ベルギーGPは予選5位フェルスタッペン、決勝5位アルボンがホンダ勢最高位となっています。

高速サーキット、もっとも全開距離の多いスパは、ホンダPUやドラッグの多いレッドブルにとっては辛い状況でした。フェルスタッペンは1周目で姿を消したが、他3台は入賞し最低限の結果は残せたと思います。

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予選タイム差+1.171秒

https://www.formula1.com/
POS ドライバー F SPD-F S1 S2 S3 タイム Gap Tyre
1 LEC 238 344 29.904 44.319 28.296 1:42.519 3 C3
342 211 229
3 HAM 233 331 30.726 43.970 28.586 1:43.282 0.763 3 C3
330 210 228
5 VER 233 334 30.684 44.395 28.611 1:43.690 1.171 3 C3
332 212 225
6 RIC 231 340 30.376 45.323 28.404 1:44.103 1.584 2 C3
335 209 227
8 RAI 231 334 30.515 44.936 28.689 1:44.140 1.621 2 C3
331 210 226

 

レッドブルはセクター1,3のタイムを稼ぐため、尚且つ決勝で抜かれないためのウィングセッティングでした。そのせいでセクター2の下り中高速コーナーでタイムロスしています。本当はもうちょっとリアのダウンフォースが欲しいはず、苦肉の選択となってしまった。

スパでは300km/h以上で加速できる本当のピークパワーが必要、セクター1でハミルトンを超えるタイムを記録していることからも、ダウンフォースとドラッグは少ない、やれたスペック3と新品フェーズ3の差を考えればどれだけダウンフォースを削っている事か。

得意のはずのコーナー区間セクター2でフェラーリに負ける理由がこれでわかると思います。

ホンダPUのピークパワーがあれば、もう少しダウンフォース(ドラッグ)を付けてセクター2を速く走れるけど、マシン自体がもっている素性を考えると、ここでは来年も似たような状況になるでしょう。

決勝タイム差+81.325秒

スタート順は、5VER,13GAS,17ALB,19KVYです。

フェルスタッペンはスタートでミスしてしまう。インベタよりのラインしかなくなりターンインしていったら横からライコネンに切り込まれ2台は接触。その時左フロントのサスペンション関連が破損。

https://twitter.com/F1

その後走り出すがオールージュのアプローチでステアリングが効かずにバリアに突っ込んでしまう。

https://twitter.com/F1

ちょっともう冷や冷やさせないでくれよ~;;

2人の接触は後方のポジションに大混乱を与えた、これがホンダ勢にとってラッキーな方向へ。1周目からSCとなり残り3台のポジションは、9GAS,11KVY,13ALBです。

ク・ク・クビアトぉぉおおおお!8ポジションアップってどんな強運なんだよ。

Lap5:レースは再開、アルボンはヒュルケンベルグにパスされる。14ALB

Lap7終了時点

マグヌッセン以下8台がDRSを使える状態、いわゆるDRSトレインの完成です。マグヌッセンドライビングスクール開校とも言うなw

これは辛いマグヌッセンの遅いペースに付き合わされる、全員がトウとDRSを持っているため抜け出す事はできない。しかも先頭があのMAGですよ~。ブロックし始めたら手が付けられない男です。

Lap10:ぺレスがようやくMAGをパスして、Lap11にはガスリーがパスする。8GAS

Lap12:ヒュケンベルグがピットイン。13ALB

Lap13:クビアトはMAGをパスする。10KVY

Lap14:ガスリーがもうピットインしてMへ。9KVY,12ALB,17GAS

Lap15:ストロールがピットイン、アルボンはMAGをパス。8KVY,10ALB,15GAS

Lap16:ぺレスがピットイン。7KVY,9ALB,14GAS

ピットストップが絡み徐々にポジションアップしていくMスタートのクビアトとアルボン。15周目あたりからKVY,GIO,ALBの3台編隊が出来上がり、さぁどんなバトルがと期待するが、間隔が1秒以内にならない硬直状態となってしまった。

この3台はMスタート、SCで冷えたタイヤで急なバトル、DRSトレインの中タイヤ消耗が大きかったようだ。特に一番後ろのアルボンは乱流の影響でタイヤの状態は悪い、ジョビの後方でDRSを使えるようになったが抜けるほどのラップタイム差は無くなっていた。

この編隊はLap23終了時点でアルボンがピットインするまで続いた。6KVY,8ALB,12GAS

クビアトもピットへ入りSへ、アルボンもSタイヤ。

Lap26終了時点

さぁSタイヤのホンダ勢2台編隊は、もう明らかに速いラップを刻む。前にいるMタイヤ勢より約2秒も速いんだから。

おらおらどけどけ~♪

⇩はい、ワープしますw

Lap32:9KVY,10GAS,11ALBとなりファミリーバトル勃発!しかしガスリーはもうタイヤが古いMだ、勝負になりません。

クビアトが元気にどんどん前走者を蹴散らして、それに付いていくアルボン。このクビアトの走りも凄かったなぁ。アルボンを従えて俺についてこい的な兄貴分な走りに強さを感じた。

Lap35:アルボンがリカルドをなんとターン9でパス。確かにタイヤ差は凄かった、安全な場所で行くのがセオリーなんだけど縁石を超えて芝に多少はみ出しながら抜き去っていく。

一瞬マックスか?と錯覚する。

そしてこの二人のクリーンバトルが始まる。

Lap37:アルボンはクビアトをパス、マシン差を考えれば当然の結果だった。7ALB,8KVY,10GAS

Lap37終了時点

アルボンの自己ベストがぺレスより1.7秒も速い、あと6周で9秒差、計算上は追いつく。ガスリーはSのジョビに抜かれて入賞圏外の11位に落ちている。う~んまぁ仕方ないよね。

ここからはもうぺレスとアルボンのタイム差しか目に入ってこない、いけいけいけるぞ。

⇩アルボンの芝はコースなんだよオーバーテイク集

そしてラストラップでぺレスをオーバーテイク!アルボンまた芝にはみ出してるよ。そして気づいたらノリスはラストラップに停止、ジョビナッツィはクラッシュしていた。

結果、アルボンは5位、クビアトは7位、ガスリーはラストラップに2ポジションアップの9位となるラッキー入賞となった。

まとめ

マックスのクラッシュから始まり、最後はアルボンの追い上げ!

予選は流した走行でアルボンの一発の速さはまだわからないが、オーバーテイクの思い切りの良さと前走者の辛いところをしっかり理解して攻めるところは好印象ですね。

たったの1戦だけど、相手のペースに付き合う事無く、追いついたらすぐに抜ける感覚の持ち主だという事は十分わかったと思う。

いやぁなんかマックスっぽいよね。とにかく面白い存在だわ、今後に期待するに◎です。

 

ホンダスペック4はなんと予選決勝はクビアトのみが使っていたとの情報が舞い込んできた。レッドブルは2台ともスペック2だったとの事です。

https://www.motorsport.com/f1/news/red-bull-pre-france-engine-spa/4528099/

レッドブルのこの作戦、スペック4温存はなんとなくしてくるだろうと思っていたのですが、酷使したスペック3ではなくスペック2だったとは驚き。これであのアルボンの速さは凄いかも。

次戦イタリアで本気モード解放!スパでモンツァ用セッティングを試していたマックス、しかもP3でやっていたよね。すでにイタリア決戦は始まっていたのか。

マックスは予選で本気出さないから、アルボンはレスダウンフォースな不安定なマシンを何処まで攻めていけるのか?そんなところに要注目です。

情報を下さったコメンター様ありがとうございます。