2019年イタリアGPは予選でアルボンが8位、決勝はアルボンが6位、これがホンダ勢最上位となった。
予選ではQ3でライコネンのクラッシュによる赤旗と最終アタックで起こったスローアウトラップ問題のためタイム計測できず、そのため本当の実力は隠れたままになっている。
いつものように予選セクタータイムと速度比較、決勝での状況を確認していきます。
予選タイム差+0.714秒
POS | ドライバー | F | SPD-F | S1 | S2 | S3 | タイム | Gap | Q | Tyre |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | LEC | 316 | 353 | 26.469 | 26.412 | 26.426 | 1:19.307 | 3 | C4 | |
329 | 347 | 321 | ||||||||
2 | HAM | 315 | 344 | 26.702 | 26.203 | 26.441 | 1:19.346 | 0.039 | 3 | C4 |
321 | 335 | 306 | ||||||||
5 | RIC | 317 | 348 | 26.589 | 26.671 | 26.573 | 1:19.833 | 0.526 | 2 | C4 |
326 | 338 | 318 | ||||||||
8 | ALB | 312 | 338 | 27.069 | 26.561 | 26.391 | 1:20.021 | 0.714 | 2 | C4 |
319 | 331 | 313 | ||||||||
13 | KVY | 310 | 343 | 27.022 | 26.971 | 26.637 | 1:20.630 | 1.323 | 2 | C4 |
318 | 335 | 308 |
アルボンのQ2タイムは単独で計測したものトウを得られていないため全体的にタイムが遅くなってしまった。2秒ほど前方にマシンがいれば約0.5秒ほどは改善出来ていたはず、昨年は1.2秒差だったこのモンツァで0.7-0.5=0.2秒差であればレッドブルとしては上出来だろう。
セクター3タイムはライバルのベストラップ時に限定すれば最速タイムです。全体のセクター3ベストで2位タイムであり、よく頑張ったと思います。
ホンダスペック4は体感できるほどのパワーアップとフェルスタッペンは語っている。ピーク値で+20psはありそうな予感です。
決勝タイム差+51.315秒
スタート順は8ALB,12KVY,17GAS,19VERです。
Lap1:第1シケインで10位までおちたアルボンは第2シケインでGIOを抜き返す。フェルスタッペンは前がほとんど停止状態まで速度が落ちたためPERにちょっと追突フロントウィングを破損する。
Lap2:フェルスタッペンはピットインしてSタイヤへ、ウィング交換するこの時点でトップとの差41秒で20位、9ALB,12KVY,13GAS
後方スタートだったガスリーが一気にポジションアップ。
Lap3:アルボンはサインツとサイドバイサイドバトル、グラベルに飛び出しポジションダウン。11ALB,12KVY,13GAS,20VER
Alex Albon ⚔️ Carlos Sainz#F1 #ItalianGP 🇮🇹 pic.twitter.com/9rZe11mC3X
— Formula 1 (@F1) September 9, 2019
Lap6:ベッテルがスピンして後方が混乱。ガスリーはストロールのコース復帰時にラインを潰されてコースアウト。9ALB,10KVY,14GAS,19VER
Lap8:アルボンがMAGをパス(コース外通過らしく5秒ペナルティ)
Lap9:クビアトがMAGをパス
Lap12:フェルスタッペンはRUSをパス、8ALB,9KVY,14GAS,16VER
フェルスタッペンは後方の集団に追いついて、先ずはウィリアムズ2台を撃破したところ。ガスリーはノリスにの後ろにピッタリ張り付いているが、この集団の先頭はMAGである。あぁ~またですかw
Lap15:アルボンはGIOをパス、フェルスタッペンはRAIをパス。7ALB,9KVY,14GAS,15VER
Lap18:フェルスタッペンはGASをパス。
ピットストップが絡みGIOまでが25周終了した時は以下
Lap25終了時点
Lap26:アルボンはMへ(5秒ペナルティを消化)
Lap28:フェルスタッペンはMへ、この時同時期にピットインしていたサインツはホイールナット締め忘れで停止VSCとなる。
クビアトとガスリーはピットインしてSへ、ガスリーはピットイン中にVSC解除になり最大限の恩恵は得られなかった。
クビアトはこれで一気に6位まで躍進(^○^)ノ
Lap30:クビアトがトラブル(油圧漏れ)でターン2の先で停止_| ̄|O
VSCとなった、7ALB,11GAS,12VER
Lap30終了時点(VSC解除直後)
あら~またMAG以下がトレイン状態w
Lap32:フェルスタッペンはガスリーをパス。
Lap33:アルボンはGIOをパス。
Lap35:フェルスタッペンはNORをパス。6ALB,9VER,11GAS
Lap41:フェルスタッペンはGIOをパス。6ALB.8VER,11GAS
Lap43終了時点
あと10周、フェルスタッペンはぺレスに対してDRSを使える状況となっている。アルボンはヒュルケンベルグまであと4秒、ガスリーはノリスに延々と抑えられている。
さぁマックスいけ~!との願いも叶わず、このまま順位変動なくチェッカーとなってしまった。
Lap49までぺレスは周回遅れのGROを上手く使ってトウを利用、最高速で337km/hまで伸びる、対してマックスはDRSで342ぐらいで並ぶ事すらできない。
GROをパスした後のぺレスは単独で330まで伸びるスピードがあった、DRSで335ぐらいまでしか伸びないマックスには手の打ちようが無かったのです。
ヒュルケンベルグに追いついたアルボンも似たような状況で抜くことは出来なかった。
まとめ
スタート順が悪すぎた事、序盤にアルボンはコースアウトとペナルティ、フェルスタッペンは1周目でウィング交換、ジャンプアップしていたガスリーはコースアウト、VSCを上手く利用したクビアトはトラブル。
上手く言ったと言える要素が無く、悪い事が重なってしまった。ガックリ_| ̄|O
It was an afternoon of high tension and unmissable drama at Monza
Relive it here >> https://t.co/BVdkLXGIm1#ItalianGP 🇮🇹 #F1 pic.twitter.com/cCZPct4lbP
— Formula 1 (@F1) September 9, 2019
⇑チームが違うわw(トトさんの真似をちゃんとする隣の誰か、統率とれてんなぁ~w)
まぁでもアルボンもフェルスタッペンも単独のペースは良かったね、アルボンはちゃんと予選ができてルノーの前でレース出来ていたら終盤トップ争いに絡めたんじゃなかろうか、言い過ぎ?w
最初から捨てレースと言われていたイタリアGP、結果はともかく光る部分はあった。ホンダのスペック4が凄ーく良かったなんて事はわからないが、田辺さんやマックスが妙に自信ありげなコメントをしている。
レッドブルのコーナーワークが生きるサーキットで、メルセデスを脅かすのは間違いなくレッドブルホンダだと思う。次戦シンガポールでは最悪でも3,4位は狙える。
あと7戦、驚くほどの活躍を見せてくれるだろう。
鈴鹿にいきてぇえええええぇえぇえぇぇぇ!(今年は家庭の予算が_| ̄|O)
スタート直後のフェルスタッペンのフロントウイング破損・クビアトのオイル漏れ・アルボンのショートカットによるペナルティ以外は、ビックリするくらいレッドブル&トロロッソにとってマイナスの事が起こりまくりましたね。
予選はライコネンのクラッシュで中断&タイム抹消、ノロノロアウトラップでアタック出来ない。
決勝はベッテル・ストロールのスピンに巻き込まれるし、ピットアウト直後にVSC入るし………
本当に、この週末は我々の週末では無かった。って感じでしたね。
これだけ不運が重なった中で、二台入賞は素晴らしいですよね!クビアトのPUも致命的なトラブルではなかったようで、まさに不幸中の幸い!うがった見方をすると、クビアトのスペック4は他の3台に比べて距離を走っているので途中で止めてマイレージの節約になったかも?鈴鹿が楽しみだ!
フェルスタッペンも決勝後のインタビューで「僕たちのレースじゃなかった。」と語ってますがまさにその通りでした。
Q1でのトラブル然り、Q3での赤旗によるアタック失敗&超高額なコント、決勝と。
とにかくホンダ勢は予選以降不憫な週末でしたね・・・・・。
ティフォシが藁人形で呪いでもかけたのか?と思えるくらいに。
そして、決勝中、淡々と走ってたガスリーに襲い掛かる災難・・・・・。
しかし、ベッテルだけではなくストロールも同じように他のドライバーを巻き込んでしまったことに対して対策を考えてもらわないといけないですね。
今回はどちらも運よく大きな損傷なく済みましたが、タイミングがズレたらそれこそ大クラッシュに繋がりかねない重大インシデントですし。
RACEに運、不運は付き物。
ドイツGPで沢山頂いているのだから、今回は少しお返ししただけ。
運を+にするには、絶えず何事にも努力を重ねるだけ。RB-HONDAがんばれ!
運などとコメントしない管理人様は、理系の鑑!
私、深く人生を反省する次第であります。
(私的感想ですか?UPなしで。F1は時折?にさせられますです)(笑)
運って書いてませんでしたか(笑)
確かにそう思ってない自分が居た。
スタートポジションを悪くした事が、そもそもの原因だと思っていたので、そのせいかな。
でもベッテルの単独スピンは予想できんわなw
いつも詳細な分析をして頂き、楽しみながらも感服しております。
一つ教えて頂きたいのですが、今回のフェルスタッペンやアルボンがオーバーテイク出来るとすれば、前走車に対して何キロくらい早くないと無理でしょうか?
単純に車速で進める距離を考えます。
DRS検知ポイントはパラボリカ進入手前で、速度約200km/h0.5秒差がある時の車間距離は200/3.6*0.5=27.7mとなります。
10km/h違いで1秒間で進む距離の差は、たったの2.7mです。
前車に対して平均速度10km/hの違いを10秒間継続出来れば真後ろ、前に出るには更にマシンの全長+が必要になり最低でも12秒間平均速度が10km/h上回る必要がある。
パラボリカを立ち上がりターン1ブレーキングまでは大体11秒なので、平均速度10km/h上回っても足りないぐらい。
終盤フィニッシュライン通過速度の差はぺレス313とマックス319でたったの6km/h、フィニッシュラインからターン1までは約8秒間しかありません。
無理です。
高速パラボリカは前車に近づきすぎるとダウンフォースを失いコースアウトする危険性もある、マックスですら0.4秒差ぐらいが限界でした。
ペースが遅かろうがパラボリカとストレートだけ速いセッティングで前に出てしまえば抜かれない、それがモンツァですね。
詳細なご説明、ありがとうございます!
これで納得出来ました!
今後ともよろしくお願いします。