プレシーズンテストが始まり好スタートをきっているトロロッソホンダ。4年目ホンダパワーユニットがやっと本来いるべきスタート地点に立った事が大きい。

トロロッソにしても、昨年の技術規則大変革に対応しきれていなかった部分を、改善してきた事もかなり大きい要因だと思われます。

テスト3日目はあいにくの天気で走行ができなかったが、トップチームと同等の走行距離を確保している。

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トロロッソSTR12とSTR13の比較画像

http://www.f1i.fr/より引用しています。

全体像としては余り違いが無いように見えるが、サイドポンツーン後端の出っ張りがなくなって絞り込まれているのがRedBullの文字の角度からわかる。

リアのサイドポンツーン排出口は広がっているが、ホンダパワーユニットを熱害から守るための工夫だろう。

リアのアッパーアームは小さな△から大きな△へ形状を変更。昨年型はサスペンションとして最適なものではなかったようで、新しいギアボックスと共に新設計となっている。

バージボードは昨年のペラッとした一枚型から、トップチームが採用していた多段化になり各チームの良い要素を詰め込んだ来た印象。

フロアの切込みは新マシンの中でも一番大きい。この角度を見る限りノーズ下を通ってきた空気を利用して、サイドからのフロアへの空気の流入を防ぐ空気のカーテンを作り出すように見受けられる。

 

フロントウィングは黄色の矢印が示すウィンドトンネルを拡大。これはトップチームのデザインに近くなっている。エレメントの多段化により乱流を小さくする工夫も多く採用。

HALO(ヘイロー)の空力パーツは下面にも有り


ヘイローの空力パーツは上面だけでなく下面にもありました。効果は???

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まとめ

トロロッソのテクニカルディレクターであるジェームス・キーは評価が高い技術者の一人。毎年変わるパワーユニットに対する柔軟性の高さで今回のホンダとのパッケージングを高レベルで体現。

昨年苦労していたところをしっかりと改善してきたとみて間違いない。ドライバビリティが向上しているとの評価がそれを裏付けている。

 

また、パワーユニット主体となる現代のF1において、ホンダを生かすための冷却関連の歩み寄りが各所に見受けられる。昨年のマクラーレンはどちらかと言うと、こっちに合わせなさい的な印象だった。

そんなマクラーレンはテストでエキゾースト関連の冷却がままならずボディが焦げている。

 

そうか、やっぱりかと納得してしまうような両者の状況をみていると、ホンダはトロロッソと組んで大正解だと思う。

まだグランプリを戦っていないが、ドライバーの明るい雰囲気がこのパートナーシップがもはや大成功だという事を印象付けている。