流れる様なターンスピードが必要なハンガロリンクの予選です。
低速コースと言われるが、セクター2に多い中高速コーナーの速さも必要です。
ハンガリーGP予選レポート
天候は晴れ、気温26℃、路面温度50℃で予選はスタートしました。
Q1
ハードのみのアタックになるQ1、ボッタスが18.7でトップタイムを記録した序盤です。
トラックリミットも多くタイム抹消の嵐が発生しています。
残り8分、フェルスタッペン18.6、ペレス18.8、ノリス18.9、ピアストリ18.9
残り7分、角田18.919で4番手、リカルド19.037で7番手
残り3分、ジョー18.1がトップ、ペレス18.6、サインツ18.3、ルクレール18.4
残り2分、各車ここで新品を投入しています。
フェルスタッペン18.3で2番手、トラフィックが酷い中、角田とラッセルが敗退した。
リカルドが15番手で突破しています。
Q2
ミディアムのみのQ2、ペレスが先頭でアタックに入り17.675でした。
フェルスタッペンはトラックリミットでタイムを抹消されています。
残り6分、ノリス17.2、ピアストリ17.5、ペレス17.6、アロンソ17.7、ハミルトン17.7、ジョー17.7,ルクレール17.8、サインツ17.9となったトップ8です。
残り3分、早めにコースインしたフェルスタッペンは17.571で2番手
最終アタックに全員が入っていきました。
目まぐるしくポジションが入れ替わる中、ノリスがトップを守る。
アルファロメオが2台共に残る驚きの結果です。
とにかく不安定で跳馬なフェラーリはサインツが敗退した。
Q3
ペレスが最初の計測タイム17.142でした。
フェルスタッペン16.609、ハミルトン16.7、ノリス16.9、アロンソ17.0、ペレス17.1、ルクレール17.1となったトップ6です。
最終アタック、フェルスタッペンは自身のタイムを更新できず。
ピアストリがセクター2最速でくるが16.905で4番手、速いぞマクラーレン!
ノリスが16.694で2番手、フェルスタッペンに届かず!
ハミルトンが16.609でトップタイム更新!!
ハンガリーGP予選結果
まとめ
ハミルトンが渾身のアタックでポールポジション!
各セクター毎で突出した速さは無いが、平均的に速いセクターを纏めて0.003秒差でフェルスタッペンを上回った。
それでも最終セクターはタイヤがオーバーヒート、ロスの少ないスライドで見事なドライビングでした。
ハンガロリンク・マイスターは健在でしたね。
フェルスタッペンが最終アタックでミスがあり自身のタイムを更新出来なかった。
レッドブルはやはりと言うかいつも通りと言うか、ハンガロリンクのアタックラップでは圧倒的な速さが消える。
マシンの素性バランスが後ろ寄りな事がここでは不利になると考えられる。
最小のホイールベースを持つアルファロメオの復調、少し前寄りなマシンの速さが際立った。
ドラッグ無視な最大ダウンフォーストラック、短い全開区間、柔らかいタイヤのオーバーヒートなど様々な要因が予選のアタックラップではマシン差が大きく縮まる。
レースではどんな差になって表われるのか?
昨年通りならフェルスタッペンの圧倒的レースが展開させるだろうけど、ハミルトンとノリスの強さは一筋縄ではいかないだろう。
今年初めてレッドブルが負ける瞬間がやってくるのか?
長丁場で暑いレースでは何が起こるかわからない。
夜中の更新おつかれです。
角田さん残念でした。
リカルドさんはマク時代の悪い癖は
テレメトリーなど見られて
改善したのでしょうか?
それともまだ改善してない状態で
角田さんと同等なスピードなのでしょうか?管理人さんの分析を聞けましたらと思います。
まだ全然わかりません。
主にはステアリングの切れ角とスロットルの関係なので、テレメトリー付きオンボード映像がないと比較できないです。
例えば、ペレス(=リカルド)とマックス(=ノリス)のステアリング捌きの違いがそれに近いです。
何度何度も切れ角を増やすペレス、ズバッと一回最大値まで切るマックス。
実車派とシム派の差が関係するとマニアック談義で最近わかってきました。
実走行から伝わる感覚だけでは足りず、データ重視のシムによるもう一押しが必要だと言う事になります。
リカルドがその辺りを修正したと言う話もありますが、実走行で体現できるかはまだわかりませんし、AT04で頑張ってもあまり意味は無い。
一貫性の無さすぎるマシンで変な癖が付いては本末転倒でしょう。
丁寧なご返信ありがとうございます。
外野からだと限られた情報で
推察するにしてもまだ1戦では
何も分からないのが実情なのですね。
でもペレスさんとフェルスタッペンさんの例で解説頂いたことで
何がタイムを失うのか、よく理解することが出来ました。
ありがとうございます。
いえいえ^_^
ステアリングを切る事は減速です。
浅く長い時間切っている、深く短い時間で終わらせる、曲線ライン、V字ライン
今回の予選トップ3、マックス、ノリス、ハミルトンはV字ライン多用者です。
たしかF1用のピレリタイヤは横方向に荷重を残したままトラクションかけれない特性って言われてたような…
そういう特性ならV字ラインの方が予選だけじゃなく決勝においても有利になりますよね。
メルセデスのマシンが徐々に良くなるにつれ、ラッセルがハミルトンに勝てなくなってきていますが、それもV字ラインと関係ありますか?
もっとも、今回のラッセルは不運もありましたけど…
メルセデスはC3に酷く合ってない。
ラッセルは不運も重なった。
約半年シーズンぶりに実戦復帰したリカルドですが、現代F1の早い進化スピードの事を考えると僅かなブランク期間でもハンディとなるか?
シーズン途中からの参戦もネックになるでしょう。
それでもレッドブルでは無いですが、元所属していたトロロッソ(今ではアルファタウリと言う名前に変わりましたが)で気心知れたチームスタッフもいて心強い。
当時とはマシンやレギュレーションも変わっているので同じわけには行かないですけれども、与えらた環境条件の中でリカルドの勝負勘を生かして欲しいです。
ハンガリーGPは、リカルドが2014年レッドブル移籍初年度(ベッテルがチームメイト)だった時にシーズン2勝目(リカルドにとっても通算2勝目)を挙げた所。
復帰第1戦目で入賞圏内フィニッシュ出来れば最高です。
ライコネン風のコメントセリフを借りると
「とにかく様子を見てみよう」ですね。