2019年以来のアメリカCOTAの予選です。

トラックリミットは、ターン6のイン側、9のアウト側、19のアウト側となります。プラクティス3の結果からフェルスタッペンとハミルトンとボッタスが一歩抜けた速さがあるように感じた。

ピレリの試算だとC4ソフトとC3ミディアムは0.7秒のタイム差があります。

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アメリカGP予選レポート

フェルスタッペンのリアウィングにクラックが見つかりテープ補修しています。

天候は晴れ、気温30℃、路面温度37℃で予選はスタートしました。

https://www.formula1.com/

Q1

レッドブルが早めにコースインしています。

フェルスタッペン34.5、ペレス34.5、ボッタス34.6,ハミルトン34.7となったトップ2チーム。その後、リカルド34.4,ノリス34.5、サインツ34.5で上位に食い込んでくる。

レッドブル2台はクーリングラップを挟んでアタックして、フェルスタッペン34.352、ペレス34.369で1.2体制を築く。

 

2セット目を使ったルクレールがトップタイムを記録。

Q2

上位チームはほとんどミディアムでコースイン、ソフトはサインツと角田です。

フェルスタッペン33.4、ハミルトン33.7、ノリス33.8、ルクレール33.9、ボッタス33.9、サインツ34.1となっているトップ6です。

リカルドとペレスはトラックリミットでタイム抹消された1セット目のアタックでした。

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残り6分、ペレスがミディアムでコースインし34.1で7番手タイム。

最後尾争いは、ベッテル・アロンソ・ラッセルの順になります。

Q3

1セット目のアタック、ペレス33.180,フェルスタッペン33.199、ボッタス33.4、ハミルトン33.5、その後ろにフェラーリ2台、マクラーレン2台、アルファタウリ2台、チーム順にきれいに並んでいます。

 

2セット目、雨の確率が高く早めにコースインしたメルセデス。

ハミルトンが33.119で一時トップに立つが、フェルスタッペンが32.910で塗り替えてポールポジション、最終アタック時間ギリギリには雨が少し落ちてきたようです。

ペレスはセクター3でベストよりかなり遅く3番手タイムだった。

 

アメリカGP予選結果

POS NO DRIVER CAR Q1 Q2 Q3 Gap
1 33 M.フェルスタッペン レッドブル 1:34.352 1:33.464 1:32.910
2 44 L.ハミルトン メルセデスAMG 1:34.579 1:33.797 1:33.119 0.209
3 11 S.ペレス レッドブル 1:34.369 1:34.178 1:33.134 0.224
4 77 V.ボッタス メルセデスAMG 1:34.590 1:33.959 1:33.475 0.565
5 16 C.ルクレール フェラーリ 1:34.153 1:33.928 1:33.606 0.696
6 55 C.サインツ フェラーリ 1:34.558 1:34.126 1:33.792 0.882
7 3 D.リカルド マクラーレン 1:34.407 1:34.643 1:33.808 0.898
8 4 L.ノリス マクラーレン 1:34.551 1:33.880 1:33.887 0.970
9 10 P.ガスリー アルファタウリ 1:34.567 1:34.583 1:34.118 1.208
10 22 Y.ツノダ アルファタウリ 1:35.360 1:35.137 1:34.918 2.008
11 31 E.オコン アルピーヌ 1:35.747 1:35.377 2.467
12 5 S.ベッテル アストンマーチン 1:35.281 1:35.500 2.371
13 99 A.ジョビナッツィ アルファロメオ 1:35.920 1:35.794 2.884
14 14 F.アロンソ アルピーヌ 1:35.756 1:44.549 2.846
15 63 G.ラッセル ウィリアムズ 1:35.746 2.836
16 18 L.ストロール アストンマーチン 1:35.983 3.073
17 6 N.ラティフィ ウィリアムズ 1:35.995 3.085
18 7 K.ライコネン アルファロメオ 1:36.311 3.401
19 47 M.シューマッハ ハース 1:36.499 3.589
20 9 N.マゼピン ハース 1:36.796 3.886


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まとめ

Q1からレッドブルが先行する形で進んだ予選。

ストレート区間が長いセクター2が速いメルセデス、セクター1,3が速いレッドブルと言った状況でした。

セクター1を攻めすぎればセクター3が遅くなると言った、タイヤのオーバーヒートが絡んだアタックラップをまとめる事が重要となった。

 

レッドブル2台は、セクター1を攻め過ぎずにタイムを出せるセッティングに仕上げて、フェルスタッペンが見事にポールポジション!

ペレスも続くと思われたが、最終アタックのセクター3の雨で3番手となった。

それでも今回は、常にフェルスタッペンと同等なタイムを記録しており、レッドブルのマシンを乗りこなせていた。

セッティングも自分の方向性へシフトしたようで、それが功を奏している。

マックスのインタビューコメント

「とてもエキサイティングでした。Q3の最初のラップは素晴らしかったです。

最終ラップで滑り始め、少し霧雨が降り、ラップタイムを維持できるかどうか確信が持てませんでした。

チームのP1とP3は強力な結果です。私たちはチームとして協力し、可能な限り最高の結果を得ます。」

https://www.auto-motor-und-sport.de/

 

COTAでは絶対的な強者だったメルセデスだが、今回はレッドブル・ホンダの前に完全な敗北となった。

トルコで見せたような速さは無かった、レーキを高めに上げてきて、リア車高を早く下げるためドラッグを削減して速いみたいな解析が出回っているが、それは全てのチームが行っている事であり秘密でも何でもない。

レッドブルが一番それをやっているのは周知の事実です。

確かにトルコでは230~240km/hぐらいで一気にリア車高が下がっていたが、COTAでそれをやるとセクター1のS字区間を速く走れなくなってしまう。

 

レッドブルは、やはりニューウェイ氏の復帰が大きいと思う。彼の作り上げたハイレーキマシンは、彼にしかわからないセッティングのバランスがあるのだろう。

金曜日にしっかりと走れる事で、ホンダのエネルギーマネージメントも良くなってると思う。

 

フェラーリとマクラーレンの争いも面白い、予選ではフェラーリが一歩抜け出した。ERSシステムのアップグレードは大きく影響を与えている。

アルファタウリは力不足だった。

角田はなんとかQ3まで行けたが、まだCOTAを攻略出来ていない、レースで上手くタイヤマネージメントが出来るかが鍵になるだろう。

 

劣勢予想を覆したレッドブル・ホンダ、2対1のトップ3争いで負けるわけにはいかない。

アメリカで優勝を勝ち取ってほしいと思います。