2017年のF1はイギリスで10戦目となり約半分を消化します。マクラーレンホンダとしては今年なかなか成果が出せていませんがまだ諦めることなく開発を続けていくでしょう。
ホンダとしてはスペック3と呼ばれるICEの稼働3戦目となりますがオーストリアから連戦となるため大きな改良は望めそうにありませんがそれなりの成果がほしいところです。
ホンダレーシングF1のイギリスGPブレビュー⇒http://ja.hondaracingf1.com/2017/index/britain-gp-reports.html
以下引用文となります。
長谷川 祐介 株式会社本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「今季10戦目となるイギリスGPは、2017年シーズンの折り返しであり、シーズンのハイライトともなるレースです。F1の歴史の中でも最も長い伝統を持つグランプリの一つですし、チームとドライバーに対して最も厳しいサーキットでもあります。
レースが行われるシルバーストーン・サーキットは、複数のストレートを高速コーナーで結んだ難しいレイアウトで知られています。タイヤや燃費にも厳しい上に、スロットルの全開時間が長いパワーサーキットですし、英国特有の予測不可能な天候も加わることになるので、マシンにとってもパワーユニットにとってもタフなレースになることを予想しています。
オーストリアGPの結果は望んだようなものではなかったものの、パフォーマンスについては前向きな手ごたえを得ていますし、今週末のイギリスGPにもつなげられるものだと思っています。
さらなる前進のために開発を続けていますし、今まで以上に高いモチベーションで臨んでいます。
最後に、今回のグランプリはMcLaren-Hondaにとってのホームグランプリですし、その意味でも忙しいものになると思っています。
我々が英国で拠点を置くミルトン・キーンズからも近く、多くの熱狂的なファンや同僚、家族が応援に訪れます。彼らにいいレースを見せられるよう、ホームでのポイント獲得に向けて全力を尽くします」
フェルナンド・アロンソ
「シルバーストーンは毎年楽しみにしているサーキットです。誰もが真の“ドライバーズサーキット”だと知っていますし、素晴らしい歴史と温かいファンの声援もありますから、どのドライバーにとっても特別なグランプリです。McLarenのドライバーにとってはホームグランプリとなり、英国のファンの皆さんから情熱的な応援を受けるので、その想いは一層強くなります。
このサーキットでのチャレンジが本当に楽しいですし、難しいコースでタフなレースになるので、ここで好結果が出せれば名誉に感じます。先週のオーストリアでは不運に見舞われました。今回はホームレースなので、前回よりも運が向いてくればと思います。ここで巻き返せることを願っていますし、いつものように激しく戦い、レースで何ができるか見極めていきます。
高速ながらグリップの高いシルバーストーンの特性で、今季型のマシンがどのようなパフォーマンスを見せるのか、ワクワクしています。特に高速セクションが楽しみです。コーナーで我々のマシンの強みを最大限発揮し、チームにできる限りいいリザルトを持ち帰れるようにできればと思います。スタートでのトラブルに巻き込まれないことと、レースに向けてセッションごとに勢いを増していけるよう、信頼性の問題が出ないことが重要です」
ストフェル・バンドーン
「英国にあるチームの一員としてイギリスGPに出場するのを、心から楽しみにしています。McLaren-Hondaは世界中で素晴らしい応援をしてもらえていますが、シルバーストーンの雰囲気は格別になります。これまでチームとともに何度も英国でレースをしてきたので、私にとってここはまるで第二の地元のようです。
ドライブするのが本当に楽しいコースです。特にラップ序盤はとても高速で難しいのですが、終盤のインフィールドセクションではまた違った技術やマシンの反応が求められます。我々のマシンがそこでどんな挙動を見せるのかを確認するのが楽しみですし、ライバルたちよりも優位に立てていればと思います。
GP2時代にシルバーストーンの表彰台には2度立っていますが、最高の気分でした。パッケージの強みを最大限引き出せるよう、日曜日に向けて順調に進み、再びポジティブな週末が過ごせることを願っています。マシンの感触はよく、我々は明らかに進歩しているので、地元ファンの前でそれを見せられるように時間を活用していきます」
エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「McLaren-Hondaの全員にとって、イギリスGPはカレンダーの中でも特に重要なレースの一つであることは間違いありません。それは、我々が単に英国のチームだからというだけでなく、ほかの場所では見られないほどの熱狂的な大観衆のサポートがあるからです。
シルバーストーンは数あるコースの中でも突出したサーキットです。コプスやベケッツ、ストウといった難コーナーによって、チャンピオンたちには試練を与え、ファンには壮大な素晴らしいレースを提供してきました。高速でチャレンジングなコースでは、マシンとドライバーともに厳しく試されます。
MCL32がその試練をクリアするのは容易ではありませんが、シルバーストーンで毎年大きな声援を送ってくれる英国のファンに会えるのを楽しみにしていますし、そのサポートが間違いなく我々を引き上げてくれるはずです。これまで同様、懸命に取り組み、ホームのファン、同僚、パートナー、ゲストの皆さんにいいレースをお見せしたいと思います」
まとめ
まずはスペック3の真価が見たいんですがアロンソが予選と決勝を走ってくれない事にはわかりません。前戦でトラブルがでたMGU-Hの交換が必要となるような話がありタービンとセットで10グリッド降格になってしまいます。
降格は仕方が無いですが、とにかく走り切れる状態にはしてもらいたいですね。
バンドーンはこの高速シルバーストンでどれだけアロンソに差をつけられるのか?それとも同等の走りをしてくれるのか?もう10戦目ですからそろそろ本領発揮してほしいところ。
シルバーストンは全開率66%で燃費は1周2.4kgとなっています。52周×2.4=124.8kgとなり、燃料は約20kg足りない事になります。惰性走行であるリフト&コーストが重要になります。
ほとんどの方は知っていると思いますが、F1マシンはアクセルもブレーキも踏んでいない状態ではバックランプが点滅します。レースが硬直状態の時などに気にして見ると「ああ、やってる、やってる」と多少退屈をしのげますw
先の高速バルセロナでは上々の結果を出せていたマクラーレン、ここでも速いようならシャシーはかなりのレベルだと結論づけてもいいと思います。
アロンソのはスペック3で行くなら新品のPUでいくみたいですよ。
10グリッド降格も25グリッド降格も同じようなものですし
スペアが増えますもんね。
オーストリアでは、まだ守りのソフトウェアになっていたであろうから
今回はとは思いますが流石にまだ攻めたソフトウェアは早いですよね。
最近になってやっとホンダの開発体制が整ってきた感がありますね。
多少期待したい金曜日です。