
2019年シーズンインを前にフェラーリの体制変更が発表された。フィリップモリスから送られていた代表アリバベーネに変わり、テクニカルディレクターだったマッティア・ビノットが代表に任命された。
2015年からのベッテル加入と共に代表だったアリバベーネですが、レーシングチームを率いた事がない人物がフェラーリの代表だった事に今更ながら違和感を覚えました。見た目は非常にダンディでカッコいい方ですが、やはりここぞって時の判断力を問われての解任ともとれる。
昨年マルキオンネ氏が退任した事で、FIATグループの会長が創業一家のジョン・エルカーン氏(1976年生まれ)となりフェラーリ会長を兼任している。マルキオンネ色を変えたいグループの意向もあるかもしれない。
佐藤琢磨と一緒の1976年生まれで会長って凄いね。
マッティア・ビノットの経歴
1969年生まれで国籍はスイス、1995年からスクーデリアフェラーリに加入。シューマッハの黄金期をレースチーム部門に所属して支えた。
2004年からエンジン部門に携わり、2015年にはフェラーリPU復活に関与して、2016年にテクニカルディレクターに就任している。
そして2019年はフェラーリ代表としてチームを引っ張る事になる。
技術系テクニカルディレクター
ビノットの経歴などを見る限り技術系のディレクターなんですよね。テクニカルディレクターって良く言われるけど、ロス・ブラウンのような作戦参謀的な方もいれば、ジェームス・アリソンやエイドリアン・ニューウェイのようなマシン開発に長けている方などそれぞれ違いがある。
こういう技術畑の方が代表って結構珍しい事なんじゃないだろうか、ずっとF1を見てきているがあまり聞いたことが無いし、記憶にもぜんぜん無いです。それがフェラーリでだなんてどうなるんだろう?
2018年の空力開発失敗の責任は、代表より彼の方にあるんじゃないかと思うのだが・・。
今までの慣例から行くと、成功する確率は低いと言わざるを得ないだろう。
アリバベーネ体制は4年間続き、まぁまぁ安定したフェラーリの内情だったと思うけど、確かにこれ以上は望めなかったかもしれない。ビノット体制の結論は2019年の戦いぶりで判断しようじゃないか!
パスカル・ウェーレインがフェラーリ入り

2018-19年シーズン5のフォーミュラEに参戦するパスカル・ウェーレインがフェラーリのシミュレータードライバーに就任した。2018年いっぱいでメルセデスとの契約が解除され自由の身となっていたが、ライバルチームであるフェラーリでサポートする道を選んだようだ。
2018年はクビアトとジョビナッツィがフェラーリのシミュレータードライバーとテストドライバーをしていたが、二人とも2019年はレースシートを手に入れている。
フェラーリは経験豊富な元F1ドライバーをシミュレータードライバーに起用する事の利点を得られる。
なんとなく損な役回りなウェーレインですけど、フェラーリで働く事は今後に繋がる可能性もある。実力はかなり高いとも思うし、まだ24才の彼ですから来年以降に空さえあればまたフル参戦も夢では無い。
まとめ
慌ただしくなってきたフェラーリの体制、いつぞやのお家騒動的な事にならない事を祈るのみ。
レースドライバーのベッテルとルクレールの対決も見物、ルクレールの速さがベッテルを追い詰めるかもしれない、そんな事が起こった時にチームをビノットが纏める事が出来るのだろうか?
今期フェラーリに求められるのは安定した強さ!自分で自分の首を絞めない戦略しかり、メルセデスに対抗するには何となく役不足感が否めない。
メルセデスの6年連続チャンピオンだけは、なんとか阻止してくれよ!現状フェラーリしか対抗馬がないんだから。
AVLの件はガセでしたね
そもそもホンダはAVLと提携すらしていなかったと言うオチでした(笑)
エンジニア上がりの代表と言う異例の人事を発動しましたが、これはフェラーリがゴタゴタしてるからなのか?それともある種の賭けなのか?見ものです。
恐らく前者のように感じますがね(笑)
ロスブラウンもエンジニア上がりだしへーきへーき
フェラーリはこれまでとは全く違った代表だという事は間違いない。
技術系テクニカルディレクター上がりなので、数字的な損得勘定で動く事が多くなると思うけど、2018年に足りなかった部分はまさにそんなところだと思う。
ハミルトン&メルセデスを打ち破るには、戦略面の有効性を瞬時に判断して行動できるかにかかっている。
チーム内での無駄なバトルを無くし、ペースの速い方を先に行かせるなど、素早い対応さえできれば手強いフェラーリになるだろう。