3月17日にフジテレビNEXTライブプレミアムにて放送された「F1グランプリニュース:開幕直前SP」にて川井さんがバルセロナテストの模様を解説してくれました。内容を抜粋してリポートします。
文章におかしい点が多いと思いますがご了承ください。
レギュレーションについて
- ホイールの厚さが3mm⇒2.5mmになって軽量化されている。タイヤ自体の重さが増えているがホイールが軽くなっているので全体としては重さがさほど変わりない
- ダウンフォースは前年比で30%増しとなっているが、マシン最低重量は691kg⇒728kgになっていて重い
- すべてのパーツの剛性を上げているためこの重量増となってしまったのは仕方が無い
- コーナリングGが増加しているため、夏のハイGがかかるグランプリで耐えられるようドライバーはかなりのトレーニングをしているオコンは昨年比+5kgも体重を増やしている
- ホンダの長谷川さんの情報ではバルセロナの全開率は10%増し
バルセロナテストについて
バルセロナテストに川井さんが行って見てきた聞いてきた情報なります。色々なエンジニアと太いパイプがあって興味深い情報が少なからずありました。
メルセデス
- メルセデスは悪くはない、フロアでのダウンフォースが安定していない
- 他チームに比べてレーキ角がついていない
- トリックサスペンションが使えなくなりダウンフォースが安定しない?
- セッティングが不完全でスイートスポットに入っていない
- メルセデスの音だけ格段にいい(他のカスタマーよりも)
- バージボードエリアが色々やってて魚みたいw
レッドブル
- バージボードエリアがシンプルなのが?ニューウェイ何してんの?
- コントロールラインの通過速度が278km/h、トロロッソは271km/h、フェラーリは279km/h
- あるエンジニアがGPSデータから解析しドラッグ低減を極限まで狙った車だといっていた
- MGU-Kのトラブルでレースシミュレーションができていない
- 開幕にアップデートを多く持ち込むのでテストではただ走れるだけの仕様
フェラーリ
- フェラーリは燃費・信頼性に不安があるでしょう、車は良さそう去年よりいい
- レースシミュレーションでのソフトタイヤペースは1分24秒前半
- 今年のマシンはベッテルが怒らないいいマシンでしょうw
- どのタイヤもうまく作動させていた、グレーニングがでていない
フォース・インディア
- ノーズは昨年の発展型
- うまくセットアップできていない、ラップタイム的にも見るべきものはない
- 昨年終盤はとてもバランスのとれていた車だったが、今年はまだ開発段階
ウィリアムズ
- マッサにあっている車
- ドライバーラインナップがちょっと弱い
- ストロールは悪くないドライバー
- 今のところ4番手ぐらいを狙えそう
マクラーレンホンダ
- ホンダの長谷川さんはテストが終わって、2週間で頑張りますと言っていた
- システム電源が落ちるトラブルが多発
- マクラーレンのエンジニアがホンダのバイブレーションは大きすぎる言っていたのをちらっと聞いた
- ロングランができていないインアウト含めて9周が最高
- バンドーンはマックスの次の期待のドライバー
- マクラーレンは昨年GPごとに同じようないいパフォーマンスが出せなかった
- 2日目に起きたトラブルは原因不明、再現ペンチテストでも同じようにならない
トロロッソ
- ルノーに変更した事によりレッドブルに並べるポテンシャルはある
- 同じ風洞を使っているのにコンセプトがまるで違う
- 兄弟チームのレッドブルとは対照的に空気抵抗が大きくダウンフォースを得るマシン
ハース
- ブレーキの問題が多発しているがブレンボでいく
- いいマシンだと思うマグヌッセンが終始笑顔だったw
ルノー
- ヒュルケンベルグいわく車のパフォーマンスは今一歩
- 開発力のあるチームだから期待はしている
ザウバー
- パワーユニットは型落ちで剛性的な問題がありそう
- 資金的にはやはり厳しい
下位チームにいけばいくほど言う事が少なくなってますね。
興味深かったのはレーキ角の話でした、レーキ角って車全体を前のめりに傾けるセッティングの角度の事を意味しますが、今年はどのチームもかなり角度をつけているみたいです。フェラーリは相当付けてます。
フロアの長さが短くなった(コクピット下のフロアが10cm減)ため、簡単にレーキ角をつける事が可能になっているとの事。
ストレートラインは遅くなる
バルセロナ(秒) | Sec1 | Sec2 | Sec3 | 合計 |
2016ポールタイム | 22.370 | 30.799 | 28.736 | 82.000 |
2017テストベスト | 22.779 | 29.255 | 26.401 | 79.634 |
バルセロナで言うとストレートラインを含むセクター1が昨年よりも遅くなっている。
車体の前面投影面積が増えるのでストレートは遅くなるが、セクター3のように曲がりくねった低速が異様に速い。また高速コーナーも速くてギアが1段変わるぐらい違いが出てくるそうです。
F1.comのあの2016ハミルトンと2017ライコネンの比較動画は間違っているとの事でした。たしかにあれ見るとセクター1でもライコネンが先行している事になってますね。
オーストラリアGPのポールタイム予想
ストップ&ゴーサーキットであるメルボルンは、低速コーナーが多い。今年のマシンは低速コーナーが速くなっているのでストレートラインは遅いけどタイムは1分18秒台になる予想です。(昨年ポールタイム1分23秒837)
今年はタイヤもウルトラですから、これぐらいのタイムはでそうですね。
川井さんが今年面白い見たいと思うコーナーは、鈴鹿のS字、シルバーストーンのS字だそうです。
たしかにああいった高速コーナーの見ごたえは抜群に上がりますね。
最後に
開幕が待ち遠しいですね、メルセデス対フェラーリがまずは見ものです。開幕戦は無理でもレッドブルはルノーの改善次第でトップグループに食い込んでくるでしょうし今年は見どころも増えそうな予感がします。