レッドブル・テクノロジーは2年以内に、新しい風洞を建設する計画があるようです。

マルコ氏によれば現在承認段階にあり、ミルトンケインズのレッドブルキャンパス内に作られる。

 

マクラーレンとアストンマーチンは、2023年春に稼働目指す風洞が建設中、2024年マシンの開発に使用する予定です。

そして、F1は2030年以降の風洞の禁止を計画しています。

Sponsored link

レッドブルはなぜ新設風洞が必要なのか?

レッドブルは、Bedford Technology Parkにある第2次世界大戦中に作られた風洞を改造して使用している。

2017年からこの風洞の問題点でマシン開発が上手くいかない事が度々あった。(2020年に対策済み)

 

新設風洞はその問題点への対処ではなく、別のところにあるようです。

 

ニューウェイ氏によれば、

「希望の風速に達するまでには時間がかかりすぎます。それは私たちが実際に権利を与えられている非常に関連性のある風洞時間を奪います。」

 

これは風洞実験時間の計測開始が風速5m/sに達した時点となっており、最大風速50m/sに達するまでに時間がかかるとの事になります。

 

風洞は内部の乱流を防ぐために、ゆっくりと風速を上げなければならないが、最新の風洞はその時間を短縮出来るのだろう。

 

 

空力実験ハンデキャップ制度により、ランキング上位のチームはその稼働時間が減っています。

数分数秒でも風速を上げる時間を短縮出来れば、必要な風速の実験時間を増やすことができます。

 

レッドブルの風洞の基本的な設計の古さが、その足枷になっていると考えられるのです。

 

風洞建設費用は5,000万ユーロ以上

風洞の建設費用は5000万から7500万ユーロとなります。

今から作ったとして稼働できるのは2024年以降、2030年には風洞禁止となるので、稼働期間は5~6年となるかもしれない。

費用対効果としては、十分とは言えない期間となります。

 

しかし、こう考える事が出来ます。

  • ハンデキャップで失う時間の短縮による実働時間の確保
  • チャンピオン争いを継続できる空力開発
  • そのメディア露出宣伝効果の大きさによる回収
  • 全てが同じ敷地内ある利点
  • 2030年風洞禁止に向けて正確なデータをCFDプログラムに使用

 

ただでさえ資金集めの上手いレッドブル、最新風洞の建設は行われるだろう。

 

実験モデルを大幅に減らす事ができるニューウェイ氏の能力は偉大です。

現状でもハンデキャップなど関係が無い事が証明されていると言うのに、最新風洞が加われば鬼に金棒か。