英AUTOSPORTによるFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)の収益と各チームに対する賞金分配の推測記事がありました。

Formula 1 team payments for 2017 revealed

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FOMの売上と収益

各シーズンの開始時に、フォーミュラワンマネジメントはホスティングやトラックサイドのスポンサーシップなどの開催権料金、メディア権利、その他の収入経路の3つのストリームから収入を予測しています。

 

FOMの2017年の売上高は18億3000万ドルと推定され、基礎収益は13億5,000万ドルと推定されている。

その後、予想される基礎収益の約68%を適格チームに配分します。

チームへの分配金一覧

2016順位 COL1 COL2 小計 LST CCB その他 総合計
フェラーリ 3 36 41(13%) 77 68 35 180
メルセデス 1 36 61(19%) 97 39 35 171
レッドブル 2 36 52(16%) 88 39 35 161
マクラーレン 6 36 31(9%) 67 30 97
ウィリアムズ 5 36 33(10%) 69 10 79
フォースインディア 4 36 36(11%) 72 72
トロロッソ 7 36 23(7%) 59 59
ルノー 9 36 16(5%) 52 52
ザウバー 10 36 13(4%) 49 49
ハース 8 19(6%) 19 19
合計 324.5 324.5 649 68 143 80 940

単位:100万$

参戦分配金:COL1

過去3年間の内2年間の順位が10位以内のチームに均等に分配される。マノーが撤退になっているため9チームでの分配となりハースは条件を満たしていない。

コンストラクター順位:COL2

昨年のコンストラクターズ順位により分配率がある。1位19%~10位4%となっており、マノーはこの4%がとれなかったために撤退する事になった。

長期参戦ボーナス:LST

フェラーリのみに適用されているボーナスで、F1の歴史はフェラーリと共にあるなどの考え方に起因されたもの。

コンストラクターチャンピオンシップボーナス:CCB

フェラーリ、メルセデス、レッドブル、マクラーレンのみと個別契約しているボーナスで詳細は不明。

その他

メルセデス、レッドブルは2020年までの参戦確約契約だと思われる。撤退となれば多額の違約金が発生するとみられる。ウィリアムズは歴史あるチームとしての個別契約。

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不平等な分配金

フェラーリに関しては1950年から参戦しているもっとも古いチームですがもらいすぎな気がしますね、しかしフェラーリのいないF1にする訳にもいかずエクレストンの苦肉の策だったのかな。

フェラーリやレッドブルは自分らに不利益な事があるとすぐに、F1やめると言って騒ぎますよね。でもこの契約金額を見たら2020年までは撤退は無いとわかります。

 

昨年フォースインディアとザウバーがEUにFOMの利益分配に関して不平等だと訴えを起こしています。

下位チームから見れば確かに平等だとは言えないけど平等にする意味も分からない。

フェラーリ(1950年から)、マクラーレン(1966年から)、ウィリアムズ(1977年から)のような歴史あるチームに多少の利益分配は必要でしょう。

今後の分配金見直し

2021年以降の協定についてリバティができる事は個別契約を見直し、下位チームに分配金を増やす事とパワーユニットの供給金額引き下げと固定化でしょうね。

下位チームの財政を圧迫している主な原因は2014年からのPUの価格(推定2000万ユーロ)ですからね、V8はたしか800万ユーロぐらいだったと思います。

チーム運営予算を削減していく案などリバティのF1改革は難題ばかりです。