アロンソがインディ500にスポット参戦すると聞いて、私は真っ先に事故の心配をしてしまいました。記憶に新しいのは2015年のジャスティン・ウィルソンの死亡事故です。

オーバルレースでの痛ましい事故は本当に多く、私自身そのためにインディはあまり見なくなってしまいました。

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マンセルが参戦した1993年

私がインディを見るきっかけになったのは1992年F1チャンピオンのマンセルが参戦する事が決まったからでした。インディは当時サーキットと市街地コースとオーバルコースを3分割ぐらいで開催していた記憶があります。

マンセルがいきなり開幕戦でポールから優勝して驚いた記憶があります。その後もマンセルは活躍してオーバルコースで強かったんですよね、オーバルコースに慣れてるアメリカ人ドライバーより速いマンセルカッコよかったなぁ。そしていきなりチャンピオンになって1年で参戦終了と荒法師マンセルらしい結末でしたね。

ドライバー交流が活発になる

1993年はインディからマイケル・アンドレティがマクラーレンのセナのチームメイトになるが、シビアなF1のドライビングに対応出来ずに3戦を残してハッキネンに交代したりとマシンの違いがあまりにも大きく。インディドライバーはF1では通用しないような風潮もありました。

1995年インディチャンピオンのジャック・ヴィルヌーブが1996年ウィリアムズよりデビューする事になってF1参戦1年目からチャンピオン争いして2年目にはシューマッハを打ち破りチャンピオンになった。

元F1ドライバーだったアレッサンドロ・ザナルディがインディで1997、1998年と連続チャンピオンになり1999年ウィリアムズよりF1に戻るが全く通用せずに1年でF1を去った。

これ以来インディからF1ドライバーへの道はほとんど無くなってしまったと思われる。

グレッグムーア事故死

1999年はウィリアムズの契約ドライバーだったモントーヤが、F1に乗れなかったのでインディに参戦した。そしてルーキーながらその年チャンピオンになった。ヨーロッパのレース経験者はインディでも速い事がまたも証明された。

しかし、この年の最終戦のオーバルレースではグレッグ・ムーアが事故死してしまいました。

ムーアはカナダ人で第2のビルヌーブと言われ、ビルヌーブが去った「プレイヤーズ・フォーサイス・レーシング」で活躍していました。

好青年という印象でマシンのカラーリングのカッコよさも相まって私も彼を応援していましたし、あのクラッシュは鮮明に目に焼き付いています。

それ以来インディをじっくり見たことはありません。インディに戻ったザナルディが両足切断の事故にあったり、2011年にはダン・ウェルドンが事故死して、またオーバルかと悲しくなりましたね。

アロンソには無事に走り切ってほしい

今回インディ500に参戦するアロンソにはとにかく無事に走り切ってほしいと願うばかりです。近年ではインディ500が開催されるインディアナポリスでは事故死は無いはずです。

直線とコーナーがしっかり分かれているインディアナポリスは、ドライビングミスが起こりにくい印象があります。他の1マイルオーバルや1.2マイルオーバルは直線部分が少なく常に曲がりながら300kmhものスピードを出すので、乱流の影響で簡単にマシンが操作不能に陥る危険性があります。

 

アロンソはすぐにインディカーのドライビングをものにするでしょう。もしかしたら昨年のロッシのように初参戦で初制覇もありえるかもしれない。

アロンソの夢をかなえたいという思いには、私自身全力で応援していきます。頑張れアロンソ!