2020年型レッドブルの新車「RB16」を発表。
2月12日にシェイクダウン実施、レンダリング画像、実車、動画が公開されました。ニューウェイ先生攻めてきた!
レッドブルRB16の画像
ホームページにて公開されたRB16、RB15を更にシェイプアップしている。サイドポッド小さすぎ!
シェイクダウン時の実車画像も公開されました。
↑↑↑サイドポッドのラジエーター部分がくっきりはみ出してる!!
サイドポッドカウルは2種類試したのかな?と思ったのですが光の反射加減でそう見えるみたいだ。
- フロントウィングは昨年型を改良、翼端版側フラップが若干低くなる
- ノーズは細くなりメルセデス風ケープを導入
- サイドポッドは前方が若干丸みを帯びているが後方は更に細身へ
- センタークーリングは今年も健在
レッドブルRB15(比較用)
RB16シェイクダウン動画
レッドブルRB16はホンダPU専用設計
2019年レッドブルとホンダはパートナーシップは1年目、トロロッソを通してデータが流入していたとは言え、コンセプト研究段階で一線級のエンジニアが関わっていたとは言えない。パワーの安定は空力バランスに多くの利点をもたらす。
パワーとは燃料から得られる総エネルギーの事、決勝110kgの燃料から得られるエネルギーを使い、約300kmを誰よりも速く走る事を目指す。ダウンフォースを増やせば基本的にドラッグが増えて燃料を多く消費する事になるので、コンセプト決定段階に常用パワーと燃費がある程度判明していなければ1年を通してバランスの良いマシンにはならない。
2019年にホンダは遅れを取り戻し大きく進化した、2020年でやりたい事はそのパワーを上乗せし維持しマイレージを長くする事だろう。よって今年はシーズン開始から終了までの常用パワーの増加は、それほど大きくならないはずだ、パワーを路面に伝えるためのマシンづくりは順調に推移すると思われる。
特に期待できるのはパワートレイン系であるギアボックスのギア比を、パワーバンド特性に合わせた最適な状態にできる事があげられる。各ギアで常用できる回転域を近づける事によってセッティングが楽になる。加えてラグなどの改善によりドライバビリティも良くなるはずである。
ニューウェイ先生の高レーキ角コンセプトは10年目
2020年は、フロントウィング・リアウィング・バージボード・油圧ヒーブサスペンションなどなど、マシンデザインに関して自由度が高い最終年となります。パワーユニット、ダウンフォースの前後バランス、ドラッグコントロール、それを支えるサスペンション技術など、あらゆることの調和によって1年を通して速いマシンが作られる。
新マシン規定2年目の今年、レッドブル特有の高レーキ角コンセプトはより完全なものへと進化するはずです。
ハイレーキコンセプトはディフューザー効果を高める、レッドブルの場合300km/hの高負荷状態でも完全には路面と平行にならない。今まであまり他チームの真似をしていなかったが、RB16ではノーズ下のケープを導入し、ノーズ後ろに回り込む遅い乱流をボルテックスで速く流し、フロア前端のTトレイに向けての気流を安定させる。サイドポッド後端を絞り込む事で、ディフューザーの上面の気流を増加させる。
これらの施策によりディフューザーの効果を高め、フロア前端とリアの気流速度を上げる事でダウンフォースを増加させる。ドラッグが少ないフロアとディフューザーでダウンフォースを稼ぐため、リアウィングは他より薄くできトップスピード面でホンダを大いに助ける事ができる。(2019年で実証済み)
インダクションポッドからのセンタークーリングを残し、両サイドから押し潰したようなマシンデザインは、より一層際立っています。(問題は昨年に引き続き重心の高さかな)
RB16でレッドブル・ホンダがチャンピオン争いに加わる事を期待します。
はじめまして。いつも楽しく拝見しています。また、勉強になります。
開幕戦には各所変更が有ると思いますが、車体コンセプトがレッドブルをかなり意識したフェラーリ、メルセデスを意識しつつもRB15の進化型レッドブル、メルセデスはどういう方向になるのか楽しみです。速さは、車体、PU、ドライバーの総合パッケージ次第ですが、各チームが何を評価していたのか、目で見て判るこの時期はワクワクが止まらない。
トップチームに限ってはそれほど大きな間違いは犯していないでしょう。
修正できる資金も人員も居ますから。
この時期が一番面白いのは確かです。年間20戦以上になり1戦1戦の重みが薄れ、ついて行けなくなりますからね。
今年も、うんちくをいっぱい垂れ流して行こうと思うので宜しくお願いします。
サイドポッドのラインに見覚えがあるなと考えていたら
2019年のドイツGPの時に雨で付いたサイドポッドの汚れがそれでした。
当時面白いなと思って見ていたのを思い出しました。
URL張っておくので良かったらどうぞ
jp.motorsport.com/f1/photos/race-winner-max-verstappen-red-bull-racing-celebrates-in-parc-ferme–45441254/45441254/
面白い画像ですね。ありがとうございます。
雨水が空気の流れによってついて、跡がくっきりですね。
待ちに待ったRB16全貌(の1部?)が見られました。
サイドポンツーンの絞り込みが更にキツくなるのは以前から聞いていましたが、洗練されてきました。
それよりもリヤウイングの支持ステー(ピラー)が1本→2本に変更されたのが目を引きました。
リヤウイングの支持剛性を上げるためなのか?
とういう事は、ホンダパワーユニットの出力が上がったからと容易に考えてしまいそうです。
2本型ピラーは、ほとんどのチームが採用して1本型は少数派だったので意外でした。
レッドブルは昨年、グリッド上でリアウィング交換してますよね。単純に強度不足だったと思われます。
レギュレーションで定められた荷重測定のぎりぎりを攻めるフレキシブル化に対応できていればいいのですけどね。
2019年ロシアGPでのリアウィングのたわみ、こういうの見ると攻めてるなぁ~って感心します。
私は15との比較画像でノーズの折れ具合が滑らかになったのとサスのアーム位置が前方へ移動しているように見えました
少しホイールベースが伸びるのかな?
真上の画像はまだありませんが、フロントタイヤを若干前にだしてますね。
2,3cmのレベルでしょうけど、フロントタイヤで発生するウェイクをボディから遠ざける事ができる。
ハイマウントアームではないけどメルセデス的手法がフロント部分にかなり入ってると言えます。
なんすかコレ! 今年のPUレギュレーションは、660ccマイルドハイブリットでしたっけ。(すっとぼけ)
お久しぶりです。もうすぐテストですねー、詳しくないので今年も色々と考察されているのを見てF1を楽しませていただきまーす。
リアサスペンションを見る限りメルセデスの19シーズンのと似ているような気がします。
メルセデス出身のエンジニアが加入したという記事をどっかで見た気がするので関係してるんでしょうか………
そんな話がありましたね、疑似リアステアに対応する技術だとか。
https://hu.motorsport.com/techzona/news/a-mercedes-hatso-felfuggeszteset-lophatja-el-a-red-bull/4676617/
4WSは禁止され、アクティブデフも禁止され、何ができるのか?想像すらできないですわ。
変更点を取り上げて頂き、凄い勉強になります。早くも新しいシーズンが楽しみでしょうがありません!
新旧のマシン比較で面白いサイトがあったので紹介させて頂きます。確かにサイドポッドは前方が丸みを帯びて、後方は更に絞られていそうです。
https://www.motorsportweek.com/2020/02/12/sliders-compare-the-red-bull-rb15-and-rb16/
面白いサイトありがとうございます。
管理人さんが言うとおりフロントタイヤが気持ち前に出てそうなのと、レーキが更についているような気がしますね。まあ、微妙な角度差による見え方の差かもしれませんが。
フロントサイドからの画像、比較相手がRB14になっている気が、、
(^_^;)
人によりRB16の受け取りかたは様々だと思いますが
攻めのポイント、妥協のポイントのメリハリが、
私的に先生の円熟味を感じまくってます。
レギュレーションを完全に理解したときの先生は、やっぱり鬼才であって欲しい。
代表作になりますかね?
つべに長めのシェイクダウン動画が上がってますけど足回りはかなり良さそうですね。
側面側からだけ見た時には気づかなかったですが、正面から見て改めてノーズが細くなったのに驚きました。
ペンシルノーズとまでは行かないですが、ノーズのナロー化の流行兆し再来か?
これでクラッシュテストを合格クリアしたレッドブルテクノロジーの技術には恐れい入ります。
このRB16で予選ポールポジション獲得、無事スタートして、さらにホールショットも決めてメルセデス、フェラーリらを後方に従え、クリーンエアを独占(前方に遮るモノ無し)したら、効果抜群でしょうか?
そんなシーンをそうすると?興奮してしまいます。
ナローノーズはメルセデスが2017年から採用しているソリューションです。
これについては本格的に考察した事が無いが、アウトウォッシュを作り出すカスケードを失ったフロントウィングとの相性がいいのかもしれない。