直ぐにエンジン停止していれば金曜ICEとして使えたかもしれないのに・・・。
一足飛びの開発が出来ないのは重々判ってはいるけど、歯がゆいな~。
トロロッソ初戦きびしかったですねー。
ドライバーの技術不足で安定感なくてベストセッティングだしづらいとかなってますかね?
そうなら安牌セッティングなタイムになりますもんね。
まぁタイムはおいといて、はやくもパーツ交換になっちゃいましたね。
いっそのこと来年にむけて開発パーツ投入しまくりでも良いのかなぁとも思います。
ハースを見習って来年に向けて1年開発!他のマシン真似ちゃおう!
メルセデスの熱問題は解決に手間取ったら面白くなるかもしれませんね。
そしたらフェラーリとレッドブルのポイントが増える、次戦レッドブル勝たないかなぁ。
ようすけさんの言う通りですね。一戦しか持たなくていいからパワーに振ったエンジンにして一戦ごとに解析、交換。今のままでは頑張っても12位スタートといった感じだから毎回最下位スタートでも直線で抜ければ大した違いは無いでしょう。グリッドペナルティを受けても予選でビッグ3を凌駕するようなタイムを出した方がホンダの宣伝効果も高いのではないでしょうか。
ルノーのセーフモードは強力ですよね、リカルドやフェルタッペンが突然止まるなんて結構ありました。そのおかげで彼らのペナは少なかった。
ホンダPUかなり心配ですが、まぁまぁ落ち着いて下さい。私は別にホンダの回し者じゃあありませんし、何馬鹿やってんだい!って思ってます。
変えるって事は対策されてるとまずは思っておきましょう。またトラブル出るようなら本気で設計間違いもありえます。
PUの寿命縮めてフルパワーで成績をとの考えも間違いじゃないです。しかし現段階ではまだやるべきではないところ。すべてにおいてマッチュングが不十分なので、そこがある程度解決してからです。
ドライバーのコースへの慣れよりもF1サーカスの一員としての慣れも重要ですし、いきなりフルパワーだから結果出してこいなんて言われても彼らまだ対処できるレベルではないですから。
忙しい2連戦が良い意味でチームにプラスになれば、とりあえずOKかなと思ってます。
僕の憶測は、MGU-Hには欠陥無く、腹打ちによって油圧または冷却、あるいは両方に致命的な不具合が生じたと見ています。であれば対策としては油圧冷却系統の強化、あるいはエンジンマウントの見直しになるのではないでしょうか。
これが正しいかどうかは明日以降にわかるということで、楽しみにしています。
それにしても、田辺TDやホンダの情報統制がすごくて、おそらくみんなが知りたい情報が出てこないためにネガティブ寄りな論調になりがちなんですが、最近のF1界では基本こんな感じなのでしょうか?ホントのところはシーズンオフにわかるものなんですかね?
ホンダは特にあまり公表しませんね。昨年はペラペラ発言するマクラーレンとは両極端でした。
パワーユニットになってからは何処もそんな感じです。
コアな情報は、大体現地取材しているジャーナリストからによるものが多いですね。
まだまだやる事が山積みのホンダPUですけれど、壊れたガスリーのPUだけでなくハートレーのPUも積み替えたと言う事は、昨年と違い根本原因を短期間で特定したと考えていいのでしょうか
でなければ、ハートレーのPUまで交換はしないと思うので…..
ともあれ、今のホンダに必要なのはマイレージ
搭載台数が2台しかないので、走り込む量が多いに越した事はないです
前半戦、とにかく完走率を上げてデータを集めて、夏休み明けに有用なアップデートを入れられる様にして欲しいです
ホンダMGU-Hのトラブル原因は「路面からの振動」だと米家さんの取材でわかったようです。
http://members.f1-life.net/race/66256/
再舗装されたバルセロナなら出なくてメルボルンのバンプのせいと、詳しくは有料会員しか読めないのが残念。
今回フジには解説出演がないから、誰かがテレビで言ってくれるのかは不明。
大方、皆さんの予想通りですね。これはいつぞやのアロンソに素人レベルだと言われた事と似たような雰囲気だなぁ。