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「F1 Honda TopGap」トロロッソPart.7 2018年R7カナダ

「F1 Honda TopGap」トロロッソPart.7 2018年R7カナダ

とうとうホンダのスペック2が投入されたカナダGP。ICEの燃焼効率とパワーアップに重点がおかれたものだ。開幕時は言わば2017年の改良版であり、実質この新スペックが2018年度用パワーユニットとなるだろう。

正確な上昇数値はわからないが全コンポーネントを新スペックに変更したガスリーは、金曜日から好感触を得ていた。ハートレーはペナルティの関係上ICEのみ新スペックなのでガスリーほど効果を感じていないようだ。

予選タイム差+1.871秒

Q2でのタイム比較と予選トップとの比較

POS ドライバー SPD T S1 S2 S3 タイム Gap(HAR) Tyre
1 S.ベッテル 323 19.480 22.626 28.658 1:10.764 1.871 3 HS
267 289 297
7 N.ヒュルケンベルグ 326 20.038 22.954 28.926 1:11.916 0.719 2 HS
261 286 295
8 C.サインツ 324 19.987 22.951 29.159 1:12.097 0.538 2 HS
262 284 294
9 E.オコン 326 20.013 23.182 28.946 1:12.141 0.494 2 HS
263 286 296
10 S.ペレス 325 20.069 23.127 29.199 1:12.395 0.240 2 HS
263 283 290
12 B.ハートレー 324 20.040 23.288 29.307 1:12.635 2 HS
260 284 293

https://www.formula1.com/

ガスリーはフリー走行3回目の終盤にパワーダウンを訴え、新スペックPUを丸ごとモナコまで使っていたものに戻して予選を戦う事になってしまった。1度目のアタックのあと車検に捕まり時間をロス、Q1終盤のアタックが1ラップしか出来ずに通過ラインまで0.049秒差で脱落となる。

ラバーとハイパーソフトの関係なのか、アウト⇒アタック1⇒クールラップ⇒アタック2⇒インと5周走る中で2回目のアタックラップの方がタイムが良くなる。この恩恵さえあればQ1は突破できたであろう。

 

ハートレーはQ2に進むが2度のアタックでQ1ベストタイム1:12.587を超える事が出来ない。ラバーや少しトラフィックが解消される中、フォースインディア勢はQ1から約0.3~0.4秒タイムアップしている。

今回メルセデスPUは7戦目の使用でピークパワーが減っている、ここであと0.3秒詰めれていればQ3進出だったのだが・・勿体なかったなぁ。

決勝タイム差+1laps

https://twitter.com/F1

ガスリーは新スペックの2基目を決勝前に投入(ICE,TC,MGU-H,MGU-K)したため20グリッド以上のペナルティとなり19位スタート。グロージャンは予選ノータイムだけど特別措置によるレーススタートのため最後尾。

12位スタートのハートレーはターン1,2でルクレール、マグヌッセン、ストロールに抜かれてしまう。緩やかなターン5で内側のストロールが体勢を崩し外側にいたハートレーに接触して2台揃ってターン6に停止。

ストロールの滑り方が異常なため、クラッシュ直後にストロールが無線で言っているが、ターン1でマクラーレンを抜いた時に接触してタイヤカットされたパンクが濃厚だろう。(真相は藪の中)

いくら乱流があるからってあの緩やかな全開加速するターン5であんな横滑りは無い。先にストロールのタイヤがスローパンクチャーしていてターン3,4で体制崩し加速が鈍りハートレーが並びかける、そこでいきなりスライドしてクラッシュ。

 

この混乱の中、19位スタートのガスリーは15位までポジションアップ。レース再開の5周目にターン1,2でシロトキンをパスし14位、サインツと接触した13位ぺレスを最終シケイン手前でパスし13位へ。

9周目に最終シケイン手前のストレートでマグヌッセンのスリップについてパスし12位へ。アロンソをDRS圏内で数周追走するが抜けない。アロンソとその前のルクレールがピットへ入り前が開けたところでプッシュしたが、先にSSに交換した二人のラップタイムと同等以下だった。

https://www.formula1.com/

23周終了時点でHSを諦めてSSに交換、ルクレールの後ろ13位で復帰する。ここから延々と1~2秒以内で追走するがラップダウンさせる事に絡み50周終了時点で差が4秒に開く。アロンソがリタイア、グロージャンがSSへ交換する間にポジションは11位へ。

60周終了時点でグロージャンがDRS圏内の1秒以内に迫ってくる。ルクレールに対しては4~6秒以内となり追いつけないが、使用周回で25周差あったタイヤのグロージャンを抑え続けて11位フィニッシュ。

https://www.formula1.com/

新規投入であるフェラーリPUのハース(正確には2戦目だけど)を抑え切れた事は、ホンダの進歩を示すいい結果になった事は間違いない。

Hの呪いふたたび

ペナルティ無しで新ICEを投入したトロロッソの二人。ガスリーはフルコンポーネントのため明確に改善を感じていた。しかしフリー走行3回目が終わってからパワーダウンを訴えた。正確な情報はないがどうやらまたMGU-Hの不具合らしい。

HONDAのMGU-Hは開幕戦でトラブル発生、2戦目で改善された2基目を投入。今回新規開発されたであろうものをガスリーに投入したが、またもMGU-Hのトラブルなのか?何がダメだったのかはシーズンオフまでわからないだろうが不甲斐ない。

クラッシュしたHARTLEYのPUコンポーネントは無事かどうか不明だけど、フランスではペナルティ確実で最後尾スタートとなるだろう。

一方ガスリーは、ICE,TC,MGU-Kのストックを確保したが、HONDAはなぜにES,CEのストックを取らなかったのか?疑問なんだよなぁ・・。

せっかくペナルティ消化してるのだから、こういう時は貪欲になる事が必要だろう。

過去3年ほどひどくないが、HONDAはMGU-Hに不安を抱えているようだ。

 

HONDAのMGU-HHARTLEYのクラッシュを呼び込んだ

Hの呪い」を振り払うには神頼みではあるがOHARAIを受けるべき事のように感じるのである。

 

 

HHHうるさいうるさいうるさい!

H(エッチ)なんだから仕方ないhahaha・・。

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コメント Comments

コメント一覧

  • みちくさ坊主 がコメント

    2018-06-12 22:28

    WEC(耐久)チャンピオンであるハートレー、納豆走法で今回も貴重な完走…さすがっていうのが開幕前の予定(理想)のはずでしたが。

    ポルシェのLMP1マシンは、ハイテク満載のトラクションありの4wdでタイヤはミシュランでしたから…腕前に関係なく?トラクションやタイヤマネージメントは楽だったのでしょうか。またWECにおいてトップチームの常勝マシンだからこそ、他の下位マシンとはバトルにならず簡単に抜かせてもらっていたから…F1での追い抜きバトルに未だ慣れてないって事もあるのかな?。

    FPや予選がソコソコ良くなってきているだけに、結果を出して(完走して)もらいたいですね。

    • Jin(F1モタスポGP管理人) がコメント

      2018-06-12 22:50

      ハートレーはF1の方がやる事は少ないって言っていたような。
      タイヤマネージメント自体はWECの方が大変とも言っていた気がする。

      ここまでスタート直後に何かある状態は、ローリングとスタンディングスタートの違いと、タイヤやブレーキの熱入れ度合いがドライビングイメージと一致しなく攻めきれていない。

      あいつは引く引かないなどのイメージなども関係すると思われる。

  • たろ がコメント

    2018-06-12 00:11

    予選の最中に予選じゃないことがあるの何でしょう?
    車検とかって予選か決勝の前じゃないの?

    • Jin(F1モタスポGP管理人) がコメント

      2018-06-12 01:15

      ピット手前にランダムにマシンを止める検査するところがあるんですね。
      不正防止のためです。

      • たろ がコメント

        2018-06-12 10:11

        抜き打ちの持ち物検査的な感じなんですね。
        不正しづらくしないといけませんからね、しかたがない。

      • Jin(F1モタスポGP管理人) がコメント

        2018-06-12 10:55

        今日は小テストを行う!えぇぇ~~~
        問題はF1技術規則についてだ!へ???????

        このフロントウィングは・・・・・基準面から何センチでなくてはいけないか?わかるな?
        はい!でもさっき走ったから、たわんで規定オーバーしてます。

        じゃぁテストは0点だ!!

        みたいなw

      • たろ がコメント

        2018-06-12 14:07

        そしてみんな補習(ペナルティ)をくらっていくわけですね。
        赤馬さんは先生に呼び出されない能力が高い。

  • がコメント

    2018-06-12 01:32

    ハートレーの言葉を信じるなら、MGU-Hにも何らかの変更を加えていた事になるんですかね?
    そして、中途半端な新品ユニットの投入
    シーズンを通して考えればここで全部入れておいた方が、やり繰りは断然楽になったはずなので謎ですね
    予備として中古だけで新品を持ち込んでいなかった、とか、いや、ないかな…..
    謎は謎として、パフォーマンスは確実に上がっているのは事実
    昨年はストレートで抜かれる事はよくあっても抜く事は殆ど無かった、それがハースや直線番長のフォースインディアと渡り合えていましたから
    そして、ストレートが遅い、我々ではまだ勝てない、信頼性を付けなければと段々と昨年と同じことをを言い始めたマクラーレン
    ルノーに変えても伸びないストレートスピードにレスダウンフォースにすると乗りにくそうなマシン、ホンダという隠れ蓑が無くなって、自分達のマシンが言うほど良くは無かったと言うことをを嫌でも認めなければならなくなってきたように見えます
    話が脱線しました…..

    ハートレーは中盤、終盤につれペースが上がるレースが多いので、未だにスタンディングスタートとフォーメーションラップでの熱入れ、後は乱流を浴びると乱れやすいフォーミュラカーでの集団走行に未だにアジャストできていないのかな??

  • F1歴45年 がコメント

    2018-06-12 05:11

    トロロッソへのコメント、盛り上がってますね。
    それだけ色んな意味でトロロッソ•ホンダへの期待が大きかったのだと思います。
    チャンピオンシップ争いの流れが変わるかもしれないレース結果でしたが、トップ3に対するコメントは殆ど無いのが本ブログらしくて、私は好きです。

    擁護派と落胆派含めてハートレーへのコメントが多いのも、期待の表れだと思います。
    一流ドライバーと呼ばれる条件はいくつか有ると思いますが、速さ以上に完走するが事も重要な要素だと思います。現役の中で一流と呼べるドライバーは、与えられた環境で最大限の結果を残し続けるアロンソでしょうか。口も出すし時に辛辣ですが、それだけ自身にも厳しい課題を課しているからだと思います。

    ハートレーには、強気のコメントだけで無く、今自分に足りない物を見つめ直して、今後に繋げて欲しいですね。

    • Jin(F1モタスポGP管理人) がコメント

      2018-06-12 08:15

      今年は特にフェラーリ、メルセデスに対する記事量が減ってますね。
      反省・・。
      チャンピオン争いも面白いですが、それ以上にミッドフィールドが面白すぎるんですよね。

      ホンダの噂なんかも海外サイトが踊らされているの見てると楽しいですし。
      いやいや言ってないからみたいなw

  • AW11 がコメント

    2018-06-12 08:14

    あそこで並ぶのは無謀という意見もありますがストロールがインを開けたので
    行きたくなる気持ちはわかる気がします。
    しかしうまく抜けずに時間がかかってしまったのはPUの差がまだある気がします。

  • メルシーパパ がコメント

    2018-06-12 10:03

    フェラーリ速かったですね。PUと燃料、OILなどアップグレードされているとの情報が出ていましたが、まったく危なげないレースでした。ホンダも念願のスペック2が投入されました、一時はどうなることか?と心配しましたがレースディスタンスをしっかり走れてなによりでした。しかし、ルノーが気になります。今回で並べたか?と何度も様々な角度から推定してみましたが、少し足りてないのでは・・・?と考えています。管理人さんの考えはどうでしょうか?

  • HONDA応援“魂” がコメント

    2018-06-12 10:27

    「HONDAのPUパワー面の開発力(有)には安心しました!。引き続き鉄壁の信頼性力(有)の開発を頑張って下さい!」m(_ _)m

    レースやドライバーのコメント参考にスピード性ある印象でしたが、さらにこの記事見て、今回のアップグレードPUで後方から追い上げるほどのスピード性を示せれた事で、ホンダの技術力が現F1レベルでいずれ少なくともトップに並べるのではという期待及び可能性を確認出来た様で安心しました。(HRD F1関係者の人達は安心して気を緩めれないでしょうが)
    次は、今シーズンのテストや初戦除くシーズン序盤で示した“信頼性”を鉄壁のレベルへと期待しています!。因みに、メルセデスのレギュラー交換期超えての信頼性維持力には敬服しますね。

    本当、ブレンドン.HartleyのH、序盤のハト(Ha to)Hアタックや、P.ガスリーのHarsにアタックされなど、ホンダの昨年迄のマイナス面を代わりに追い払ってくれたのでしょう! もう大丈夫!

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