アゼルバイジャンではフェラーリがバージボードとフロアのアップデートを投入した。メルセデスは中国でフロントウィング規定違反があり突貫工事で修正して使用していたが、今回はしっかり作りこんだ綺麗なものを持ち込んでいる。

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フェラーリ:バージーボード・フロア

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バージボードのボルテックスジェネレターデザインを変更、なんだがハースに近くなってきたね。サイドディフレクターにも水平方向にフィンを追加している。

これらはY250Voltexに細かなボルテックスを合流させる意図が感じられる。

フェラーリ:フロア

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リアタイヤ前フロアフィンを追加している。2018年にテストされていた延長上にあるものだろう。メルセデスは開幕から使用している。少なくなったサイドウォッシュを補うためのものであろうか?

メルセデス:フロントウィング

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フロントウィングのフラップの端は翼端版に接地していなければならない。中国では持ち込んできたのもが違反となったため、フラップを削り、翼端版自体を継ぎ足している。アゼルバイジャンでは綺麗に造形されたものを持ち込んでいる。

翼端版自体の上部を短くすることで、タイヤとの空間を大きくしてアウトウォッシュを発生させる。フェラーリとレッドブルの中間に位置するデザインですね。

リアウィング比較:レッドブルとルノー

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こうやってみるとルノーはものすごい薄いリアウィングだったのがわかります。レッドブルはホンダはパワーがあるためウィングセットが通常だとコメントしている。レーキ角がある分メルセデスやフェラーリよりは薄いんですけどね。

 

メルセデスはプレシーズンテスト⇒アゼルバイジャンまでにフロントウィングを大きく変更しており、開発スピードは速い。サイドポンツーンなんかも横から綺麗に湾曲していたものを、上部から押しつぶしたように形状変更しているし、現状のマシンの空気の流れをほぼ完璧に把握しているように思う。

この事は、開幕から4戦連続1,2フィニッシュにて実証されている。

2019年5月1日はアイルトン・セナ没後25周年

令和元年となった今日、新天皇が即位された。日本では祝賀モードで騒いでいる人達が多くみられますね、良い事の様な気もするが、ただただ何かにつけて騒ぎたい人達が集まり迷惑になるような行為は誰も望んでないと思う。

集団でやれば恐くないみたいな印象を受けるのは私だけなのだろうか?これが今の日本の民度かと思うと先が思いやられます。

昨日も今日も仕事だった私の愚痴ですね(笑)

 

さて、話題は変わってセナのお話を、私をF1の世界にどっぷりと引き込んだ彼の魅力は凄かった、正にヒーローだったのです。私ぐらいの世代ならまず車に乗るのが目標で、そんな好きな車の世界最速決定戦がテレビでやっている。そしてF1を見る、そしてセナが勝つ、勝つためにはあらゆる手段をも講じる彼の行動に魅かれた。

 

1994年サンマリノグランプリは、確か朝方の録画放送で、最初にセナがクラッシュしたところが放送されヘリコプターで運ばれるシーンが写しだされた。セナがいない状態でのレースが放送される、途中で現地のレース後ライブ映像に切り替わり、今宮さんや川井さんが泣きながらセナが死んだ事を告げる。私は真っ先にF1好きだった親友に電話をして、一緒に泣いた。

スターティンググリッド上のセナは、いつもならヘルメットを被りコンセントレーションを高めるような仕草をしているのだが、このグランプリではヘルメットを被らずに、凄く穏やかな表情をしていた事を今でも思い出す事ができる。

前日に起きたラッツェンバーガーの事故死もあり、あまりにショックなGWだったと思う。

これが私の25年前の思いだせる記憶です。

ハミルトンはセナレベルであるのか?

ベルガーがハミルトンはセナレベルに達したなんて言うもんだから、ネット上ではセナとハミルトンを比較するような話題で盛り上がっていました。ちょっと参加させてもらいましょう。

セナは、当時のパワステも無いマニュアルミッションで、サスペンションはお飾りかってぐらい跳ねまくるマシンを操り300kmのレースをプッシュし続ける事ができる体力と精神力が凄い。

ハイテク満載の1993年はトラクションコントロール、ABS、アクティブサス、ほぼフルオートマのプログラミングシフトを巧みに使い、最強ウィリアムズルノーに対して何勝もした。トラクションコントロールやABSはドライバー差がなくなって誰でも簡単に速く走れるなんて見解もあったけど、結局速いドライバーはそんなの関係なしに速かったのである。

 

ハミルトンは空力絶頂時代に、チャンピオンアロンソと同等な速さを1年目で見せた。凄いやつが来たなと当時は関心したし、デビューイヤーチャンピオンを期待してしまった。

翌年の2008年、更に空力強化されたマシンでチャンピオンとなっている。ドライビングスタイルが違うバトンがマクラーレンに来た事で、自分にあったマシン開発がなされずにスランプに陥ってしまったが、メルセデスに移籍しロズベルグを打ち破っての2014年チャンピオンは凄かったと思う。

2016年はロズベルグの完全ブロックを何度もくらい、精神的に追い詰められ運にも見放され負けたが、その事が彼を著しく成長させている。今や完全無欠と言うぐらいの精神力を誇り安定していて、ここぞという時の速さは手が付けられない。

 

どっちかと言うとハミルトンはプロストに似ている気がする。ポイントを取りこぼさずに先を見据えてチャンピオンを獲る。セナはいつでも勝つことしか考えていなかったと思われる作戦やドライビングが多かったように思う、今で言うならフェルスタッペンがしっくりくるかな。

 

今ならハミルトンがヒーローだし、ちょっと前ならベッテルやアロンソ、その前ならシューマッハといつの時代にもヒーローがいる。

時代が違うヒーローたちを比較する事は難しいし、思い出の中で美化される事は素晴らしい事だと思います。

 

ハミルトンはセナレベルではない。

ハミルトンは今の時代の最も速いヒーローなのだから。