メルセデスがまさかの泥沼状態、何をしてもタイムが出ない迷走に陥っている。

対してレッドブルとフェラーリは、モナコでの調子の良さをいかんなく発揮、スピードレンジは違うがバクー市街地コースを攻略している。

アルファタウリのガスリーも好調!セクター3でトウをとらえるかで勝負が決まりそうです。

Sponsored link

予選レポート

天候は晴れ、気温27℃、路面温度49℃で予選はスタートしました。

Q1

ラッセルはプラクティス3でPUトラブルがあり交換しています。間に合うか?

開始直後に、ほとんどのマシンがコースイン、ルクレールが42.5秒台を記録したところで、ストロールがターン15で右フロントをクラッシュして赤旗になりました。

https://twitter.com/F1

残り14分から再開、ラッセルは修理完了、赤旗に助けられました。

フェルスタッペン41.7,ペレス41.9、サインツ42.1、ルクレール42.2、オコン42.4、ベッテル42.7、アロンソ42.9、ラッセル44.1、ミック44.2、マゼピン44.2、ジョビナッツィがターン15でクラッシュしてまた赤旗。

10台しかタイム記録が出来ていません。

https://twitter.com/F1

残り9分20秒から再開、時間が無い中、ポジション取りが激しい。

 

セクター3でトウをとらえたハミルトンがトップタイム。

Q2

ハミルトンは2周ウォームアップランでアタックして41.6秒台で3番手、フェルスタッペンはチャージラップを挟み4周目にトップタイム41.6秒台、ペレスも41.6秒台を記録、トップ3に差は無いです。

角田が41.654で4番手タイム、フェラーリ2台を上回った。

残り1分29秒でリカルドがターン3でクラッシュ、赤旗でQ2終了です。

Q3

気温25℃、路面温度は45℃になっています。

アロンソとノリスは中古でコースイン、アルファタウリ以外8台がコースインしました。メルセデスは3周目にアタックラップを行っています。

ルクレール41.2、ハミルトン41.4、フェルスタッペン41.5となった1セット目のアタックでした。ボッタスはハミルトンの引っ張り役に徹して42.6で8番手。

アルファタウリがずらしてアタック、角田の後ろにガスリーを走らせてトウを与えています。ガスリーは41.5秒台で4番手に食い込みました。

 

さぁ、ラストアタック、角田とガスリーはそのまま走り続けています。角田がターン3でクラッシュ、サインツは角田をかわすためにスピンしてリアを少し当てています。

最終アタックラップは、計測出来ずに赤旗終了です。

 

アゼルバイジャンGP予選結果

No. ドライバー チーム Q1 Q2 Q3 Gap
1 16 C.ルクレール フェラーリ 1:42.241 1:41.659 1:41.218
2 44 L.ハミルトン メルセデスAMG 1:41.545 1:41.634 1:41.450 0.232
3 33 M.フェルスタッペン レッドブル 1:41.760 1:41.625 1:41.563 0.345
4 10 P.ガスリー アルファタウリ 1:42.288 1:41.932 1:41.565 0.347
5 55 C.サインツ フェラーリ 1:42.121 1:41.740 1:41.576 0.358
6 4 L.ノリス マクラーレン 1:42.167 1:41.813 1:41.747 0.529
7 11 S.ペレス レッドブル 1:41.968 1:41.630 1:41.917 0.412
8 22 Y.ツノダ アルファタウリ 1:42.521 1:41.654 1:42.211 0.436
9 14 F.アロンソ アルピーヌ 1:42.934 1:42.195 1:42.327 0.977
10 77 V.ボッタス メルセデスAMG 1:42.701 1:42.106 1:42.659 0.888
11 5 S.ベッテル アストンマーチン 1:42.460 1:42.224 1.006
12 31 E.オコン アルピーヌ 1:42.426 1:42.273 1.055
13 3 D.リカルド マクラーレン 1:42.304 1:42.558 1.086
14 7 K.ライコネン アルファロメオ 1:42.923 1:42.587 1.369
15 63 G.ラッセル ウィリアムズ 1:42.728 1:42.758 1.510
16 6 N.ラティフィ ウィリアムズ 1:43.128 1.910
17 47 M.シューマッハ ハース 1:44.158 2.940
18 9 N.マゼピン ハース 1:44.238 3.020
RT 18 L.ストロール アストンマーチン
RT 99 A.ジョビナッツィ アルファロメオ

 

まとめ

出すべくタイミングで、ポールタイムをマークしたルクレールが連続ポールポジション!

https://twitter.com/F1

リアウィングのドラッグを大きく削ったフェラーリ、セクター2もそこそこ速く、セクター3でハミルトンのトウをとらえた事でトップタイムを記録できた。

本当の速さでは無く、タイミングで予選が決まる、2戦続けてです。やっぱり最後のアタックはね、トップドライバー達の本気でギリギリのアタックが見たいですね。

 

メルセデスはハミルトンがリアウィングを寝かせてストレートスピードを重視、リアダウンフォース減らしたらバランスがフロント寄りになって、セクター2もそこそこ速くなった。

Q3ではボッタスを先行させてハミルトンにトウを与え、2番手タイムはさすがのチームマネージメントです。

 

レッドブルの2台は、そこを上手くコントロール出来ずに完全に後手に回ってしまった。

決勝レースでは、タイヤマネージメントで分があるので、ルクレールとハミルトンがリアタイヤに苦しむ中、どのようなレース展開になっていくのか?

追いつけば絶対に抜けるコースだけに、何が起こるかわからない面白いレースになります。

 

 

最後にクラッシュしてしまった角田君。

これはやばいね、マルコさんにこってり絞られそうな事案だ。

Q1、Q2と大荒れな展開の中、生き残りQ3まで進み、ガスリーの引っ張り役をやって良い仕事してるなぁ~と思った矢先に、これだからねぇ。

2アタック目のタイヤ、グリップは減ってるのよ、完全にブレーキングポイント見失ってるし・・・。

まぁ、8⇒7番手スタートなので、きっちり入賞して結果を残そう。

 

 

メルセデスのフロントタイヤへの熱入れ下手はなんなんだろうか?

ブレーキングでフロントダウンフォースが少ないローレーキ、動きの少ないロールしないフロントサスペンション、トレッドが強くなりバウンスが減ったピレリタイヤ、理由としてはこんなところでしょうか。

これに低μの市街地路面が組み合わさると、どうにもこうにもならないみたいな感じ。

 

シンガポールが中止になった事で落とすレースは一つ減った、サウジはどうだろう?バクーみたいなところなので、これまた同じような展開になるのかなぁ。

ティルケサーキットに行けば速いから、そこで勝てばいい訳ですがね。

 

しかし、トークンによるマシン開発規制と予算制限は、確実にメルセデスの強さを減少させている訳で、レースとしての面白さは確実に上がっている。

 

こんなぐちゃぐちゃなポジションになった予選は久しぶりでした。

※ノリスは赤旗提示直後、ピット入り口を通過したため3グリッド降格(300km/h以上出てる時ですが、厳しすぎでしょ)