
高地メキシコ、ハイレーキでダウンフォース量が多いレッドブルがプラクティス3で圧倒。
予選では、1,2体制をきづけるかどうかに注目が集まる。
メキシコのファンは「チェコ」の大合唱!ペレスは地元で初の表彰台獲得に向けて、負けられない予選が始まる。
メキシコGP予選レポート
天候は晴れ、気温21℃、路面温度46℃で予選はスタートしました。
Q1
レッドブル2台は、リアウィングフラップに何やら問題があるようでテープ補修している。
下位チームからアタックが始まっていく、6台がタイム計測したところでストロールが最終コーナーでクラッシュ。
残り10:58で赤旗となった。

再開、大渋滞のQ1アタックが始まった。
フェルスタッペン16.7、ボッタス16.9、ペレス17.0,ハミルトン17.2となったトップ4です。
残り2分、2セット目を投入するマシンが続々とタイムアップ、トラックエボリューションが凄い。
Q2
ほとんどがミディアムでコースイン、角田とオコンがソフトです。
フェルスタッペン16.4、ハミルトン16.4、角田16.7、ボッタス16.8、ルクレール17.0、ペレス17.0となっているトップ6です。
2セット目、ミディアムでハミルトンがトップタイムを更新、最後尾が確定している角田とノリスがQ3進出しています。
Q3
角田とノリスは、チームメイトの引っ張り役でコースインしています。
1セット目、ボッタス15.8、ハミルトン16.0、フェルスタッペン16.2、ペレス16.3、ガスリー16.5となったトップ5です。
一気にメルセデスが巻き返してきました、レッドブルは逆にバランスが崩れた、何が起こった?!

2セット目、ペレスの前を走る角田がコースアウト、それの煽りを食ったペレスとフェルスタッペンはタイムアップ出来ず。
ペレスはその前にすベッテル~て感じかな。
メキシコGP予選結果
POS | NO | DRIVER | CAR | Q1 | Q2 | Q3 | Gap |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 77 | V.ボッタス | メルセデスAMG | 1:16.727 | 1:16.864 | 1:15.875 | |
2 | 44 | L.ハミルトン | メルセデスAMG | 1:17.207 | 1:16.474 | 1:16.020 | 0.145 |
3 | 33 | M.フェルスタッペン | レッドブル | 1:16.788 | 1:16.483 | 1:16.225 | 0.350 |
4 | 11 | S.ペレス | レッドブル | 1:17.003 | 1:17.055 | 1:16.342 | 0.467 |
5 | 10 | P.ガスリー | アルファタウリ | 1:16.908 | 1:16.955 | 1:16.456 | 0.581 |
6 | 55 | C.サインツ | フェラーリ | 1:17.517 | 1:17.248 | 1:16.761 | 0.886 |
7 | 3 | D.リカルド | マクラーレン | 1:17.719 | 1:17.092 | 1:16.763 | 0.888 |
8 | 16 | C.ルクレール | フェラーリ | 1:16.748 | 1:17.034 | 1:16.837 | 0.962 |
9 | 22 | Y.ツノダ | アルファタウリ | 1:17.330 | 1:16.701 | 1:17.158 | 0.826 |
10 | 4 | L.ノリス | マクラーレン | 1:17.569 | 1:17.473 | 1:36.830 | 1.598 |
11 | 5 | S.ベッテル | アストンマーチン | 1:17.502 | 1:17.746 | 1.627 | |
12 | 7 | K.ライコネン | アルファロメオ | 1:17.606 | 1:17.958 | 1.731 | |
13 | 63 | G.ラッセル | ウィリアムズ | 1:17.958 | 1:18.172 | 2.083 | |
14 | 99 | A.ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:17.897 | 1:18.290 | 2.022 | |
15 | 31 | E.オコン | アルピーヌ | 1:18.126 | 1:18.405 | 2.251 | |
16 | 14 | F.アロンソ | アルピーヌ | 1:18.452 | 2.577 | ||
17 | 6 | N.ラティフィ | ウィリアムズ | 1:18.756 | 2.881 | ||
18 | 47 | M.シューマッハ | ハース | 1:18.858 | 2.983 | ||
19 | 9 | N.マゼピン | ハース | 1:19.303 | 3.428 | ||
20 | 18 | L.ストロール | アストンマーチン | 1:20.873 | 4.998 |
まとめ
レッドブルにまさかの事態!
ラバーがのりきったQ3に入った途端に、メルセデスが速く、レッドブルはセクター2でスライドし始めた。
ハミルトンのいきなりペースが上がって驚いた??状態なコメントをしている事からも、ラバーグリップ、気温、路面温度、風向き、様々な要因が絡み合ってメルセデスのタイヤが、ウィンドウにピタリとはまった。
角田がレッドブル2台の前でコースアウト(譲るため?)したけど、そんなの関係なく負けたと思う、いいとこ0.1秒差まで詰めれたかどうかかな。
レッドブルは結構な確率でC4のラバーがのった状態で外す。それと、Q3の2ラン目でほとんどのドライバーがQ2(ミディアム)に比べてタイムアップ出来てない。(0.5秒は速くなる)
ピレリはラバーが完全になると変になる事多い、接触圧との関係でグリップを失うのかもしれません。
本当に、意気消沈な出来事でした(ーー;)
※追記:メルセデスのエンジニアによるとQ2後半からタイヤへの熱入れが大きく変化したとの事。
予選アウトラップタイム比較
BOT | HAM | VER | PER | |
---|---|---|---|---|
Q2-2 | 1:29 | 1:32 | 1:32 | 1:35 |
Q3-1 | 1:58 | 1:59 | 1:47 | 1:42 |
Q3-2 | 1:46 | 1:47 | 1:51 | 1:48 |
メルセデスは、Q2の2アタック目、思ったようにタイムが伸びなかった事に気が付き、Q3の1アタック目で約30秒もプラスする遅いアウトラップをさせて2台が1,2タイムを記録。
Q3の2アタック目は10秒ほど速い、結果それを更新出来ず。
フェルスタッペンは、Q2の2アタック目にソフトの感触を確かめに行きセクター2が遅かった。その後、アウトラップを遅くしたがそれでも足りない。
ただでさえ熱入れに優れるレッドブルは、どうあがいてもセクター3までにオーバーヒート症状に見舞われていた可能性が高い。
ドライバーというよりは、エンジニアリング勝負で負けたレッドブルなのかな。
よくラバーグリップの向上が激しいサーキットで、高止まりするとタイム更新出来ない事態になる事が多いけど。
多分、こういう事なんだろうね。(例えば、路面に付着したラバーが熱を貯め込んでいるため、レコードラインの路面温度だけが高くなるみたいな。)
Nobody could touch Valtteri Bottas in qualifying 💪#MexicoGP 🇲🇽 #F1 pic.twitter.com/STQNNRhZvV
— Formula 1 (@F1) November 6, 2021
ボッタスのQ3ファーストランは、全くもってスライドせずに速い。

ボッタスは移籍発表から解き放たれたように良いね。ポールおめでとう!
レッドブルの圧勝劇かと思われたメキシコ決戦、メルセデスが1,2体制のまま1周目を終えたらレッドブルに勝ち目はないかもしれない。
ミディアムからハードへのピットストップタイミングのみが鍵を握るのか?
予選で不測の事態が起こったように、決勝レースも何かが起こる可能性が高い。
最後の1周まで気が抜けない、熱いバトルになる事を願います。
いやぁ、F1って本当に面白いものですね。
メルセデスはQ3の1発目に賭けてた感じがしました。逆にレッドブルはメルセデスに先行されてバタバタした感じでしたね。マシン特性からみてコース上で抜くのは難しそうなので、USのように戦略で前にでるしかなのですが、そうそううまくいくかどうか。
ところで、ハミルトンがMGU-Hを替えるという話はガセだったのですかね?
ビックリするような結果で、ちょっとガッカリでした。
角田はラインを譲ったようですが、ダストが舞い上がってしまって、ペレスの気になったかも知れません。でもペレスはターンインでスナップしてましたけどね(ミスを角田になすり付けたような気も…)。
でもまぁ、マックスが言っているように、ここは3番手からスタートするほうが、偶数列のダスティなラインからスタートするよりマシだし、ボッタスのトゥをもらって1コーナーを最初に飛び込んでもらいましょう!
(1コーナーでのボッタスボウリングだけは勘弁してよね。)
ハミルトンとしては、ボッタスに先行させて奇数列側に寄せてマックスをブロックして来るでしょうね。
そこへ4番手のペレスは空いたラインを使ってハミルトンの前に出る事も出来る?
先頭ボッタス、2番手ペレス、3番手ハミルトン、4番手マックスとなれば面白い展開に(本格的メルセデス2人対レッドブルホンダ2人)
スタートに注目しています。
角田のオンボード動画見たんですが、
角田はガスリー牽引後にエンジニアの指示に従い後続に道を譲りながらクルージング
あの場面でペレスに譲る番が来て邪魔にならないようコース外へ
強いて言うなら、エンジニアはクルージングではなくレースペースで戻ってこいって指示してれば起きなかったかも
なんなら踏んでいってトウ与えれば万々歳だったかも。
ま、その前にペレスは滑ってましたけどね。
RB軍団イライラで角田君に八つ当たりの図にしか見えないなあ、そんなとこにエネルギー使ってる様じゃ勝てるレースも勝てなくなる予感
予選後のペレスのコメントでは、角田に非は無いと言ってますね。
それによれば、予選前にセッティング変えたようですので、少し不安定な状態だったと推測されます。
そしてペレスは滑り、角田が避けるために入ったエスケープゾーンに滑り込んだ。
それを見たフェルスタッペンは二人がクラッシュしたと思いスローダウンした。
予選中の無線を聞いたホーナーとマルコが、確認も無いまま角田を批判した。
結局、その後のコメントではペレスもフェルスタッペンも角田を批判していないし、角田は悪くないと言っている。
セッティングを変えたのが予選で負けた主因なのに、コメントを修正しないホーナーとマルコが格好悪いw
それだけです。
ペレスはあんないい出来だったのにセッティング変えたのか、上見すぎちゃったのね。
なんにしてもリアタイヤ温度の微妙な変化を見抜けなかったエンジニアが良くないね。
わかってたらQ3のファーストランであそこまで差がつかなかっただろう、しかしポールは難しいほどにボッタスが良すぎた。
その後(レース当日朝)、マルコと角田で軽いミーティングがあり
「角田自身は悪くない。3台分(トウと与えたガスリー+ペレス&フェルスタッペン)を
的確に前に行かせる指示を出せなかったレースエンジニア側のミス」
として、このトラブルは収まりました。
今回の角田はマジで良い、ガスリーから0.2~0.3秒落ちぐらいでしょ。
金曜日の出来みてからでもPU変更考えても良かったんじゃないか。
実際、インテルラゴスの方が抜けるしなぁ。
路温が上がり過ぎるとRBはキツいのか?ハンガリーGPなどと似たようなシチュエーションに感じました。ある意味ナイトレースの多い最終版戦はレッドブルにとっては意外と都合がいいのかな など思いました。
今回の一件で、なんとも勝手ながらいい推測にたどり着いたと思います。
さぁ、ラバーインしてもっとタイム出るぞ・・・あれ??みたいな事。
メキシコは空気が薄い、タイヤ温度も下がりにくいんです。
一度上がったらもう取り返しがつかない。
「その一方で、気温の面でタイヤを正しいウィンドウに収めることができませんでした。」
わざわざサイトまで載せて頂き有難うございます。まさに諸行無常、最後まで分からないものですね。決勝のラバーが乗ってきたころに再びこの症状が出ないことを祈ります。