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ペレスが、レッドブル移籍6戦目で、嬉しい自身2度目の優勝を成し遂げました。

トップ走行中のフェルスタッペンがパンクでクラッシュしなければ、1,2フィニッシュだったのですが、本当に残念なタイヤトラブルでした。

そんな部分を埋めてくれたのが、3位のガスリーです。最後のオーバーテイクは痺れました。

角田は、7番グリッドから7位入賞となり結果を残しています。

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アゼルバイジャンGP予選タイム差+0.345秒

POS ドライバー F S1 S2 S3 タイム Gap Tyre
1 LEC 322 35.502 40.555 25.161 1:41.218 3 C5
236 230 331
2 HAM 327 35.533 40.683 25.234 1:41.450 0.232 3 C5
236 246 333
3 VER 325 35.635 40.592 25.336 1:41.563 0.345 3 C5
228 232 325
4 GAS 327 35.432 40.598 25.535 1:41.565 0.347 3 C5
240 244 326
7 PER 325 35.720 40.840 25.357 1:41.917 0.699 3 C5
229 240 326
Q2 PER 325 35.534 40.720 25.376 1:41.630 0.412 2 C5
229 229 327
8 TSU 324 35.641 40.980 25.590 1:42.211 0.993 3 C5
240 236 322
Q2 TSU 324 35.627 40.768 25.259 1:41.654 0.436 2 C5
243 233 331

 

プラクティスからタイム争いをするレッドブルとフェラーリ、予選ではセクター1の前半とセクター3でトウを得られたかどうかで勝敗がついた。

メルセデスはウォームアップ2周、ルクレールは丁度よくアタックラップに入るハミルトンのトウを捉えて最速ラップ、ハミルトンはボッタスを先行させてトウを得た。

レッドブルは、2台とも得する作戦だったが、理想的なトウを得られる距離でアタックラップが出来なかった。

 

ガスリーは角田に先行させてトウを得ていたはずだが、セクター3が遅い。

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ガスリーはエネルギーをセクター1,2で集中的に使っていて、最後のストレートでMGU-Kをフルパワーで使えていなかったようです。

アゼルバイジャンGP決勝タイム差▲1.385秒

スタートでは、ペレスがサインツとガスリーをセクター1で連続オーバーテイク、一気に4位へ上がる。

3位フェルスタッペンと編隊を組むことになった。

 

トップのルクレールは、Lap3にハミルトンにパスされる。

フェルスタッペンは、Lap7にルクレールをパスして2位へ、ハミルトンを追う。

Lap8では、ペレスがルクレールをパスして3位へ、角田がスタートで先行されたアロンソを捉えて7位のスタートポジションへ戻った。

 

Lap12でトップのハミルトンがピットへ、ここでガスリーもピットへ入った事で、ハミルトンのピットアウトを遅らせる。

Lap13でフェルスタッペンがピットへ、ハミルトンの3.8秒前でコースイン。

Lap14でペレスがピットイン、ハミルトンの0.5秒前でコースイン。

レッドブルが2台共にハミルトンをオーバーカット!

 

メルセデスのタイヤ温めの悪さ、レッドブルのリアタイヤへ優しいセッティングと温めの良さ、性格の違うマシンの様々な状況が重なって成し遂げられた事だった。

その後、ペレスはセクター2でハミルトンに差を付け、オーバーテイクの機会を与えない。

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角田は、Lap10でピットインして8位でフリースペースを走行、トップを走るベッテルとのタイムバトルが始まっていた。

しかし、新品ソフトでスタートしていたベッテルのペースは、下がるどころが自己ベスト連続更新で差を広げていく。

Lap19、ベッテルは22.2秒差ある状態でピットへ、角田の前でコースに戻った。

 

逆ストラテジーのストロールを追っていたガスリーは、追いつくどころか離されていく、これはエンジントラブルがありモードを下げて走っていた事が明らかになっている。

Lap25あたりからセクター3のタイムが遅くなっていた。

ストロールのクラッシュでSCとなり再開した後、Lap37でガスリーはベッテルにパスされ5位、角田は7位を守っている。

 

そして、Lap46終了間際にフェルスタッペンがクラッシュして赤旗となった。

 

再開後の2周スプリントレース、スタートでペレスはハミルトンにインを取られたが、ハミルトンは直進してエスケープゾーンへ、ペレス1位、ガスリー3位、角田はノリスとアロンソに先行を許し7位。

 

Lap50のストレート、ルクレールに一旦先行されたガスリーはスリップに潜り込み、最終周のターン1でルクレールをパスして3位を死守している。

まとめ

ペレスの優勝、ガスリーの3位、角田の7位はホンダ勢にとって良い結果でした。

最終2周レースのスタートでハミルトンにインに入られ、ブレーキ設定ミスで彼がオーバーシュートしなければ、ペレスの優勝は難しかっただろう。

ペレスとアゼルバイジャンの相性の良さが、最後の最後に微笑んだのかもしれない。

 

今回のレッドブルの勝利は、ストレートスピードを多少失っても、リアタイヤを守るダウンフォースを優先した事。

フェラーリは、パワー不足を補うためにリアウィングを寝かせる事しかできなかった。ハミルトンはダウンフォースバランスを前よりにするためにリアウィングを寝かせた。

対抗する2チームが同じように、ストレートを優先した事で、C5のリアタイヤ劣化が速くオーバーカットする事ができた。

 

また、レース中のトラクションにおいても強く、セクター2で十分な差をつけることにより、2kmのストレートで並ばれる危険がなくなりレースをコントロールする事ができた。

ポルトガル・スペインでやられた事を、やり返した格好だった。

 

アルファタウリは、ストリート2連戦で結果を残した。

特にガスリーのドライビングはAT02おいて完成の域に達している。角田もやっとマシンを理解しだしたところだろう、いいチームメイトの走りを吸収して、更なる結果に期待したい。

ガスリーは、アンダーをもろともしないターンイン技術を持っている、そんなところを学んで飛躍してもらいたいです。

 

p.s.  フェルスタッペンをリタイアに追い込んだ、ピレリタイヤの闇は残った。