2018年のF1が始まって3戦、いまだに勝利していないメルセデス。どうした?なぜ?と疑問に思っている方も多いかと思います。
これほど不可解な事実が続けば、何かあると思うのがF1ファンの心理。パワーを示すスピードトラップや各セクターの通過速度で軒並みフェラーリが上位独占している事実。
今年のエンジンの規定変更の焦点となるのは、マイレージの増加とオイル成分の導入及びブローバイガスの排出口の変更ぐらいなもの。
直接パワーに関わるのは、オイル燃焼しかないでしょう!
フェラーリ対メルセデス速度比較
決勝だとスリップやDRSなどにより速度比較が面倒なので予選の記録のみ抜粋しました。
R1オーストラリア 予選 | ||||||||
順 | SPD T | KM/H | FINISH | KM/H | INTER 1 | KM/H | INTER 2 | KM/H |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 7 K. RAIKKONEN | 321.3 | 7 K. RAIKKONEN | 307.6 | 5 S. VETTEL | 287.0 | 5 S. VETTEL | 298.8 |
2 | 5 S. VETTEL | 320.5 | 5 S. VETTEL | 307.5 | 7 K. RAIKKONEN | 285.7 | 7 K. RAIKKONEN | 296.1 |
3 | 44 L. HAMILTON | 318.7 | 44 L. HAMILTON | 305.1 | 44 L. HAMILTON | 285.2 | 77 V. BOTTAS | 295.0 |
4 | 77 V. BOTTAS | 317.8 | 77 V. BOTTAS | 304.7 | 77 V. BOTTAS | 284.1 | 44 L. HAMILTON | 294.1 |
R2バーレーン 予選 | ||||||||
順 | SPD T | KM/H | FINISH | KM/H | INTER 1 | KM/H | INTER 2 | KM/H |
1 | K. RAIKKONEN | 327.1 | 5 S. VETTEL | 301.5 | 5 S. VETTEL | 252.1 | 77 V. BOTTAS | 276.0 |
2 | L. HAMILTON | 325.3 | 7 K. RAIKKONEN | 299.0 | 7 K. RAIKKONEN | 251.0 | 44 L. HAMILTON | 275.7 |
3 | V. BOTTAS | 324.0 | 44 L. HAMILTON | 297.8 | 77 V. BOTTAS | 250.1 | 7 K. RAIKKONEN | 274.2 |
4 | S. VETTEL | 322.8 | 77 V. BOTTAS | 297.6 | 44 L. HAMILTON | 249.0 | 5 S. VETTEL | 273.4 |
R3中国 予選 | ||||||||
順 | SPD T | KM/H | FINISH | KM/H | INTER 1 | KM/H | INTER 2 | KM/H |
1 | 5 S. VETTEL | 331.1 | 5 S. VETTEL | 272.8 | 5 S. VETTEL | 280.0 | 77 V. BOTTAS | 274.7 |
2 | 77 V. BOTTAS | 329.6 | 44 L. HAMILTON | 272.6 | 77 V. BOTTAS | 279.2 | 44 L. HAMILTON | 274.4 |
3 | 7 K. RAIKKONEN | 327.7 | 77 V. BOTTAS | 272.6 | 7 K. RAIKKONEN | 279.2 | 7 K. RAIKKONEN | 273.9 |
4 | 44 L. HAMILTON | 327.4 | 7 K. RAIKKONEN | 272.3 | 44 L. HAMILTON | 278.8 | 5 S. VETTEL | 273.8 |
各グランプリ4地点、計12回の公式記録でメルセデスは2回しかトップをとれていない、こんなことは昨年はなかった。
そして、空気抵抗が増加するとされるレーキ角が、メルセデスの方が浅いにもかかわらずこうなってしまっている。
なんでだろ~♪なんでだろ~♬なんでだ、なんでだろ~♪
テツトモ元気かな?彼らは営業が多いんだっけか、頑張ってね!
脱線m(_ _)m
オイル燃焼はやめられない!
本題のオイル燃焼に戻りますね。この見解は毎度お馴染みのドイツのあの方に説明してもらいます。
シュミットさんお願いしま~す。
https://www.auto-motor-und-sport.de/formel-1/mercedes-oel-ferrari-motor-power/
全部訳すのも面倒(いや難しかった・・)でしたので、簡単に説明します。
メルセデスは規則に従いオイルの使用量を0.1~0.2ℓ/100kmと今現在なっているようです。これはルノーやホンダと同等レベル。
しかし、バーレーンでのフェラーリは0.58ℓ/100kmだと説明されています。
という事でフェラーリはオイル燃やしてるって事ですね。煙モクモクですもんねタービンのシール破損か!ってぐらいに。
FIAが管理してるであろう、そのような数値は何処で手に入るのか謎ではあるが、これがシュミットさんの見解です。まぁ彼ぐらいのジャーナリストならなんとでもなるのかな。メルセデスのお膝元ドイツ絡みですからね。
2017年オイル燃焼の方法
「オイル燃焼トリックが、過去に実践している方法が知られている。ターボチャージャーのコンプレッサーのシールは意図的に “リーク ” させて、事前に計算された量の油が燃焼室に入ることができるように設計した。」
上記のように書いてありました。へぇ~そうなんだね。(よくわかっていない強がりですw)
まとめ
オイル燃焼をやめたメルセデスはフェラーリにパワーで負けている。この前の回転数と速度解析でもフェラーリがブン回して行くんでよろしく!状態なのがはっきりしている。
メルセデスがオイルと燃料の開発により、今後追いついてくる可能性は十分ある。
FIAさんもっと規則締めあげてもいんじゃないかい?フェラーリだからOKなのかな。
さぁF1グレーゾーンの争いは今後どうなって行くのか?見物ですねぇ。
ふと思ったんですが、エンジンオイルを燃やすのの規制のために、
エンジンオイルの消費量の制限をするルールを決めたんですよね。
エンジン以外のオイルの消費量は制限されているんですかね?
別に燃焼室へ入れる量を規制したわけじゃないんであって、
あくまでエンジンオイルだけの量の話なのであれば、
なら他の物を燃やせばいいじゃない!と思うのは普通かと思いますが。
クールな見解ありがとうございます。
エンジンオイル以外のものについては詳しくありませんが、使ったら間違いなく失格ですね。
エンジンオイルの燃焼は必ず起こるもの、ピストンとシリンダーの隙間から燃焼室での高温排ガスなどが進入して
燃やしてしまう。
エンジンオイルの消費量を規制する事しかできないので、規制いっぱいなら良いとなってしまう。
意図的に増加させなければ消費は0.1~0.2ℓなはずなのに、フェラーリは0.58ℓ。
フェラーリは燃焼室への新たな侵入経路を見いだせた事になる。そもそもブローバイガスの還元経路ではなかった可能性もありますね。
使ったらアウトなんですね。(^^;
構造上エンジンオイルを消費するのはしかたないけど、
それ以外はダメってのは、たしかにそもそもそりゃそうですよね。
ふと他の燃やせばって思って、そのまま書いてしまいました。
メルセデスは、ブローバイガスの経路を使って、
意図的にオイルを使用できる機能を持たせてたんですか。
しかも消費量がちゃんと規制内になるように、器用な。
構造上しかたない以外は駄目ルール(そりゃそうだろ)でオイルを使用するなら、
もう、揮発してガソリンに混ざる成分入りのオイル作るしかないですかね。
それならブローバイガスの標準機能でパワーアップ!
燃焼室へのオイルの供給経路が、この情報によりまったくもってわからなくなりました。
フェラーリはどこかに規約の抜け穴を見つけたのは確かです。
さらには成分規則を決められたオイルを、燃やすための燃料自体の変更など色々と絡んでくるので、もう単なる外野である私たちに知るすべはないでしょうね。
オイルの成分規則もあるんですね ^^;
今年から追加されました。それなのに規則ぎりぎりまで消費するフェラーリです。
オイル燃焼の仕組みは本当に謎ですよね。
それ以上に驚かされるのはその発想で「そこまでやるか!」です。
でも45年F1を見て来ると色んな奇抜なアイデアが出ては消える(規制される)の繰り返しでした。中でも一番驚いたのは「ティレルの六輪車」、一番の秀作は「グランドエフェクトカー」などが印象に残っています。
話は戻りますが、コンプレッサーやMGU-Hの冷却(潤滑)にICEと同じオイルラインを使っているのは、昨年ホンダのMGU-H故障頻発の際に「ベアリング破損時のデブリがICEにも回った可能性があるのでICEも交換」から知りました。なので、コンプレッサのシール説は可能性高いですね。
フェラーリのスモークで補足ですが、他のカテゴリでもエンジン始動時にブローとし間違える位の煙を出すシーンをチームによって見かけますが、始動直後の保護目的でオイルを混ぜた燃料をインテークから入れておくと言う話を聞いた事が有りますが、フェラーリのスモークはどちらなのか???です。
なるほど興味深いお話ありがとうございます。
エンジン始動時に真っ白になるフェラーリのガレージには、そのような理由が関係する可能性があるのですね。
勉強になります。
エンジン始動時に真っ白になるフェラーリガレージの真相はDAZN解説者(名前失念)によると
フェラーリの使っているオイルシールが冷間時にはオイル漏れ(滲み)状態になっていて
熱膨張によってピッタリになるタイプを使っているということらしいです。
本当にピッタリなのかは謎ですが、始動時のモクモクはこれが原因みたいですね。