今年のレッドブルは、フロントウィングのアップデートが、早かった!

ここ2年は、フロントウィングで発生する空気の流れを理想的なものに出来ず、前半戦で足踏みしている状態だった。

2019年は9戦目オーストリア、2020年は9戦目ムジェロ、2021年は5戦目モナコ。

 

4戦も早くなってます!

アップデートのおかげかはわからないけど、市街地戦で2連勝している。

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レッドブルRB16Bの新フロントウィング

エンドプレート側のメインプレートと路面の空間を広げた、この空間に配置するストレーキは上下に長くする事ができます。

上面のエンドプレート側フラップは面積が増加、ガーニーフラップも搭載している。

フラップとエンドプレートに囲まれる部分は、空気がかなり高圧状態になるので、強力なダウンフォースを発生する。

 

大きくなったストレーキで発生するボルテックスを使って、フロントタイヤと路面に挟まれて発生する乱流(高圧な空気)の吹き飛ばしを、より強くする狙いだろう。

レッドブルのウィングフラップ上部ラインは、なぜ凹んでいるのか?

ウィングフラップ上部は、なぜ凹んだライン形状となっているのか?

レッドブルのフロントウィングには、他のチームが採用するエンドプレート側上面フラップを下げて、アウトウォッシュを発生させる機能が非常に少ない。

どうやって、それを補っているのかというと、ブレーキダクトを使ったホイールの吹き出しに依存しています。

 

コーナリング中は、イン側のタイヤに角度がつくと、進行方向に対してフラップの凹み部分に、丁度よくブレーキダクトが収まるようになっています。

 

赤矢印がおおよその進行方向になります。

コーナリング中は、イン側タイヤの高圧乱流がもろに車体中心に向かう角度になってしまいます。これを遠ざけるために、ウィング下面に配置した大きなストレーキによるボルテックスでマシン外側へ。

大きなブレーキダクトを使ったホイール吹き出しアウトウォッシュで、マシン側面から後ろのフロアに進入しようとする空気を遠ざける。

 

他チームも同じようなソリューションを使っていますが、レッドブルのものは業界一大きくドラッグも大きなものです。

それを最大化するため、ブレーキダクトへフレッシュエアーを運ぶため、ウィングフラップ上部はあのような波打った凹んだライン形状になっています。

「多分ね(笑)」

まとめ

毎年毎年、マルコ氏「フロントウィングがあぁぁ・・・・・。」

 

今年は修正が早かったが、やってることは常にフロントタイヤ乱流対策やアウトウォッシュの強化。

レッドブルは、とにかくフロントで空気を掻き分けるように、マシンが通るトンネルのような空間を作らないと速く走れない。

本当に風や乱流に敏感なマシンなんですねぇ。

 

今回の新フロントウィング、結果は出ていますが、限界速度でのドライバビリティという面では、まだ不安定な印象です。

今後は、この新仕様に合わせたバージボードの修正やセッティングの修正が行われていくでしょう。

 

そして噂ですが、ホンダの最大パワー解放がある。

中盤戦に向けて、パーマネントコースでメルセデスに勝つことができるのか?それがチャンピオン獲得へのポイントです。