超高速サーキット・モンツァの予選です。
ポール争いはコンマ1秒以内の戦い、メルセデスとマクラーレンが一歩抜けた速さを見せたFP3です。
地元フェラーリの底力は果たして?
イタリアGP予選レポート
天候は晴れ、気温33℃、路面温度50℃で予選はスタートしました。
Q1
早めに出たフェラーリ、ルクレールが20.0でトップタイム、これが基準になります。
フェルスタッペン20.2で2番手、ノリスが19.9でトップタイム更新!
メルセデス2台は走り出しで0.5秒遅れる、ペレスも乗れていない。
時間ギリギリのアタックに入る各車、コラピントが大きくコースアウトするがコースに戻る。
角田は敗退、カットライン0.99秒でした。
Q2
フェラーリは6周オールドでコースイン、マクラーレンとフェルスタッペンは新品。
ノリス19.7、ピアストリ19.8、フェルスタッペン19.8、ルクレール20.2、サインツ20.3、ペレス20.4となったトップ6です。
フェラーリは時間帯をずらしてアタック、サインツ19.7、ルクレール20.0です。
アルボンが20.3で9番手!
Q3
1回目のアタック、ノリス19.4、ピアストリ19.4、ラッセル19.5、ハミルトン19.6、サインツ19.7、ルクレール19.7、ペレス20.0、フェルスタッペンはミスして20.0です。
2回目のアタック、レッドブルは編隊を組んでコースイン、各チーム2台づつトウを与える為のコースインの仕方です。
前を走るペレスが少しコースオフして煙があがる。
フェルスタッペンは伸びない20.0、ノリス19.3、ピアストリ19.4
フェラーリ19.4、サインツ19.4
ラッセル19.4で3番手に飛び込む!ハミルトンは19.5で6番手です。
イタリアGP予選結果
まとめ
終わってみれば下馬評通り、マクラーレンが1,2タイムです。
ノリスは0.1秒差を付けてポールポジションでした。
現状最高のバランスをもっているマシンは、ハイダウンフォース、ローダウンフォース関係なく速い。
昨年のRB19を彷彿させる無敵感が漂っている。
レッドブルはリアダウンフォースを付けすぎでストレートが遅い、ラバーがのった路面でのターン恩恵が少なく、それとは別にQ3では全くもって期待外れなタイムでした。
メルセデスとフェラーリが同等なスピードを発揮、ストレートが伸びるフェラーリの方が少し余裕があるように見える。
トップ4チームのリアウィング、レッドブルはモンツァ専用が無くフラップを変なカットで対応している。
また、レッドブルのリアウィング思想が2022年のままで最新のものとは離れすぎている事も問題の一つかと思います。
これについては、別な分析をしてみようと思っています。
アルボン、ヒュルケンベルグは10位以内を結構な頻度で達成しております。
RBはドラッグマシンであり、アップデートされた角田の方が遅くなってしまった・・。どうしようもない感じがあります。
ノリスの顔つきと雰囲気を見ていると、自信に満ちあふれており、ゾーンに入ったと感じています。
ちょっとやそっとじゃ揺らがないだろう。
RBRとRBはまた風洞の相関狂ってたりするのかな
今のマシンの難しさは、車速の変化・車高の変化・フロアDFの変化と分布、これの変動値をトレースできるかどうか。
RBRは長らくニューウェイの脳内シミュレータに頼ってきており数値化出来ていない部分がある。
おそらくは両チームともに、ベースラインの上限に到達しておりDF含む荷重のバランスが崩れています。
レッドブルはRB19とRB20の外観の違いからもやりすぎ感が否めない、RB19のバランスのまま全てを微妙に底上げするのが正しいやり方。
ラジエーターの配置変更など大きな事をやっている。
もう一つは空冷インタークーラーの存在、これを使っているのはRBPT-HONDAだけ、マクラーレンは今年から水冷、そして躍進している事実。
同じメルセデスPU陣営でワークスのメルセデスとカスタマーのマクラーレンが水冷インタークーラーとの事ですが、アストンマーチンとウィリアムズも既に水冷インタークーラーでしょうか?
ホンダPUが水冷インタークーラーに出来ないのはレッドブルとの車体レイアウトの都合でしょうか?
空冷インタークーラーのままだった事とRB20キャノン型車体カウルとは関係性有ったでしょうか?
メルセデスPUは前面部分に筒形水冷インタークーラーを斜めに置く配置、それを前提に作られています。
マクラーレンもそれを購入する事でスペース的な恩恵を受けています。カスタマーは全て同一です。
HONDAは水冷インタークーラーのノウハウが無いです。
専用ポンプの設置など、スペース確保は必須事項、あらかじめ決まったものがないとマシンに組み込む事はできません。
サイドポッドのスペース確保や内部流路など、ここに来て水冷インタークーラーの恩恵が微妙にあると思っています。(サイドポッドの縮小が絡む)
ホンダはレッドブルからの要請で、あのサイドポッドに合わせて作動温度を上げて回せるようにしたとの事ですが、これが信頼性の低下とピークパワーの低下を招いているようにも感じます。
そんな話があったのですね、完全に冷却不足です。
シリンダーが破壊されるほどに、、
ノリスの次ステップは連勝ですね。
初優勝した後で2勝目も時間掛かったので今度は連勝して勢い弾みを付けたいですね。
ポールポジションを生かしてレース主導権を握って欲しいです。
もちろんビアストリとのワンツーフィニッシュとセットで?
レッドブルはRB19の方向性に見切りをつけてRB20を開発していますが、RB19の流れを汲むマクラーレンが躍進しているのを見ると、RB19をブラッシュアップした方が楽にタイトルを狙えたのではないのかと思います
今からマクラーレンを真似するのはもう遅いですかね?
RBのアップデート不発が続いています@@
シュミレーターとの乖離が大きいようですが、これはシュミレーター(ソフト側)の問題なんでしょうか?
各コンストラクターのシュミレーター事情が気になりますね。
まさか、ソフトを買ってきてそのまま「スッピン」で使っているとは思えません。
マクラーレンは精度の高い解析ができているんでしょうねー。
シミュレータのせいではないですし、シミュレータのソフトは専用設計です。
レッドブルのパートナーはansysです。
CFD、風洞、シミュレータ
これらは全て机上の空論、実走行に繋げるには人間によるアレンジが必要です。