2017年のF1第2戦中国グランプリは4月8日にフリー走行③と公式予選がおこなわれました。昨日走行出来なかったため各チーム大慌てのフリー走行になっています。時系列にて結果をリポートします。
中国GPフリー走行③
順 | No | ドライバー | チーム | Laps | タイム | ギャップ |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | セバスチャン ベッテル | Ferrari | 20 | 1’33.336 | |
2 | 7 | キミ ライコネン | Ferrari | 19 | 1’33.389 | 0.053 |
3 | 77 | バルテリ ボッタス | Mercedes | 26 | 1’33.707 | 0.371 |
4 | 44 | ルイス ハミルトン | Mercedes | 25 | 1’33.879 | 0.543 |
5 | 19 | フェリペ マッサ | Williams | 23 | 1’34.773 | 1.437 |
6 | 33 | マックス フェルスタッペン | Red Bull | 20 | 1’34.946 | 1.610 |
7 | 3 | ダニエル リカルド | Red Bull | 23 | 1’35.092 | 1.756 |
8 | 18 | ランス ストロール | Williams | 24 | 1’35.182 | 1.846 |
9 | 30 | ジョリオン パーマー | Renault | 21 | 1’35.192 | 1.856 |
10 | 55 | カルロス サインツ Jr. | Toro Rosso | 24 | 1’35.223 | 1.887 |
11 | 27 | ニコ ヒュルケンベルグ | Renault | 22 | 1’35.449 | 2.113 |
12 | 20 | ケビン マグヌッセン | Haas | 22 | 1’35.521 | 2.185 |
13 | 11 | セルジオ ペレス | Force India | 20 | 1’35.626 | 2.290 |
14 | 8 | ロマン グロージャン | Haas | 22 | 1’35.680 | 2.344 |
15 | 26 | ダニール クビアト | Toro Rosso | 23 | 1’35.804 | 2.468 |
16 | 31 | エステバン オコン | Force India | 24 | 1’35.811 | 2.475 |
17 | 14 | フェルナンド アロンソ | McLaren | 17 | 1’35.912 | 2.576 |
18 | 9 | マーカス エリクソン | Sauber | 25 | 1’36.063 | 2.727 |
19 | 2 | ストフェル バンドーン | McLaren | 21 | 1’36.221 | 2.885 |
20 | 36 | アントニオ ジョビナッツィ | Sauber | 24 | 1’36.705 | 3.369 |
フリー走行③リポート
ザウバーは今回もウェーレインの代わりにジョヴィナッツィが出走しています。マクラーレンホンダのバンドーンはMGU-Hの2つ目を投入しています。コンプレッサーの効率を上げるための改良版との事です。
各車スタート直後からロングランを実施、フェラーリ・メルセデスはドライバーごとに分かれてスーパーソフト(SS)とソフト(S)を評価していました。
ボッタスのTウィングが外れるトラブルが発生しています。コーナーで外れて事なきを得ていますが、これがストレートなどで後方のマシンに当たったらと思うとゾッとします。
F1としては禁止するいい口実になるかもしれません。カッコ悪いから早く禁止にしてほしい。
SSタイヤを使った予選想定アタックでは、フェラーリの2台がタイムシート上位を占めました。ベッテル、ライコネン共に実に安定したアタックラップですが、メルセデスの2人はどちらもミスがありボッタスは最終コーナーで縁石を飛び越え。ハミルトンは裏ストレートで突っ込みすぎてあわやコースアウトのギリギリでクリアしています。
予選ではメルセデスの二人がミスをしなければ、タイム的には肉薄してくるはず。速さ的には2チームの差はほとんどないと思われますが、フェラーリの方が安定しているように感じます。
セクターごとのベストタイムも2チームで分け合っていてマシンの力が拮抗しているのがわかります。
ウィリアムズのマッサが5番手時計を記録しているところを見ると上海はパワーありきなサーキットだと言えますね。
FP3ハイライト動画です⇩
https://www.formula1.com/en/video/2017/4/FP3_action_from_China.html
中国GP予選Q1
アタックラップに入るハミルトンの前で、グロージャンが最終コーナー立ち上がりで縁石に乗りすぎてスピンなんとか壁に接触せずに復帰。その脇をハミルトンが駆け抜けていきました。フェラーリの2台はソフトでベストタイムを出しています。
フェルスタッペンはパワーユニットの調子が悪いようでタイムがでません、ソフトウェアに何か問題がありそうです。くやしいQ1落ち。
アロンソが渾身のアタックで10位でQ1通過しています。肝心の最高速は314km/hとトップ勢から約10km/hも遅いですね。
Q1終了間際に最終コーナーでジョビナッツィがスピン壁にあたり派手にクラッシュしてしまい、最後のアタックに入っていたドライバーはタイム更新できませんでした。グロージャンは完全に邪魔されてQ1落ちとなっています。
ジョビナッツィのクラッシュ動画です⇩
https://www.formula1.com/en/video/2017/4/Qualifying_-_Giovinazzi_crashes_at_end_of_Q1.html
予選Q1結果
順 | No | ドライバー | チーム | タイム | ギャップ |
---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | セバスチャン ベッテル | Ferrari | 1’33.078 | |
2 | 44 | ルイス ハミルトン | Mercedes | 1’33.333 | 0.255 |
3 | 7 | キミ ライコネン | Ferrari | 1’33.341 | 0.263 |
4 | 77 | バルテリ ボッタス | Mercedes | 1’33.684 | 0.606 |
5 | 18 | ランス ストロール | Williams | 1’33.986 | 0.908 |
6 | 3 | ダニエル リカルド | Red Bull | 1’34.041 | 0.963 |
7 | 19 | フェリペ マッサ | Williams | 1’34.205 | 1.127 |
8 | 26 | ダニール クビアト | Toro Rosso | 1’34.440 | 1.362 |
9 | 27 | ニコ ヒュルケンベルグ | Renault | 1’34.453 | 1.375 |
10 | 14 | フェルナンド アロンソ | McLaren | 1’34.499 | 1.421 |
11 | 55 | カルロス サインツ Jr. | Toro Rosso | 1’34.567 | 1.489 |
12 | 11 | セルジオ ペレス | Force India | 1’34.657 | 1.579 |
13 | 9 | マーカス エリクソン | Sauber | 1’34.892 | 1.814 |
14 | 20 | ケビン マグヌッセン | Haas | 1’34.942 | 1.864 |
15 | 36 | アントニオ ジョビナッツィ | Sauber | 1’34.963 | 1.885 |
16 | 2 | ストフェル バンドーン | McLaren | 1’35.023 | 1.945 |
17 | 8 | ロマン グロージャン | Haas | 1’35.223 | 2.145 |
18 | 30 | ジョリオン パーマー | Renault | 1’35.279 | 2.201 |
19 | 33 | マックス フェルスタッペン | Red Bull | 1’35.433 | 2.355 |
20 | 31 | エステバン オコン | Force India | 1’35.496 | 2.418 |
中国GP予選Q2
ジョビナッツィのクラッシュのコース清掃のため開始が10分遅れました。フェラーリ、メルセデスの4台はスーパーソフトで序盤早々にタイムを出しています。
終了時間間際のアタックではライコネンがトップタイムを更新しました。アロンソはQ1タイムから大きくアップ出来ずQ2敗退となっています。ストロールは嬉しい初Q3進出しています。
予選Q2結果
順 | No | ドライバー | チーム | タイム | ギャップ |
---|---|---|---|---|---|
1 | 7 | キミ ライコネン | Ferrari | 1’32.181 | |
2 | 5 | セバスチャン ベッテル | Ferrari | 1’32.391 | 0.210 |
3 | 44 | ルイス ハミルトン | Mercedes | 1’32.406 | 0.225 |
4 | 77 | バルテリ ボッタス | Mercedes | 1’32.552 | 0.371 |
5 | 3 | ダニエル リカルド | Red Bull | 1’33.546 | 1.365 |
6 | 27 | ニコ ヒュルケンベルグ | Renault | 1’33.636 | 1.455 |
7 | 19 | フェリペ マッサ | Williams | 1’33.759 | 1.578 |
8 | 11 | セルジオ ペレス | Force India | 1’33.920 | 1.739 |
9 | 26 | ダニール クビアト | Toro Rosso | 1’34.034 | 1.853 |
10 | 18 | ランス ストロール | Williams | 1’34.090 | 1.909 |
11 | 55 | カルロス サインツ Jr. | Toro Rosso | 1’34.150 | 1.969 |
12 | 20 | ケビン マグヌッセン | Haas | 1’34.164 | 1.983 |
13 | 14 | フェルナンド アロンソ | McLaren | 1’34.372 | 2.191 |
14 | 9 | マーカス エリクソン | Sauber | 1’35.046 | 2.865 |
15 | 36 | アントニオ ジョビナッツィ | Sauber |
中国GP予選Q3
1回目のアタックラップではトップはハミルトンでした途中リアを大きくスライドさせましたが、低速コーナーだった事が幸いしタイムロスはなかったようです。
ハミルトンは最後のアタックでもタイムを更新しました。ボッタスも好タイムでメルセデスの1,2かと思われた矢先、最後の最後でベッテルが2番手に食い込み前4台は開幕戦と同じポジションになっています。
予選Q3結果
順 | No | ドライバー | チーム | タイム | ギャップ |
---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス ハミルトン | Mercedes | 1’31.678 | |
2 | 5 | セバスチャン ベッテル | Ferrari | 1’31.864 | 0.186 |
3 | 77 | バルテリ ボッタス | Mercedes | 1’31.865 | 0.187 |
4 | 7 | キミ ライコネン | Ferrari | 1’32.140 | 0.462 |
5 | 3 | ダニエル リカルド | Red Bull | 1’33.033 | 1.355 |
6 | 19 | フェリペ マッサ | Williams | 1’33.507 | 1.829 |
7 | 27 | ニコ ヒュルケンベルグ | Renault | 1’33.580 | 1.902 |
8 | 11 | セルジオ ペレス | Force India | 1’33.706 | 2.028 |
9 | 26 | ダニール クビアト | Toro Rosso | 1’33.719 | 2.041 |
10 | 18 | ランス ストロール | Williams | 1’34.220 | 2.542 |
まとめ
ポールタイムが1分31秒678で、昨年のタイム1分35秒402より3秒724も速くなっています。ストレートが長いのでここまで短縮するとは思っていませんでした。コーナーの速さがほんとに凄いですね。
今回もメルセデス対フェラーリの構図は変わらず、最後のアタック合戦は実に面白かったです。ハミルトンは本当に凄いドライバーだ。ベッテルとの差が拮抗する事を楽しんでいるハミルトンがこれまた良いです。
決勝は雨の予報となっており、雨となればパワー差は関係なくなるのでレッドブルにもチャンスは生まれるかも。
雨のハミルトン対ベッテルも面白そうですし、決勝レースに期待しましょう。
ハミルトンのポールラップ動画です⇩
https://www.formula1.com/en/video/2017/4/Onboard_pole_position_lap_-_Lewis_Hamilton__China_2017.html