滑る路面、風、トラフィック、ブラインドコーナー、曲がりくねったテクニカルサーキット、マシンとドライバーとチームの総合力が試されるポルティマオ決戦の幕開け!
ハミルトン対フェルスタッペン、共にポールポジション1回・優勝1回となった3戦目。
さぁ、どっちが速いんだ?
予選レポート
天候は晴れ、気温18℃、路面温度38℃で予選はスタートしました。
Q1
全車1セットでチャージラップを挟む2回のアタックをしています。しかし、トラフィックが多くなり難しい状況が多い。
トラフィックと乱流、クリアラップでミスせずにタイムを出さなければならない。
ペレスが残り5分で、スピンコースアウトしてしまいました。
レッドブルのマシンは、トラフィックの中で走るとかなり不安定でスライドしまくっている印象です。
カットラインは1.075秒差でラッセルが15位、リカルドがまさかのKOです。
Q2
メルセデス、レッドブル、フェラーリ、アルファロメオ、ラッセルはミディアムでコースインしています。
ハミルトンが17.9でぶっちぎりのタイムを記録。ボッタス18.4、ノリス18.4、オコン18.5、フェルスタッペン18.6,ペレス18.8となったトップ6です。
ルクレールだけが2セット目もミディアムでコースイン、タイムアップを果たしQ2突破。ラッセルがソフトで好タイムを記録したが、惜しい11位でした。
Q3
ウォームアップラン2周勢は早めのコースイン、フェルスタッペンだけがアウトラップからアタックラップに入るため、他マシンとコースインをずらしました。
18.2秒台でトップタイムと思いきやターン4のトラックリミットで抹消。
ボッタス18.3、ハミルトン18.3、ペレス18.9、サインツ19.0、ノリス19.1となった1セット目のトップ5です。
最終アタック、メルセデス勢は昨年と同じくミディアムを使ってきました。風向きがガラッと変わり、フェルスタッペンは18.7が限界、ほとんどのドライバーもタイムアップ出来ずに終了。
今年3人目のポールシッターは、ボッタスになりました。
ポルトガルGP予選結果
まとめ
昨年同様にタイムアップ出来ない現象がおこり、なんとも締まらない予選Q3でした。
最速タイムはQ2でミディアムアタックしたハミルトンだったが、Q3のソフトアタックではボッタスの方が纏まったラップを1回目で決めて、そのままポールポジションとなった。
フェルスタッペン、ハミルトンだけじゃない、俺もいるんだぜとボッタスが復活!
開幕から何か波に乗れない感じだったが、前戦の大クラッシュで何か吹っ切れたのか?ポルティマオに来てからは、良い感じでハミルトンを上回るペースを披露していた。
VALTTERI BOTTAS IS ON POLE❗️
A storming lap delivers the Finn pole position ahead of Hamilton (P2) and Verstappen (P3) ⚡️#PortugueseGP 🇵🇹 #F1 pic.twitter.com/mEJan9JuI1
— Formula 1 (@F1) May 1, 2021
ポールポジションおめでとう、バルテリ!
クリアラップの取り方が下手くそすぎたレッドブルチーム、他と違う事をやろうとした結果、ミスも重なりフェルスタッペンはポールを逃した。
速さはあったと思う、しかしそれは、風と他車に簡単に壊されてしまう繊細な空力によるものだった。
対するメルセデスは、どっしりと構えていたと感じる。確実にやれることをやる、マシンもそんな感じで全体的に高水準なレベル、そして何よりドライバーの落ち着きが勝敗を分けた。
アルピーヌのオコンが猛アピール、何かを掴んだようにアロンソとの差が大きく速かった。
マシンの特性を見ると、全体的にフロントが入るマシンが上になっている。直線番長系のマシンである、マクラーレンやアルファタウリはタイムが伸びなかった、意外にも中団でオールラウンダーなのはフェラーリです。
決勝は、タイヤとの相性がカギを握る、硬いタイヤとの相性が良いメルセデスが有利なのは何となく見えているが、急な風の変化など不確定要素も多い。
メルセデス2台とレッドブル2台の絡み合うピット戦略がポイントとなるでしょう。
昨年タイムから今年の予想タイムを計算する方法
- 昨年のポールタイムは76.652秒、全開率(時間)は67.6%、全開時間タイム51.816+その他24.836と分けられる。
- 24.836がターン部分で使っているタイムになるが、ダウンフォースを5%失っているので単純に+5%にすると26.077となる。
- 51.816+26.077=77.913=1:17.913
- ハミルトンのQ2最速タイムは1:17.968なので、いい近似値がでてる。
- バーレーンとイモラでもいい感じのタイムを計算できているので、今後のサーキットでも同様の方法は使える。
※全開率はメルセデスのHPより
2回目誰も更新出来ずフェルスタッペンの1回目のタイムが消されてなければポールでしたね…
わずか3戦目にして去年と同じ序列に逆戻りですやん‥orz
タイヤが温まらないコンディションだとメルセデスが強いですね。
全てなトリッキーな状況だと、メルセデスの硬い方向性の足回りが生きてくる。
上下左右とせわしなく動くレッドブルとは対照的でした。
ボッタスがミニチュアタイヤにサインしている時にフェルスタッペンが酷く落ち込んでいる映像が映ってましたが、繊細な空力マシンなだけに是が非でもポールとって先行逃げ切りしたかった表れですかね…
これはスタートでのオーバーテイクに賭けるか?
フェルスタッペンとペレスが話し込み、カメラマンを遠ざけていましたね。
何が起こった!みたいな怒りの表情だった。
前回散々だったボッタスが引きずる事無くポール獲得出来たので、
上手くスタートダッシュしてシーズン初優勝して欲しいです。
セカンドローの一角4番手を確保したペレスと共に、
これでメルセデスとレッドブルホンダの4人が初めて揃いました。
2対2となってドライバー個人だけで無くチーム戦略、駆け引きの要素が多く展開される決勝を楽しみにします。
ハミルトンとマックスいずれが2勝するか?いやいや早くも3人目勝者(ボッタス、ペレス)出るか?
ホーナー曰くレッドブルはすぐにアタックでき、メルセデスはウォームアップを挟んでからアタックしてたそうです
またボッタスはリア重視アンダーステアのセッティング、ハミルトン レッドブルはフロント保護のためオーバーステアなセッティングだそうです
タイヤが暖められなかったと言うより一周をまとめきれなかったのかなと思ってます
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なんかスッキリしない予選でした。
今回はメルセデス有利ですね。
レッドブルはなんとかトップから離されないように頑張って欲しいです。
角田は今回はポイント難しそうですが、レースは何があるか分かりませんから諦めず頑張って欲しいです。
ボッタスの後ろにマックスがピッタリついて、ハミルトンを三位に押し退けると面白そうですが、イン側にハミルトンがいるとちょっと難しいかもしれませんね。
もしくは、ボッタスについてインを刺せばハミルトンを抜くことが出来るかも?
どちらにせよ、スタートダッシュが決め手ですね。
ペレスはオコンに気をつけた方が良さそうです。
フロントロー独占のメルセデス軍団ですが、
2番手ハミルトンはセカンドローのレッドブルホンダの2人に注意してボッタスには先頭を任せる?ボッタスをスタートから出し抜いて(ボッタスにレッドブルホンダをブロックさせる)従来の勝ちパターン戦略に持っていくか?
レッドブルホンダの2人(マックスだけでも)メルセデスの2人に割り込んでレース展開を面白くして欲しいです。
レッドブル には、ポルトガルはこの1戦だけだと割り切って、無理してポイントを取りこぼすことがないような、レース運びを期待したいです。