ロシアグランプリは4月30日決勝が行われました。フェラーリが予選フロントロー独占したこのソチではどうなるのか。USタイヤでいかに速く長く走るかが焦点となっていきます。
スターティンググリッド
サインツはバーレーンでのクラッシュの原因を作ったとして3グリッド降格。バンドーンはPU交換で15グリッド降格です。
pos | ドライバー | pos | ドライバー |
---|---|---|---|
1 | S. ベッテル | 2 | K. ライコネン |
3 | V.ボッタス | 4 | L.ハミルトン |
5 | D.リカルド | 6 | F.マッサ |
7 | M.フェルスタッペン | 8 | N. ヒュケンベルグ |
9 | S. ペレス | 10 | E.オコン |
11 | L. ストロール | 12 | D.クビアト |
13 | K.マグヌッセン | 14 | C.サインツ |
15 | F.アロンソ | 16 | J.パーマー |
17 | P.ウェーレイン | 18 | M. エリクソン |
19 | R.グロージャン | 20 | S. バンドーン |
ロシアGP決勝リポート
決勝は53周にて争われます。天候は晴れです。ザウバーの2台がSS、バンドーンもSSスタートです。
フォーメーションラップでアロンソが停止し、やり直しになっています。決勝52周となります。
スタートではボッタスが2コーナーを制しました。ボッタスのスタートは誰よりも素晴らしかったです。
その後ろではグロージャンがパーマーの後ろに接触して2台はクラッシュしリタイア、SCが導入されました。ストロールもスピンしましたが接触せずに復帰しています。
前半戦
レース再開4周目ボッタス、ベッテル、ライコネン、ハミルトン、フェルスタッペン、マッサ、リカルドとなっています。
5周目リカルドが右リアブレーキトラブルでピットへリタイアです。
8周目トップのボッタスがベッテルの2.5秒差を作っています。38秒台後半のタイムを連発していいペースです。
10周目ボッタスとベッテルの差が早くも3秒になっています、いつもなら追えるベッテルが引き離されていきます。ボッタス速い。乱流の影響を受けないトップで最大限恩恵を利用しています。
15周目ボッタスが4.4秒のリードをきづいています。フリー走行で誰よりもUSを走りこんだ自信からくるいい走りを披露しています。
川井さんによるとFP2でのボッタスのUSのデグラは0.029、ベッテルは0.080だという事です。
中盤戦
トップ快走のボッタスの当面の目標は5位フェルスタッペンにピットインロスタイムの25秒差をつける事です。
20周目ボッタス-5.5秒-ベッテル-5.3秒-ライコネン-3.1秒-ハミルトンとなっています。ボッタス以外の3人はUSのオーバーヒートなのかペースを上げれません。
22周目あたりからピットインが始まりました、マッサ、クビアト、マグヌッセンはSSへ交換しました。
25周目あたりから周回遅れでボッタスのペースが落ちて4秒差へ、トップを走った事が無いためにバックマーカー処理の差が出始めました。
27周目にはボッタスとベッテルの差が2.5秒差になっています、ボッタスピットインSSへ交換。
30周目ライコネンがピットインSSへ交換しました。ベッテルはオーバーカットに賭けていますがここでボッタスがファーステスト、無理でしょうベッテル。
31周目ハミルトンピットインSSへ、ベッテルがまだピットインしません。
34周目ベッテルがやっとピットインSSへ交換しました。これで上位はボッタス、ベッテル、ライコネン、ハミルトン、フェルスタッペン、ヒュルケンベルグ、マッサとなっています。
終盤戦
上位陣はピットストップを終え、後はコース上の勝負となります。
38周目ボッタスがブレーキングで大きな白煙を上げています。
フラットスポットができた模様ボッタスのペースが落ちています。
40周目ボッタスとベッテルの差が2.2秒となっています。これは終盤に向けて面白くなりそう。ベッテルは快調に飛ばしていて0.3秒速いペースです。
41周目ヒュルケンベルグがピットインUSでここまで引っ張りました。9位でコースへ復帰。
42周目とうとう1秒差、ボッタス危うし。
44周目1.5秒ボッタスのペースが回復、フラットスポットがやっと摩耗して綺麗になったのか。
47周目ボッタスとベッテルに差は1.3秒となりました、あと5周ボッタスが踏ん張れるのか?追いついても抜くチャンスがベッテルにあるのか?熱い熱い攻防が続いています。
48周目1.4秒差なんとかDRSを使わせない1秒以上のリードを保っています。
50周目トップ二人の前にバックマーカーのマッサが現れました。
51周目とうとう0.9秒差でベッテルがDRS作動させました。
52周ファイナルラップ突入ボッタスがマッサを2コーナーでパス、マッサがベッテルに進路を譲るポイントがコーナー中となりました。
ベッテルが無線で文句いってます。マッサもしかして元チームメイトだからってアシストしたの?
ボッタスがチェッカーフラッグを受けました。初優勝おめでとう!!
ロシアGP決勝結果
順 | ドライバー | チーム | Laps | タイム | ピット |
---|---|---|---|---|---|
1 | バルテリ ボッタス | Mercedes | 52 | 1:28’08.743 | 1 |
2 | セバスチャン ベッテル | Ferrari | 52 | 0.617 | 1 |
3 | キミ ライコネン | Ferrari | 52 | 11.000 | 1 |
4 | ルイス ハミルトン | Mercedes | 52 | 36.320 | 1 |
5 | マックス フェルスタッペン | Red Bull | 52 | 1’00.416 | 1 |
6 | セルジオ ペレス | Force India | 52 | 1’26.788 | 1 |
7 | エステバン オコン | Force India | 52 | 1’35.004 | 1 |
8 | ニコ ヒュルケンベルグ | Renault | 52 | 1’36.188 | 1 |
9 | フェリペ マッサ | Williams | 51 | 2 | |
10 | カルロス サインツ Jr. | Toro Rosso | 51 | 1 | |
11 | ランス ストロール | Williams | 51 | 1 | |
12 | ダニール クビアト | Toro Rosso | 51 | 1 | |
13 | ケビン マグヌッセン | Haas | 51 | 1 | |
14 | ストフェル バンドーン | McLaren | 51 | 2 | |
15 | マーカス エリクソン | Sauber | 51 | 2 | |
16 | パスカル ウェーレイン | Sauber | 50 | 2 | |
ダニエル リカルド | Red Bull | 5 | 1 | ||
ジョリオン パーマー | Renault | 0 | |||
ロマン グロージャン | Haas | 0 | |||
フェルナンド アロンソ | McLaren | 0 |
まとめ
バルテリ・ボッタス初優勝おめでとう!
序盤USタイヤでまさかのペースを披露した事がボッタスの勝因でした、正直驚きましたベッテルが追いすがれないほどのペースでしたから。
そして終盤のベッテルのプレッシャーを退けての優勝で、走りでもあの動じない態度が出ていた今日のボッタスでした。
前戦のチームオーダーがもしかしたらボッタスの闘争心に火をつけたのかもしれません。これは今後の活躍に大いに期待できるドライバーだ。
5位以下はテレビにもほとんど映らず実際は追い抜きが無い退屈なレースなんだけど、十分楽しかったです。トップのドックファイトがあれば追い抜きなんていらないと改めて思ったロシアグランプリでした。
今日はとにかくボッタスDay思わずテレビに向かって自然と拍手してしまった。初優勝者が出るとなんか顔がにやけてしまいますね。
ロシアGP決勝ハイライト動画⇒https://www.formula1.com/en/video/2017/4/Race_highlights_-_Russia_2017.html