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ホンダの2021年末F1撤退発表と合わせるように、アメリカのインディカーでは、ホンダとシボレーが契約を延長しエンジン供給を続ける事が発表されました。

アメリカホンダは、F1参戦している日本のホンダとは違い別法人である事から、参戦継続に支障はない。エンジンは全て供給販売となっているため、ビジネスという面と宣伝が融合している土壌です。

今年のIndy500では、佐藤琢磨選手が通算2勝目を挙げる快挙を達成。40才を超える年齢でありながら、素晴らしい活躍を続けている。

 

2023年よりハイブリッド化、それに合わせダラーラが新シャシーを供給します。インディカーもついにハイブリッド化するとの事で、どのような仕様なのか気になり調べてみました。

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Indy Car レギュレーション 現在と2023年

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マシンはダラーラDW12のワンメイク、2012年導入された古いマシンを使っています。フロントとリアウィングは2018年に統一され、ロードコース・スーパースピードウェイ仕様の2種類となっています。

2020年からはレッドブル・テクノロジー製のウィンドスクリーンが導入されている。

  • 2.2ℓ V6ツインターボエンジン
  • 最低重量 248 ポンド(約112kg)
  • ターボチャージャー ボルグワーナー EFR 7163
  • 最大回転数 12,000 rpm
  • ⇩最大ブースト圧⇩
  • 1,300 mbar  スーパースピードウェイ
  • 1,400 mbar  インディ500予選
  • 1,500 mbar  ショートオーバル、ロード/ストリートコース
  • 1,650 mbar  プッシュトゥパス
  • ⇩車両重量⇩
  • 1630 ポンド  (約740kg)ロード/ストリートコース
  • 1620 ポンド ショートオーバル
  • 1590 ポンド スーパースピードウェイ

エンジンは2.2ℓ V6ツインターボエンジン、2023年には排気量を2.4ℓにアップさせる。

そして肝心のハイブリッドモーター出力は40~50hp(29~39kw)、これはインディカーに導入されているオーバーテイクシステム、プッシュトゥパスに連動し出力される。

プッシュトゥパスとは、最大200秒間(1回20秒まで)使えるブースト圧アップシステム、現在では+60hpを発生し最大出力700hpとなっている。2023年では、エンジンとモーターパワーを合わせて約900hpになると発表しています。

新エンジンに合わせたダラーラの新マシンにも期待、トンネル型フロアとディフューザーは拡大され、グランドエフェクトによるダウンフォースを増加させると思われます。(完全な憶測)

ショーアップのためのハイブリッド

インディカーのハイブリッドモーターは回生エネルギーを有効に活用すると言うものではなく、レースを面白くするためのもの。

エンジンスターターにも利用され、コース上に停止しても自ら再始動してレース復帰できるようにする。また、オルタネーターとしても活用されマシンに必要な電力を作り出すものになるでしょう。

 

プッシュトゥパスは900hp、ロードコースでの通常馬力は750~800hpぐらいになるのかな?

これによりオーバーテイクやバトルを演出し、今と変わらずドライバーズレースを持続、そのスピード領域を一段階上げるものになる。

 

現在の最低重量はF1を下回っている、パワー面ではF1にかなり近くなり、ハイブリッドモーターやバッテリーによる重量で多少重くなるだろうけど、ハイパフォーマンスワンメイクレースの地位は揺るがない。

まとめ

今年のインディ500はBSの再放送で見ましたが、インディカーは全く見ていない、そんな私が言えた事ではないが、このインディのショースタイルは衰退しているモータースポーツにおいて今後、力が増していくかもしれない。

2023年はちょっと面白そう、どうなるのかはチェックしていこうと思います。

 

コスト面は優秀で、マシン1台全部揃えても約300万ドルと言われています。コスト制限のかかったF1チームは、インディに参戦できる予算は十分にあるんですねぇ。

まぁハイブリッドは、F1のKERS(80ps/1Lap 6.6s)以下で、はっきり言って全然ハイブリッドじゃないけど、ショーのためと割り切っているインディの考え方は凄い。