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2月15日、メルセデスAMG F1は新車「W14」をオンラインで発表しました。

 

Vertical sidepodを少し大きくして継続、カラーはブラックになりました。

ゼロポッドと言うおこがましい呼び方は嫌いなので、勝手にバーチカルサイドポッドと名付けました。

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メルセデス W14(レンダリング画像)

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ノーズとフロントウィングはトレンドである薄型ノーズにウィングフラップを平坦にしたものを採用。

プッシュロッドやアッパーアームの接続部分が若干張り出す形状は昨年のアップデートからです。

 

バーチカルサイドポッドはその名の通り、インレットが垂直になっており、これは昨年よりも広くなっています。

ミラーステイウィングは継続出来ている、FIAはこれを防ぐレギュレーション改正をしなかった。

 

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ノーズとウィングの接続部分の下に空間があるのが分かります。

サイドポッドは昨年より横に張り出しており内部流路を確保、少しばかりアウトウォッシュも発生するでしょう。

 

開けすぎていたルーバーが少なくなり、コクピット後ろにデッキ型エンジンカウルを採用、内部の流れのほとんどをこれで後ろに流します。

リアのプルロッドはこの画像では前に伸びているようです。(昨年は真横、アストンも真横でした。)

 

 

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フロアエッジはかなり手前で潔くカットしており、カットされた部分は鋭くカールされ強めのボルテックスを発生させるでしょう。

フェンスの排出ボルテックスなど、様々な強い気流でフロアサイドをシールしようとしています。

 

 

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真上からだとフロアエッジのカット具合がよくわかります。

サイドポッドとフロアの境目はコークボトルライン、昨年よりディフィーザーへ向けられる空気は少ないようです。

 

リアタイヤに近いフロア部分に流れが落ちるような形状を採用しています。

メルセデスW14(実車画像)

レンダリング画像とは結構違います。

 

 

ステアリングロッドがロアアーム側へ移動している。

フェラーリと同様にラック&ピニオンを下方へ移動して重心低下を図っています。

 

 

フロントサスペンション取付位置の出っ張りが目立ちます。

モノコック自体は変更できずに位置を変更するための苦肉の策か・・・。

 

 

コクピット後ろのデッキ型エンジンカウルは、砲塔型と言えばいいのか?

丸い形状でリアまで伸びています。

 

 

インダクションポッドのインレットが大きすぎる。

 

 

丸いデッキの後ろはこんな感じです。

 

 

 

 

メルセデスW14(シェイクダウン動画)

 

 

高い丸型デッキはフロントで発生する乱流をリアの中心へ寄せないようにするみたいです。

マシンの中心幅を広げて乱流を極力タイヤの前後ライン状で終わらせる。

 

デッキの溝にはルーバーがありますね。

メルセデスW13(比較用)

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丸く上に飛び出るようなフロントウィングフラップが特徴的でした。

 

 

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リアに巨大な空間があり、大量の空気をディフィーザー上面とビームウィングへ流す事が出来ます。

標高が高く、空力効果が薄れるサーキットで活躍しました。

まとめ

W13より各部が洗練されていることは確かです。

ノーズやフロントウィングはこれしかないだろうと言うトレンドを採用、多すぎたルーバーをやめてドラッグ削減。

 

そして何より軽量化の為と思われるブラッグカラーリング。

最後まで6~8kg重かったと言われるW13、規定重量まで軽量化するだけで0.2秒は速くなります。

 

 

まさかのバーチカルサイドポッド継続となった訳ですが、多くがレッドブル化する中、独自路線で残ったメルセデスには敬意を払い、宣言通り、笑っておきます(笑)(笑)(笑)

盛ってリアへの流入量を減らしただけとも見えるんですよね。

 

 

モノコックなどの根幹的部分は変更されていない、ホイールベースやコクピット位置はW13と同等です。

流石にトップチームと言えど、全てを新しくする予算的余裕は無いのでしょう。

 

これでチャンピオン争いする事は無いと思いますが、フェルスタッペンを少しでも抑えてくれと願うばかりです。