過去にあったF1技術に迫る!今回はハイ ノーズの歴史を振り返るPart.3です。

 

2014年からはハイブリッドエンジンであるパワーユニットが導入されました。

空力規定に大きな変更は無かったが、ノーズはスラント型を強要するレギュレーションが発行された。

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ハイ ノーズ(High Nose)の歴史

2014年のノーズルールの説明が難しいのですが、先端の高さが基準面より185mm、その後ろ50mm地点の断面積が9000mm²以上になっていなければならない、これは107.2mmの直径の円で達成できる断面積であった。

このレギュレーション解釈が最悪の結果を生み出す。

 

アリクイノーズ、ち〇こノーズの登場となったのです。

https://www.f1technical.net/
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従来ハイノーズの先に規定クリアの為の棒状パーツを付けました;;

ノーズ先端の位置をしっかり指定しなかった事で、デザイナーは出来るだけ前面の空気導入面積を確保した結果だった。

 

 

規定を綺麗に解釈すると以下のような形になった。

https://en.wikipedia.org/
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フェラーリはう~ん・・・。

あらゆる方面から批判を受けて2015年は新たなノーズルールが発行された。

2015年以降のノーズ

先端の高さが基準面より140mm、その後ろ50mm地点の断面積が9000mm²以上、150mm地点の断面積が20,000mm²で最大幅が330mmまで、などど変更が加えられました。

 

https://wall.alphacoders.com/

メルセデスW06は素晴らしい解釈で綺麗なショートノーズになった。

 

 

 

https://en.wikipedia.org/

フェラーリはロングノーズで、デカいなぁ。

 

 

 

https://www.racefans.net/

レッドブルはなんか小さな凸部分があるじゃないか!!

 

 

 

https://www.racefans.net/

ウィリアムズもかぁ~。

 

 

 

https://www.mclaren.com/

ジョイント1年目のマクラーレン・ホンダ後期型も凸ノーズです。

 

 

2020年の今現在にも脈々と受け継がれる凸ノーズが誕生した2015年でありました。

2017年、車体は一気にワイド化された。

http://www.fia.com/

マクラーレン・ホンダは凸です。

 

 

http://www.fia.com/

メルセデスは既にショートナローノーズです。

 

 

2018年、トロロッソ・ホンダは凸です。

https://scuderiatororosso.redbull.com/

 

2020年プレシーズンテストのノーズ

https://www.racefans.net/

レッドブルはショートナロー凸ノーズですね。

 

スーパーハイノーズをやめさせたかったFOMやFIA側と、各チームのデザイナー陣の戦いは2015年以降落ち着いた。

 

しかし、凸部分は「先端から50mm地点の断面積が9000mm²以上」との規定のせいで、6年たった今でも変わらずに残ってしまったのです。

まとめ

ハイノーズの歴史を振り返るはこれにて完結。

モノコックを上昇させる事がハイノーズと言われた時代から、先端がフロントアクスル高さ付近より上にある事がハイノーズと言われた時代に移り変り。

2015年からは全てローノーズに統一されたと考えていいのでしょう。

 

ノーズデザインは、空力において今でも重要ポイントである。

ノーズに邪魔されない空気をどのようにフロアまで引き込むのか?クラッシュテストを通過する技術、フロントウィングとの結合強度と荷重テストなど、それ相応の技術力が問われる。

 

新たな規定は2022年まで伸びましたが、そこでどのようなデザインになるのか?まだまだ楽しめるポイントだと思います。

 

※コメント欄が昔話で盛り上がっているようなので、F1見れないうっぷんをじゃんじゃん吐き出してください!