昨年と同じくフェラーリのルクレールがポールポジションからスタートする。

レッドブル2台が追いかける展開、毎年毎年優勝目前のドライバーに不運が訪れる魅惑のグランプリ。

 

タイヤは市街地路面でC4ミディアムからC3ハードへの1ストップで済むはずだが、クラッシュによるデブリなどがタイヤの損傷に直結する。

エスケープゾーンや撤去機材の置き場所が無く、処理も遅いバクーは波乱必死なのです。

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スタート順とタイヤ

ピットインロスタイムは、約19秒です。

アゼルバイジャンGP決勝レポート

天候は晴れ、路面はドライ、気温25℃、路面温度48℃でスタートしました。

スタート:ペレスが好スタートでターン1をホールショット、ルクレール、フェルスタッペン、サインツと続く。

角田はベッテルに抜かれて9位です。

https://twitter.com/F1

Lap2:ペレスのペースが速い、ルクレールに2秒差をつけています。

Lap3終了時点

 

ルクレールはスライドが多いです。

ルクレールとフェルスタッペンの差は1秒以内になっています。

 

Lap4:フェルスタッペンはDRSを使えるようになりました。

しかしストレートが少し速いだけでは、オーバーテイク出来ないですね。

 

Lap9:サインツがターン4で真っ直ぐ進んで停止、トラブルでリタイアです。

VSCになりました。

あぁ~もう、フェラーリさん・・・。

 

Lap10:ルクレールがハードへ3位、ラッセル、ガスリー、ハミルトン、ベッテルなどハードへ続々と交換しています。

Lap11:レース再開、レッドブルはピットインしていません。

Lap11終了時点

 

Lap13:ベッテルはオコンの前に出るがブレーキングが間に合わずターン3を直進、そして華麗なスピンターン!

おかげで角田は11位に上がる。

 

Lap15:ターン1でトップがフェルスタッペンに変わりました。

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ペレスのタイヤはあまり状態が良くない、チームによるポジション入れ替えです。

意味のない戦いはするな!と無線が入っていました。

 

Lap17:ペレスはハードへ3位

Lap18:ハミルトンはオコンをパスして9位

Lap19:フェルスタッペンはハードへ2位

 

Lap20:ルクレールが白煙をあげてリタイアしました。ノリスはハードへ16位。

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トップのルクレールをレッドブル2台がどうやって攻略するのか?と言う終盤の楽しみが一気に吹き飛びました。

あぁ~もう、フェラーリさん・・・。

 

Lap22:ガスリーはリカルドをパスして4位、角田はオコンをパスして7位

Lap24:ジョウがピットへ入りリタイアしています。

あぁ~もう、フェラーリさん・・・。

 

Lap25:ベッテルはオコンをパスして8位

 

フェルスタッペンにはペースが速いとピットから無線が飛んでいます。

 

Lap26:ハミルトンはリカルドをパスして5位

Lap27:アロンソはオコンはパスして9位、ノリスはアルボンをパスして14位

Lap33:マグヌッセンが停止してVSC

あぁ~もう、フェラーリさん・・・。

 

Lap34:フェルスタッペンはハードへ1位、ペレスはハードへ2位、ラッセルはハードへ3位、ハミルトンはハードへ6位、続々とピットインしています。(2回目)

Lap35:レース再開

Lap36:ハミルトンは角田をパスして5位

 

角田はリアウィングフラップが割れています。

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これにはレースコントロールからピットインしてどうにかしなさい指示がでました。

ストレートでリアウィングが壊れたら大惨事になりかねない、わかったら即座にピットインさせるのがチームとしての第一の行動ですよタウリさん!

 

Lap39:角田はピットへテープで強引にフラップを固定しました(笑)

ソフトに交換してピットアウト13位です。

うーん、勿体ないポジションダウンで入賞圏外へ。

 

Lap39終了時点

 

フェルスタッペンにはペースが速いとピットから無線が飛んでいます。(2回目)

これ以上遅く走ったらタイヤが冷えちゃうよ!と反論するフェルスタッペン。

それに折れるピット側・・・漫才か(笑)

 

Lap42:ハミルトンがガスリーの後方1秒以内まで迫っています。

Lap44:ハミルトンはガスリーをパスして4位

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Lap47:7位アロンソに、リカルドとノリスが追いつきそうです。

しかし巧者アロンソはタイヤをきっちりと管理していてペースを上げています。

そして異様なストレートスピードでDRSを使わせません。ツカエテモヌケナイヨ

 

レッドブル2台は延々と余裕のラップを重ねています。

 

Lap51終了:フェルスタッペンがトップでチェッカーを受けました。

アゼルバイジャンGP決勝結果


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まとめ

優勝フェルスタッペン、2位ペレス、レッドブルが余裕の1,2フィニッシュ!

レースで強いレッドブルがここでもその強さを見せつけました。

 

今年のアゼルバイジャンは予選と決勝の開始時間差が3時間もあり、予選の低温で速い事は決勝の高温でタイヤへ熱が入りすぎる事が懸念されていた。

それを読み切っていたレッドブルチームは序盤からレースペースが速く、フェラーリはリアをスライドしていた。

 

サインツのリタイアによって、レッドブル2台がルクレールの前に出る事は時間の問題と言う展開だった。

だがまたしてもルクレールはターボ関連っぽいトラブルでリタイアです。

 

 

フェラーリは2基目を入れたあたりから信頼性問題が多く発生している。

パワー面や速さは申し分ないけど、レースを走り切れないのであれば意味が無い。

 

もう8戦目、様々な初期トラブル、振動及び共振問題が解決され、普通なら信頼性は上がっていく頃合いなんですけどね。

逆に信頼性が下がっていくフェラーリとカスタマー勢、やっちまったなぁこれは。

 

 

あれだけポーパシングに苦しむメルセデスですが、壊れない事は称賛に値する。

きっちりとレースを完走して3,4位獲得は見事です。

しかし、ハミルトンが体を痛めるほどのポーパシング問題は解決しなければやばい。

 

 

マシンの様々なパーツが壊れる事は、振動と共振が大きく関係している。

パンプの多い市街地サーキットは、F1チームとして本当に辛いレースとなっています。

そのせいで角田は入賞のチャンスを逃している。

 

グラウンドエフェクト効果を大きく増加させるトンネルフロア。

そしてそれに起因するポーパシング問題、壊れるパーツ、インフレ率の急上昇、予算制限問題、色々な事があれよあれよと繋がっています。

予算不足によって信頼性が損なわれる事態に発展しそうな状況、FIAは制限の見直しを余儀なくされるだろう。

 

パーツとして振動問題を大きく改善するイナーターの復活も今後話し合われるかもしれない。

共通パーツや共有パーツとして復活するならいいのではないかと私的には思っています。

 

 

序盤戦こそ信頼性に苦しめられたレッドブルとPBPT(HRC)ですが、その速さと信頼性の融合度合いは素晴らしい。

RBPTの信頼性とパワーは、ホンダRA621Hの色々な施策と他メーカーがやっていないであろう事、それらの違いを比較するとその凄さがわかります。(鉄ライナー、CB2、排気側別冷却路など)

 

フェラーリは終盤戦にグリッド降格が確定的、そしてここでのダブルリタイア、ポイント差が大きすぎる点などを考えると、今年のチャンピオンはもう決まったと思えるほどの差が見えたアゼルバイジャンでした。