ベルギーGPはガスリーが予選11位(スタート10位)、決勝9位とよく頑張った!

あまりにも多い全開区間のため、予選15位でリタイアなどにより決勝12位ぐらいを予想していたが、嬉しいぐらいに裏切られた(笑)

スタートの混乱でトップチーム2台がリタイアになり2アップ、ボッタス追い上げで1ダウン、10-2+1=9と完全に算数問題のような結果となっている。

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予選タイム差+2.343秒

Q3はウェットコンディションのためQ2ドライでの比較です。

POS ドライバー SPD T S1 S2 S3 タイム Gap(GAS) Tyre
1 S.ベッテル 312 29.885 43.496 28.120 1:41.501 2.343 2 SS
332 213 231
5 M.フェルスタッペン 310 30.421 43.909 28.224 1:42.554 1.290 2 SS
326 216 226
6 S.ペレス 315 29.963 44.663 28.388 1:43.014 0.830 2 SS
335 209 229
10 K.マグヌッセン 312 30.238 44.526 28.576 1:43.320 0.524 2 SS
331 210 227
11 P.ガスリー 304 30.633 44.560 28.651 1:43.844 2 SS
326 211 226
https://www.formula1.com/

Q1から魅せてくれたトロロッソホンダの二人、1回目のアタックが終わり13,14位だった。2回目のアタックでは予想通りパワーユニットで上回るフォースインディア、ハース、ザウバーが上にくる。

マクラーレンとウィリアムズはタイムを伸ばせず下位に沈む、難敵はルノーのみとなりヒュルケンベルグが上に来た、この時ガスリーが15位で通過ラインとなり、サインツにもやられるかと思われたがタイムを更新できずに助かった。2台揃ってQ1突破は上出来!

この辺りからあれ?トロロッソいんじゃね感が出る。

 

Q2では1回目のアタックでガスリー10位、ハートレー11位となる。ザウバー2台がQ1タイムを超えられない、雲が広がり路面温度がQ1より3,4℃下がっているためか?路面入力が少ないと思われるザウバーのマシンがここに来てタイヤの作動温度を外している。

2回目のアタックでも同様な状況となりガスリーQ3かと思われた、ところがPUペナルティのボッタスがアタックラップを敢行し4位タイムでQ2突破。ガスリーは11位、ハートレー12位となる。ボッタスはQ3でハミルトンにスリップを使わせる作戦のためだったから仕方ないか。

トロロッソホンダファンからはボッタス何してんじゃいとブーイングがあったとか?w

ガスリーの予選後コメント

「今日の予選11番手というのはいい結果でした。スパは僕たちのマシンが得意とするサーキットではないのですが、事前の想定よりもいい結果を出せました。10番手まであと一歩というところまで行けたので、とても満足していますし、今日は間違いなくマシンの力を出し切れたと思っています。

Q3進出まではあとコンマ5秒の差があるので、さすがにそこまでは届きませんでした。僕たちのマシンはいつもタイヤの磨耗が少ない傾向にあるので、明日に向けて前向きな要素ですし、決勝が楽しみです。前を走るマシンは速く、オーバーテイクは簡単ではないでしょう。しかし、いいスタートを切ってプッシュしたいと思っています。」

ハートレーの予選後コメント

「P2とP3が終わって、今日はチャレンジングな予選になると思いました。僕たちはマシンのパフォーマンスを引き出すことができましたし、満足しています。Q3に進出するにはかなりギャップがあると事前に考えていましたが、最終的にはそこに近いところで予選を終えられました。

僕たちは雨交じりのコンディションには強いので、もう少し早く雨が降ればよかったのですが、今日はベストな結果を手にできました。ほかのマシンのペナルティーで二人ともグリッドが繰り上がることを考慮すると、11番手と12番手はいい結果です。明日はポイント獲得も狙えるいいポジションからスタートできると思います。」

決勝タイム差+1:45.948秒

https://twitter.com/F1

スタートは例の大混乱でハートレーが割を食ってポジションダウン12位、エリクソンとウィリアムズ2台に抜かれてしまう。ガスリーは問題なく通過して8位となった。

https://www.auto-motor-und-sport.de/

SC明けの5周目からレース再開、ガスリーはエリクソンに11周目まで1秒以内で攻め立てられるがなんとかしのぎ切る。この間ハートレーはストレートだけ速いペースの遅いウィリアムズに抑え込まれサインツに抜かれてしまう。

重いマシンとSタイヤの相性が悪いのか?Mタイヤのサインツにペース負けしてしまい、14位ハートレーはここでもう入賞のチャンスを失ってしまった。

ガスリーはエリクソンと1.5秒差前後の攻防を続けていたが、追い上げてきたボッタスに抜かれる際に、2秒差に開いている。SSは15周目に最速ラップ1:50.6を記録しているがそれ以降更新出来ていない。Sのエリクソンがペースアップして迫ってくる25周終了時点でピットインSへ交換。

トロロッソはハートレーの位置がエリクソンのピットストップウィンドウをカバーしていたため、ガスリーを助ける壁にする作戦だった。エリクソンは26周終了時点でSSへ、ハートレーの鼻先で戻るが、ケメルストレートでハートレーが抜く。ここから3周抜きつ抜かれつの攻防がありエリクソンが抜け出した時にはガスリーとの差7秒になっていた。


↑の動画見ると、ハートレー2回目のオーバーテイクの時DRS忘れてただろw

ハートレーに貰った貴重なギャップを守り切ったガスリーはエリクソンにつけ入る隙を与えず9位フィニッシュとなっている。

https://www.auto-motor-und-sport.de/

ガスリーの決勝後コメント

「ポイントを獲得できて本当にうれしいです! スパのようなサーキットでは僕たちにとって難しい週末になると覚悟していただけに、2ポイント獲得という結果で終われるのは非常にポジティブです。今日は、僕にとっては比較的淡々としたレース展開となりました。

10番手からのスタートだったのですが、ターン1でダニエル・リカルド選手(Red Bull Racing)とキミ・ライコネン選手(Ferrari)をオーバーテイクして8番手に上がりました。その数ラップ後にバルテッリ・ボッタス選手(Mercedes)に抜かれてしまいましたが、これに関してはできることも多くなかったので、その後はとにかく全力でプッシュし続けました。最終的に9位でフィニッシュできたことに満足しています。Hondaがすばらしい仕事をしてくれましたし、マシンには週末を通していい感触がありました。

マシンのパッケージを最大限に活かすことができたと思います。来週に控えるモンツァも、データ上は僕たちのマシンが苦戦を強いられそうなトラックですが、なんと言ってもチームのホームレースですし、少しでも上のリザルトを獲得できるよう、全力を尽くします」

ハートレーの決勝後コメント

「今日のレースにはあまり満足できませんでした。何度かオーバーテイクしたりいいバトルを展開できましたが、やはり難しかったです。ターン1の出口でダニエル・リカルド選手(Red Bull Racing)の背後につけていて、そのままパスできるかと思っていたところでキミ・ライコネン選手(Ferrari)とリカルド選手のマシンが接触し、リカルド選手のウイングが破損してしまいました。

その2台の後ろで足止めを食らってしまった影響で、オー・ルージュの手前でWilliamsとSauberのマシンに抜かれてしまいました。レース序盤に起きたアクシデントで僕のレース運びが狂ってしまったという感じですね。今日のレースではポイント獲得が難しいと分かっていたので、ピエールがポイントを獲得できるよう協力体制で挑み、僕のピットインを引き延ばして走行しました。

使用するタイヤについてはピエールのマシンとそれぞれ異なる戦略でレースに挑み、僕がより硬いタイヤでコースインしました。ターン1での不運は少し残念でしたが、結果的には戦略を分けてよかったと思います。来週はすぐにモンツァが控えているので楽しみです」

コメント引用元:http://ja.hondaracingf1.com/

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まとめ

予選タイム差2.3秒、ファーステストタイム差2.3秒、44×2.3=101.2秒となり決勝のタイム差に酷似。しっかりとマシンポテンシャル差が予選と決勝ででている状況、今やれる事を引き出せています。

レッドブルとの予選タイム差は1.3秒でホンダとルノーの差は本当に無いに等しい、特に最終シケインからのフィニッシュライン通過速度が230km/hで最下位でありルノーもほぼ下位に固まっている事からも推測できる。

S1のタイムロスが気になるが、リアウィングが中団チームの中では大き目だった事からドラッグが多いのだろう。トラップは遅いがDRSを開いてからの伸びの差はそれほど大きいものでは無い、その分S2では速くなっている。

中高速コーナリングを犠牲にせずに、全開区間もそこそこ速いセッティングを上手く見つけ出す事が出来たみたいだ。

 

モンツァでは、最小のドラッグとダウンフォースで戦わなくてはならない。ウィングは小さくなり車体が元来持つドラッグが浮き彫りになるだろう、トロロッソホンダの活躍は難しいだろうけど期待せずにはいられない、そんなベルギーの結果でした。