ホンダは早くもスペック2内燃エンジン(ICE)を投入した。しかしこれは開幕から使用しているスペック1のいわばバックアップ的なもの、品質管理面をクリアにして信頼性を向上させたものです。
クビアトに起こった出来事を、今後避ける意味での2基目投入となっている。パワーアップは多少ではあるが信頼性を武器に全開モード使用時間が長くなるとの事。
R4アゼルバイジャンGP後パワーユニット使用状況
No | Car | Driver | ICE | TC | MGU-H | MGU-K | ES | CE |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
44 | Mercedes | L.Hamilton | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
77 | Mercedes | V.Bottas | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
05 | Ferrari | S.Vettel | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 |
16 | Ferrari | C.Leclerc | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 |
33 | RBR Honda | M.Verstappen | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
10 | RBR Honda | P.Gasly | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
03 | Renault | D.Ricciardo | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 1 |
27 | Renault | N.Hulkenberg | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
08 | Haas Ferrari | R.Grosjean | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 |
20 | Haas Ferrari | K.Magnussen | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 |
55 | McLaren Renault | C.Sainz | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
04 | McLaren Renault | L.Norris | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 1 |
11 | Racing Point Mercedes | S.Perez | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
18 | Racing Point Mercedes | L.Stroll | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
07 | Alfa Romeo Ferrari | K.Raikkonen | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 |
99 | Alfa Romeo Ferrari | A.Giovinazzi | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 3 |
26 | Toro Rosso Honda | D.Kvyat | 3 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
23 | Toro Rosso Honda | A.Albon | 3 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
63 | Williams Mercedes | G.Russel | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 | 2 |
88 | Williams Mercedes | R.Kubica | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
※赤字は規定基数到達
4戦目での各車交換理由
- ライコネン:開始時にCE(フェラーリPUのCEトラブル対処のため)
- ジョビナッツィ:開始時にCE(フェラーリPUのCEトラブル対処のため)
- フェルスタッペン:開始時にICE,TC,MGU-H,MGU-K
- ガスリー:開始時にICE,TC,MGU-H,MGU-K
- クビアト:開始時にICE
- アルボン:開始時にICE
- ラッセル:FP1でモノコックが破損したためES,CE
まとめ
ホンダの新ICEはスペック2と言うよりは1.5的な位置づけですね。レース中にトラブルで止まってしまうよりは良いでしょう。バクーでのストレートスピードを見た時は、やっとここまで来たかと安心しました。
トップ争いに常に絡むにはもう一歩で、パワーをドラックダウンフォースに変換してラップタイムを早めなければならない。本当のパワーアップは、モービルとの連携による真のアップデートだと思います。
それがいつになるのか?ICEに合わせた燃料開発、燃料に合わせたICE開発は、かなりの時間を費やします。気長に待つとしよう、パワーアップすればまた車体のアップデートも必要になるしね。
新CEのインストールが前回できなかったため、ジョビナッツィがまさかのペナルティ第1号となってしまった。
ラッセルはマンホールの蓋攻撃に合い、シャシーと一体となっているES,CEを投入しなければならかった。
レッドブルは何故にMGU-Kの2基目を入れたのか?最初はICEの形状が変更され収まらないのではと思っていたが、トロロッソは入れてない。トロロッソは中国で2基目を入れている、Kの初期型にも品質管理問題があったのかはわからない。
レッドブルがアップデートに関して控えめな発言になってきてるので
逆の意味にもニュースを真に受けない方がいいかもしれませんが
前のPUは問題はないから金曜の走行に使うらしいです
MGU-Kも交換したのは金曜から土曜に向けてPUを交換する際のミスを無くす(工数短縮の)ためですかね?
いずれにしてもストックとして使えるし、事実だとしたら運用方法がなんか新しいですよね
早めに金と土日を分けての運用は、良いかもしれません。
なるほど、MGU-Kはそのための2基目なのですね、最近頭の回転悪い私でございます。
ホンダはそれだけKに自信があるのか!
HONDAのSpec2に関してどこかの記事で見た記憶だし、その記事の信ぴょう性も確認した事ではないのですがー
用意していたSpec2ではクビアトPUのトラブル箇所は幸い関係のない仕様になっているので改良版という訳ではないそうです。
クビアトPUをさくらに中国の時間のかかる税関を通してから送って、そこから調査、改良して4台分の準備…その間2週間ですよね。
普通に考えても時間的にちょっと無理かなと。
F1の公式サイトに「レッドブルの2基のスペック1は金曜日に使用可能」とありました。
またスペイン人ジャーナリストのファブレガさんが「アルボンのクラッシュしたPUは無事回収され再利用できる」と。
となるとクビアトのスペック1はなぜ壊れたのか?他の3人は異常なしです。品質のバラツキなどでしょうか?
簡単に品質問題ってよく言いますが、これは協力会社のレベルがまだ伴っていないためかな?
ターボはIHI製と公表しましたが、他のパーツも色々な協力会社があります。
ホンダは日本での開発にこだわりSAKURAを作ったので、それらのパーツを作製する会社にもレベルアップを求める事になる。
日本企業中心、日本人中心に頑張ろうってスタンスは応援しがいがあると思っています。
品質のバラつきは致し方ないのかもしれませんが、そんな事も言ってられない現状、頑張りどころです。