COVID19パンデミック初年度のF1最終戦アブダビGP決勝レースです。最後の最後でポールポジションを奪取した、レッドブル・ホンダ+フェルスタッペンに勝機はあるのか?
メルセデスはバーレーンのペレス、アブダビのラッセルに相次いでMGU-Kトラブルが発生し、安全策で出力を下げているらしい。チャンスだろう!
スタート順とタイヤ
ピットインロスタイムは約20秒です。
アブダビGP決勝レポート
天候は晴れ、気温23℃、路面温度30℃でスタートしました。
全車綺麗なスタートでした。
1Lap終了時点
Lap2:ガスリーがオコンをパスして9位
フェルスタッペンは順調にトップを守り、後方に2秒のギャップです。
Lap4:DRSが解禁されて、ノリスにアルボンが襲い掛かっています。
Lap6:アルボンがノリスをパスして4位
Lap8:ストロールがクビアトをパス7位
Lap10:ターン19を抜けたところでペレスが停止、VSCになり続々とピットインしています。
VIRTUAL SAFETY CAR DEPLOYED (LAP 10/55)
Perez is OUT with a mechanical issue 😭#AbuDhabiGP 🇦🇪 #F1 pic.twitter.com/uz927R7ZMK
— Formula 1 (@F1) December 13, 2020
ペレスはメルセデスPUのERS系トラブルらしく、結局SCが導入されています。
Lap13(SC中)
Lap14:レース再開、サインツはルクレールをパスして8位
Lap17:サインツはベッテルをパスして7位
Lap19:ストロールはルクレールをパスして9位
Lap20:ガスリーはルクレールをパスして10位、ミディアムでステイアウトしたルクレールは辛い立場です。
Lap22:オコンはルクレールをパスして11位
Lap23:ルクレールはハードへ19位
Lap26終了時点
Lap28:ジョビナッツィはハードへ19位、ルクレールは15位まで上がっています。
各ドライバーからは、早めに変えたハードで最後まで行けるとは思えないとの無線が入っています。
Lap29:ガスリーはストロールをパスして9位、ベッテルを追います。
Lap32:ガスリーはベッテルをパスして8位
Lap36:ベッテルはミディアムへ15位
トップ3はペースを抑えタイヤを保たせようとしています。
Lap40:リカルドはミディアムへ7位、ガスリーの前です。
全車硬直状態、フェルスタッペンとボッタスの差は8秒あります。
Lap45終了時点
Lap50:アルボンはハミルトンとの差を徐々に詰めて5秒差まで迫っています。
Lap55:フェルスタッペンがトップチェッカー!リカルドが最終ラップでファーステスト更新!
本当に何事も無く、レースは終了しました。
アブダビGP決勝結果
まとめ
フェルスタッペンが、フレッシュエアーでトップを余裕で守り、ポールトゥウィンを飾りました。
ホンダが最後にエンジンモードを攻めて、メルセデスがMGU-K出力を下げた事で、パフォーマンス差は激減。
ハミルトンは病み上がり、メルセデスが最高の状態ではなかったけど、信頼性による差で最後に勝てたことは、ホンダとしても嬉しいだろう。
レース自体は、メルセデスPUの信頼性でペレスが停止、SCとなった事でタイヤ戦略による思惑がなくなった。
ただただ安全に辛いシーズンを終えたい、そんな風に見えた最終戦でした。
チャンピオンシップでは、マクラーレンがレーシングポイントを逆転し3位、来季メルセデスPUでこれを維持できるだろうか?
強いマクラーレンが戻ってきた印象です。
レッドブルが、今年やりたかっであろうレース展開、アルボンが4位でトップのフェルスタッペンとサンドイッチ状態、メルセデスのピットストップスペースを潰してタイヤ差による逆転を阻止できていた。
最後の最後で形になったが、レッドブルはマックス以外でも走れるマシンにしなければ、延々とこの状態が続くだろう。
来季は開幕から、良いマシンを用意してほしいと願います。
2021年もパンデミック状態は続くだろう、感染対策など厳しい開催条件が設けられるだろうし、サーキットに観客が戻れる日は来るのか?
やはり観客あってのレースだなぁっと思うところです。
やりました、マックスの優勝です。
心配のスタートも上手くいって、危なげないレースでした。
ハミルトンの調子が悪いといっても、この勝利は大きい。
なんといってもポールトゥウィンである。
やっぱり嬉しい!!
AMuSによれば、メルセデスはKパワーを10%削減していた。ただし予選とレースの重要な局面では最大値だったようです。
今年のメルセデスPUは、開幕戦からMGU-Kに何かアキレス腱を抱えていたのでしょうか?第5戦イギリスGPフリー走行開始時点で、ハミルトンだけが先んじてMGU-Kを交換したので、綿密な管理でPU全体ローテーションするメルセデスがコンポーネント単位で交換するとは、珍しい事あるものだと思いました。
それにMGU-Kの規定使用数も全23レース開催する前提で最大3基まで使用可能だったのが、開幕時点で13レース開催(この時は最大2基まで)、結局4レース追加となって17レース開催となったので再び3基使用OKとなった。
この様に目まぐるしく変化するスケジュールで、MGU-Kのマイレージ管理の予定が狂ったからなのか?
そこへイタリアGPがら実施されたICEの予選モード禁止(固定モード)の影響も加わったのか?(ICE側モード変更の戦略が使えなくなったので、その代わりとしてMGU-KとMGU-Hに負担させた?)
前回優勝したレーシングポイントのペレスが、MGU-Kは交換しなかったけれどICE、ターボユニット(MGU-H含む)を4基したので降格グリッドペナルティ受けましたが、
鉄壁を誇るメルセデスワークスも3基目PUの寿命ギリギリだったかも知れない?真相は神のみぞ知る。
まあ結果論ですが、メルセデスが最終戦を待たずに数レース残して早めにタイトル獲得して決着付けたので、その後でPUが故障したり、4基目投入して降格ペナルティ受けても良いのですが、メルセデスのプライドにかけて3基だけで全17レースを耐え抜いたと言う事でしょうか(^.^)
ファンとして理想は最終戦までタイトル争いするレースですが?
気温が普通になった中東にきた途端に白煙吹くほど加熱するMGU-K。
低温が続くヨーロッパ連戦に合わせた仕様だった?
通常通り25℃ぐらいだったら、もっとトラブルが出た?
フェルスタッペン、おめでとう㊗️
スタートの蹴り出しで勝負あり。SCでハードに変えてからのタイヤマネージメントも見事でした。
ホンダも17戦だったとはいえ、唯一ノーペナでした。最終戦フルパワーは素晴らしいと思いました。メルセデスのKへの不安から若干のパワーセーブだったとは言え、アルボンも最後にハミルトンを追い詰めていました。
来年は今年のシャシーベースなので、大きく勢力図が変わらないとは思いますが、地道に改良してきたレッドブルがメルセデスの牙城を切り崩せるか?
ホンダも耐久性とパワーのバランスをもう少しだけパワー側に振れるようになると面白くなりそうです。
メルセデスのMGU-Kの信頼性の問題って何なんでしょうね?
MGU-Hの回生エネルギーをMGU-Kを介して使う事と関係ありそうな感じもします。
レッドブルの来年マシンが、今回のアブダビくらい良ければ、ドライバーがアルボンでもペレスでもヒュルケンベルグでもガスリーでも、そこそこの結果は出せそうな印象を受けます。
さぁフェルスタッペンの相棒は誰になるのか?
フィンランドのメディアはペレスで決まりだと報道してるようですが、ヤングドライバーテストwithシニアドライバーテストに現役ドライバーが乗れない事に対してレッドブルが文句を言わなかっただけに、アルボン続投の可能性が最も高いように感じます。
ランキング2位確定しなかったので、もう少しボッタスが頑張るかなぁと思いましたが無理しなかった(4位以上だったらマックス優勝してもランキング2位は安泰だから)
メルセデスとして、最終戦2位ボッタス3位ハミルトンでシーズン締め括ったのを良しとしたのでしょうか?
レッドブルは最終戦を、来シーズン開幕の前哨戦として良い結果で終了出来たから良かったです(このまま間を置かずに開幕戦始めたらと思うくらいでした)
来シーズンは、早い段階でメルセデスの一角(ボッタス)を崩して、ハミルトンとの直接対決まで持って行ける機会を多く見たいです。
マックス1人でメルセデス2人対峙するのは大変なので、
そのためにも相棒選びが急務です(^.^)