トロロッソホンダはモナコGP予選においてガスリーが10位を獲得、何もなければ入賞間違いなし。ハートレーは終始ガスリーを上回るペースでしたが、予選で上手くいかずQ1敗退。
ハートレーは2018年において予選でまともなクリアラップを走っていないように感じられます。全体を見極める能力、エンジニアを含め経験が一番重要なのか?
アロンソが後ろのヒュルケンベルクはアウトラップだ!との無線のやり取りがありましたが、GPSを確認しているエンジニアより知っているアロンソは流石だなぁ。
マシン的には上向き傾向にあるトロロッソはモナコGPでエアロアップデートを施しました。主にはバージボード周辺とフロアだったようです。
トロロッソ:バージボード・フロア・リアウィング
バージボードの底面部分にスリットを追加したため、上部ウィングレットにスリットを追加しなければならなくなっています。
Detalle d los cortes q ha realizado Toro Rosso para poder adaptar a normatica las modificaciones en la base del bargeboard. pic.twitter.com/X3LIpWlAwQ
— Albert Fabrega ES (@AlbertFabrega) 2018年5月23日
フロアではサイドポンツーン底面部分のめくり上がりのボルテックスジェネレータを改良。
El nuevo fondo plano d Toro Rosso también presenta 4 generadores en ña parte delantera del fondo. pic.twitter.com/jeL6Plcqjq
— Albert Fabrega ES (@AlbertFabrega) 2018年5月23日
フロアサイドのスリット増加。
Nuevo fondo plano para Toro Rosso (abajo) que presenta un corte extra en la zona previa a la rueda posterior. Pasa d 4 a 5 pic.twitter.com/jTihWITqpQ
— Albert Fabrega ES (@AlbertFabrega) 2018年5月23日
リアウィングはスリットを改良。
#TechF1 De 2 pequeñas ranuras a un único corte de mayor longitud en el nuevo endplate del ala trasera del @ToroRosso en #MonacoGP (📷 #AMuS) #F1 #TechF12018 pic.twitter.com/r2qMtGQ0uu
— ⓁⓊⒾⓈⒻⒺⒻ① (@LuisFeF1) 2018年5月25日
なぜ上部ウィングレットにスリットが必要か?
レギュレーションでは「底面から見た時に隙間がある場合は、その視界を妨げてはならない。」っとなっています。これはバーレーンでトロロッソが初めて導入した手法でもあります。
下の画像がわかりやすいと思います。
隙間が出来なようにスリット部分を重ねればいいはずなのに、あえてそれをしないという事は、上部ウィングレットの空気の流れが多少悪くなっても効果が高い事が伺えます。
ちなみにザウバーも真似してきました。
#TechF1 Además de introducir la aleta boomerang (flecha roja) @SauberF1Team ha aumentado de tamaño los acondicionadores de flujo de la parte superior del pontones (ver flechas amarillas). #MonacoGP #F1 #TechF12018 pic.twitter.com/OBDKWMU8IW
— ⓁⓊⒾⓈⒻⒺⒻ① (@LuisFeF1) 2018年5月25日
ホンダのアップデートはカナダ?
オートスポーツの記事などを主に書いている柴田さんのツイッター情報では
ハートリーが初日囲みで、「カナダではホンダもアップデートするよ〜。それもけっこう大きなヤツ」って、ぽろっと言ったんだよね。でもホンダは、「ノーコメント」。そんなに隠さなくても、いいと思うんだけど。#f1jp pic.twitter.com/FjKkIEBK1t
— Kunio Shibata (@monsieurshibata) 2018年5月26日
ハートレーがポロり!だそうです。
まとめ
トロロッソは少ない予算でシーズン当初の遅れを取り戻そうと頑張っています。一つ一つのアップデートの効果が確実に速さに繋がる様になってきていますね。
トップチームの改良スピードにはかないませんけど、ホンダ搭載のための突貫工事シャシーながらここまでやれている現状は誉めるべきでしょう。
2019年はホンダPUとの本当のマッチングが実現するが、空力規則の改定もありますしどうなる事やら。
ハートレーの好走などからドライバビリティは確実に良くなっていると感じます。今シーズンは始まったばかりですから、安定した力を発揮できるマシンに向けて夏休みぐらいまでは手を緩めず頑張ってほしいなぁ。
ホンダのアップデートはカナダで噂通りでしょうか?今回のデータから、フィニッシュライン、スピードトラップともSTRは最下位でした。ダウンフォースUPは逆にトップスピードとのトレードオフということでしょうか。モナコはオーバーテイクされない?とは言え、今夜は我慢の観戦となりそうです。
全車ほぼ同じようなハイダウンフォース仕様、スピードトラップで露骨にパワー不足がわかります。
リカルドのポールアタックSPDTは281、ガスリーは278でした。
仮にルノーと同等のパワーがあれば0.1~0.2sはパワーのみで逆転できる。
6位オコンと差は0.16sですからドライバーとシャシーはよく頑張っているでしょう。
考え方にもよると思いますが、モナコのSPDT計測部分は距離も短くあまりタイムには影響しないのではと思います。ガスリーのS2ベストタイムは6番手でボッタスとほぼ同タイムである事からも、良く頑張っていると思います。
推測ですが、トップ3に少しでも近づく為にデプロイも温存したS3重視のセッティングなのではと思います。レッドブルのブレーキングとコーナリングには到底太刀打ちできないので、ドライバリティと立ち上がり重視で勝負したのでは無いでしょうか。
たらればですが、単純にガスリーのセクターBestを足すと”1:12.08”で7位相当!
同じくハートレーは”1:13.125”で16位変わらず・・・・。
このブログにお邪魔する様になってから情報量が増え、F1をより奥深く楽しんでいます。Jinさんに感謝。
頑張ってるぞトロロッソ・ホンダ、頑張れハートレー。