2021年F1夏休み明けの後半戦、幸先よく2連勝となったレッドブル・ホンダ&マックス・フェルスタッペン!
長らくTop Gapシリーズを続けてきましたが「Honda F1 Road to Champion !」にタイトルを変更。
既にトップギャップにあらず、最多ポールポジション、最多リードラップを記録しています。
ホンダ参戦最終年のチャンピオン獲得を期待しつつ、タイム分析などを行っていきます。
今までと内容は変わりませんが(笑)
ベルギーGP予選タイム差▲0.321秒
POS | ドライバー | F | T2 | S1 | S2 | T17 | S3 | タイム | Gap | Q | Tyre |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | VER | 214 | 300 | 33.605 | 54.747 | 304 | 31.413 | 1:59.765 | 3 | I | |
305 | 169 | 214 | |||||||||
2 | RUS | 218 | 300 | 33.348 | 55.016 | 300 | 31.722 | 2:00.086 | 0.321 | 3 | I |
303 | 185 | 213 | |||||||||
3 | HAM | 216 | 305 | 33.842 | 54.926 | 308 | 31.331 | 2:00.099 | 0.334 | 3 | I |
296 | 182 | 216 | |||||||||
5 | GAS | 211 | 306 | 33.560 | 56.179 | 306 | 31.425 | 2:01.164 | 1.399 | 3 | I |
309 | 172 | 213 | |||||||||
7 | PER | 217 | 303 | 33.971 | 56.197 | 303 | 31.944 | 2:02.112 | 2.347 | 3 | I |
300 | 182 | 215 | |||||||||
8 | BOT | 204 | 308 | 34.280 | 55.917 | 310 | 32.305 | 2:02.502 | 2.737 | 2 | I |
309 | 185 | 213 |
スパウェザーの中、雨量が少なくなったら走行する事になった予選。
レッドブルは決勝の天候も見据えて、プラクティス3で使った薄いリアウィングをやめて、金曜日に使っていたバクーウィングに戻していた。
フェルスタッペンはガーニーフラップ付き、ペレスはガーニーフラップを付けていなかった。
対するメルセデスはイギリス仕様のフラップトップが下がったものにガーニーフラップを取り付けた。
このダウンフォースの差が、予選の速さを決めた。
ハミルトンはダウンフォースが足りなくて上手く走れなかったとコメントしている。
2番手になったラッセルはかなり大きいウィングを付けており、雨に合わせた空力セッティングだった。
ベルギーGP決勝タイム差▲1.995秒
レコサンスラップでスピンして右フロントを大破させてしまったペレス。
予選では、アタックラップに入るタイミングが悪く、チャージラップ無しにアタックしたためタイムが伸びず7番手、スタートではグリッドに付けなかった。
時折降る雨でコンディションが変わるのがスパウェザーだが、この決勝日はずっと大雨で止む気配無し。
フォーメーションラップを2周してピットレーン待機。(この間にペレスのマシンは修復されピットレーンスタート)
セーフティーカーはピットレーン最前列を動けないため、コースコンディションを確認するのはメディカルカーだった(笑)
約3時間の中断の後、セーフティーカー先導で2周走ったあとピットレーンへ戻り、赤旗でレースは終了した。
レースする事なく、フェルスタッペンは優勝となった。
オランダGP予選タイム差▲0.038秒
POS | ドライバー | F | T1 | S1 | T7 | S2 | S3 | タイム | Gap |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | VER | 301 | 309 | 23.977 | 282 | 23.366 | 21.542 | 1:08.885 | |
277 | 286 | 293 | |||||||
2 | HAM | 305 | 315 | 24.149 | 281 | 23.438 | 21.336 | 1:08.923 | 0.038 |
277 | 287 | 303 | |||||||
4 | GAS | 300 | 309 | 24.148 | 280 | 23.786 | 21.544 | 1:09.478 | 0.593 |
276 | 282 | 304 | |||||||
5 | LEC | 299 | 307 | 24.196 | 280 | 23.802 | 21.529 | 1:09.527 | 0.642 |
274 | 283 | 300 | |||||||
– | VER(Q3-1) | 302 | 310 | 23.961 | 282 | 23.453 | 21.509 | 1:08.923 | 0.038 |
279 | 289 | 306 | |||||||
– | HAM(Q3-1) | 302 | 313 | 24.192 | 282 | 23.582 | 21.494 | 1:09.268 | 0.383 |
278 | 285 | 303 |
フェルスタッペンは最終アタックで、ターン3後に4→6速に入るギアシフトミス、最終コーナーを立ち上がってDRSが作動しなかった。
それでもポールポジション、はっきりいってぶっちぎりに速かった。
白いラインが、フェルスタッペンとハミルトンの差を表したものですが、ターン1~3で一気に差がつきます。
ターン10、ターン12で差が広がるが、最終加速区間で一気に縮められています。
エネルギーマネージメントは、メルセデスは最終セクターからストレートに重きを置くが、ホンダは各ターン後の加速に重きをおいている。
オランダGP決勝タイム差▲20.932秒
ポールポジションから抜群のスタートを見せたフェルスタッペン。
ハミルトンは少しも並ぶ事が出来ずにターン1へ、フェルスタッペンの真後ろだったハミルトンは乱流を受けたのか?立ち上がりでふらつく。
そこからターン3を抜けるまでに圧倒的な差がついた。
このスピードグラフが示す通り、フェルスタッペンの走りは完全なV字です。
4番グリッドスタートのガスリーはポジションをキープする事に成功している。
フェルスタッペン、ハミルトン、ボッタスの3台は後続を引き離していく、ガスリーがメルセデス2台のピットストップウィンドウ内にいることに期待したが、あっさりと22秒開いてしまった。
ハミルトンが一度目のアンダーカットを仕掛ける、全く縮まらない差、フェルスタッペンは余裕でハミルトンの前に戻る。
メルセデスはボッタスをソフトでロングスティントさせて、フェルスタッペンを抑え込もうとする。
約2周抑えられたが2.5秒ほどのロスでフェルスタッペンがトップへ
ハミルトンは2秒以内の差でなんとか食らいついてくる、そしてレッドブルは39周目ぐらいにプッシュの指示をする。
それに反応したメルセデスは、ハミルトンを40周目にピットへ呼び込むが渋滞の中にピットアウト、アウトラップで1秒ほどロスしてしまう。
41周目にハードへ交換したフェルスタッペンとハミルトンの差は3秒だった。
ハミルトンのタイヤはQ1で使ったミディアム、追いかけるには足りないタイヤウェアであり、ここで完全に勝負ありとなった。
4位ガスリーは、ソフトでルクレールに差を詰められたところ25周目にミディアムへ
2ストップなのかと思わせたが、ルクレールのハードペースに合わせペースをコントロール、ミディアムを最長47周走らせ4位フィニッシュ。
もう一人の優勝者と言っていいほどに完璧なレース運びだった。
まとめ
レッドブル、アルファタウリ、自分たちが戦うフィールドで共に優勝と言う最高の形でオランダGPを終えた。
なぜここまで強かったのか?
ともにハイレーキなマシン、ミッドフィールドではフェラーリやアルピーヌが上位につけており、ザンドフォールトにはレーキの強いマシンが合っていた言っていいほどの結果です。
幅が狭いコース、ターンのほとんどにバンクがある、マシンは常に上下左右に傾く。
メルセデスはターン2,3の急激な路面のうねりでマシンが不安定になり、フェルスタッペンと同じラインを走れないとコメントしていた。
これにはホイールベースも関係していそうで、ターン3のバンクを駆け上がる際、ロングだとフロントウィングが路面に付いてしまい空気の流入がなくなるからだとも言われる。
マクラーレンやアストンがミッドフィールド下位になった事から推測すればホイールベースの線が濃厚かな?
これはPUの加速力の違いなの…?
1コーナーと3コーナーの立ち上がりで一気に突き放してるやん… pic.twitter.com/3as3uagxnV— 🔭⭐あだもん🦊🔸パンジー1号🍾 (@Miroa_Adamon) September 5, 2021
なんにしても、ターン1からのフェルスタッペンの加速が本当に凄かった!
レッドブルとホンダが最大限の加速が出来るマシンに仕上げた事、それを早めにフルスロットルにできるマックスのテクニックが勝負を決めたね。
角田君の残留が発表されて一安心。
角田残留もですが、アルボンのウィリアムズでの復帰も決まりましたね。
トトがかなり圧力かけてたっぽいですが、ウィリアムズはドリルトンに身売りしてもプライベーターとしての精神は生きてました。
さぁ鬼門のモンツァです。
もしもモンツァでレッドブルが勝つなら勝負ありかな?
でもPUペナルティの件があるんですよね。
何処かで4基目投入するでしょうが、今のマックスなら後方グリッドからでも挽回して上位でフィニッシュ(表彰台圏内なら最高)も可能と思わせる強さを感じます。
レッドブルホンダとしては、投入するタイミングの見極めが悩みでしょうが、ペレスがペナルティ消化済みなので代わりに頑張ってマックスを助けて上げて欲しいですね(ペレスの役割重大)
フェルスタッペンは必要最低限のICEのみ10ペナで済ますと思う。
確実にオーバーテイク出来るストレートがあるところで3位に戻る。
ポールとって11番スタートなら余裕だろうし。
マックスが降格グリッド受けた時に、ペレスが初めてのポールポジションを獲得して、トップをキープしたままハミルトンとボッタスをブロックしてくれている間にマックスが4番手まで追い付く?なんて展開になってくれると勝負決まり~ですが、そう簡単には事が進めば苦労しませんが?
メルセデス陣営は、ここぞチャンスとハミルトンとボッタスのワンツーフィニッシュを狙って大量ポイント獲得に動くでしょうね。
ボッタスがハミルトン出し抜いてシーズン初優勝の可能性も?
それにしてもハミルトンが4勝(少ない)、マックスが7勝(多い)とは昨年、一昨年とは正反対。
イタリアGP終了時点で
今シーズンも約2/3消化して、残り8戦が予定どうりに開催されるか?余談許しませんね。
メキシコGP開催も危ぶまれていますが、今のところプログラムには入っている。