ホンダF1エンジン(パワーユニット)の最大の欠点であるデプロイメント。

最近なにかとデプロイ、デプロイでてきますよねw

 

デプロイってなんじゃい?

 

ってな方多いと思うんですが、私もそうですw

デプロイメントは訳すと、配備・配置・展開っと言った意味で、エネルギーデブロイが・・・と良く使われています。

 

回生エネルギーをどこで貯めて、どこで放出してなどの配置を決めることがエネルギーデブロイの事です。

 

前置きはこのぐらいにしまして、ホンダが来シーズン絶対やらなくてはならないことを考察していきます。

 

Sponsored link

MGU-Hの稼働を上げて排気回生エネルギーを増加させる

MGU-Hの稼働を上げるために必要なことは、

  1. MGU-H自体の発電能力の向上
  2. 最大回転数の向上
  3. 冷却能力の向上

発電能力の向上とありますが、これはモーターの性能アップを示唆しています。コイルの巻き方や磁石の種類など、とにかく発電モーターの能力向上は必要です。

 

ホンダはこういった電気系統が市販車レベルで弱い印象があります。トヨタならデンソーという強力なパートナーが存在しますがホンダにはいません。すべて自前での開発にこだわるホンダはこういった側面からも遅れている事が予想されます。

 

また、最大回転数の向上は、単純に回転数が多けれ多いほど、発電できるエネルギーが増えますので必衰です、それに伴い冷却性能も大幅に向上が必要となります。

 

回転による運動エネルギーは電気エネルギーと熱エネルギーに変換されるため、熱エネルギーが少なければ少ないほど電気エネルギーになる量が増えます。冷却能力が高ければ高いほど電気エネルギーを増加させる事ができます。

 

コンプレッサーの能力を高めてMGU-Hの稼働を増加させる

排気タービンの回転力を吸気コンプレッサーに直結させて、内燃エンジンの能力を向上させます。内燃エンジンはこの吸気コンプッサーからの空気が多いほどパワーが出ます。

 

そこでコンプレッサーはある程度の大きさが必要となります。大きければ大きいほどパワーが出せますがその分圧力が一定のレベルに達するのに時間がかかってしまいます。いわゆるターボラグと言われるものです。

 

このターボラグを解消するために直結したMGU-Hでコンプレッサーを回します。発電ではなくモーターを回転させて吸気を助けることで内燃エンジンを最大限稼働させる事ができます。

 

エンジン自体がある程度の回転数になれば排気タービンの回転数も上昇してこのアシストは要らなくなります。そうなれば今度は発電に精一杯力を使います。

 

素早くエンジンが最大パワーを発揮する吸気圧力を作り出すことで、MGU-Hに発電の仕事を多く任せることができるのです。

 

排気効率を高めてMGU-Hを稼働させる

排気タービンはMGU-Hを回す、吸気コンプレッサーを回す事の2種類の仕事をしています。ホンダが苦戦しているMGU-Hの攻略ポイントは、この排気タービンの効率化も必要となってきます。

 

排気効率を高めるためには、エキゾーストの等長化やその長さ、直径など色々な改良ポイントがあります。どれもコンパクトにする事と性能面は矛盾する事が多い部分です。

 

性能重視で大型化と軽量や空力面の改善のための小型化の狭間で、いい妥協点を見つけることが必要です。

 

ホンダが絶対に改良しなくてはならない部分

まず排気面では、2015年のトークンを全て使いエキゾーストを等長タイプに変更しています。これの更なる効率化に向けた改良をしてくるでしょう。

 

次に吸気コンプレッサーの拡大による、吸気効率の改善です。吸気コンプレッサーはかなり小さいものを採用していますが、これが今年の弱さに直結しています。メルセデス並に大型化してきます。

 

MGU-Hの配置と冷却を見直し、発電量の大幅なアップ。排気面と吸気面の改良だけでもMGU-Hの稼働効率は相当高まるので、MGU-Hの発電量を大幅に向上させるには冷却の改善が必衰です。

 

メルセデスやフェラーリはこの部分で相当上にいっているはずなので、ホンダはこの部分で遅れを取るわけにはいかないです。しっかりと研究して改善してくるでしょう。