F1サーカスは、再びヨーロッパに戻ってきました。
スペインGP・バルセロナは、ファクトリーから近いためチームはマシンに多くのアップデートをもたらします。
噂通りアストンマーチンはサイドポッドを大改良しており、多くのメディアから注目を集めています。
どこぞのスターかってぐらいカメラマンによる人だかりが出来ています。
アストンマーチンAMR22:サイドポッド&フロントウィング
あれれ~おかしいぞ~レッドブルが緑になっちゃった。
は!いやいや、アストンマーチンが真似してきたんだ。
ルーバーの形までそっくりですよ。
フロアサイドまでそっくりさんですねぇ~。
フロントウィングは、中央部分をなんとか頑張って下げてきました。
これで路面に近づきグラウンドエフェクト効果が増加します。
旧型マシンは以下
ここまでやるかってぐらいのサイドポッドとフロアサイドのコピーっぷりはあっぱれでございます。
メルセデスW13:フロアサイド&ビィブ
メルセデスはフロアサイドに圧力可動式のドア型パーツを付けてきました。
これで車高を上げた時に、たわんで下がりフロアの密閉度を上げます。
車高が下がりすぎた時は、キックポイントで詰まった空気がフロア下で正圧になるので、この部分は上に開き空気を逃がします。
この形状は、ボルテックスジェネレーターにもなりフロアサイドシール用の渦流を生成します。
ビィブに大きめのボルテックスジェネレーターが付いています。
前方への長さは、他チームでこれまでに導入されている物より最大値ですね。
ウィングとしての効果もあり、ダウンフォースが作られます。
トンネルへの流れに渦流をもたらし、流れを安定化させるでしょう。
加えて言うなら、トンネルへ導く前にここで空気のエネルギーを消費しますので、トンネルへの流れを弱める事に繋がります。
過敏なトンネルの流れを少し鈍化させて、負圧の最大値到達速度を遅くする事ができそうです。
戦う場所が違えど、苦労している両チーム、少しでもタイムを短縮出来る事を願うばかりです。
全チームのアップデート内容
- Mercedes: Front Wing endplate, Floor, Rear Brake Winglets
- Red Bull:Front Wing Flaps, Floor
- Ferrari: Floor, Rear Brake Winglets, Rear Wing
- McLaren: Front Wing Flaps, Front Suspension, Brake Ducts, Floor, Diffusor, Engine Cover, Cooling Louvres, Rear Wing, Rear Brake Winglets
- Alpine: Rear Wing, Front Wing Endplate, Rear Brake Winglets
- AlphaTauri: Rear Wing
- Aston Martin: Floor, Sidepod, Bodywork, Cooling Louvres, Rear Wing, Halo
- Williams: Front Wing Flaps, Rear Wing, Rear Brake Winglets
- Alfa Romeo: Front Wing Endplate & Flaps, Front Suspension, Engine Cover, Floor, Cooling Louvres, Rear Suspension, Rear Wing
- Haas: Nothing
source:@tgruener
ここまで早くコピー品を作ってくるなんてシーズン前に知ってなければ難しい……
…はっ、まさかダンファローズがレッドブルの図面をイギリスのコンビニでコピーしたのでは?
このままだとアストンマーチンに1億ドルの罰金が…!
※これはフィクションであり人物団体名は以下略
ファローズ氏は、2021年6月にレッドブルの新車開発に対してアクセス禁止、2022年4月からアストンで働きだしています。
このコピーは、彼の先導ではないですね。
フェラーリか?レッドブルか?真似しやすいレッドブルを選んだにすぎません。
表面的なコピーは簡単です。3Dカメラが無くても普通の多角的な画像で作れます。
フロアがどのようになっているのか?そこがポイントです。
データを作るのにCFD含めて、1ヶ月、製造に、型製作〜塗装まで、3週間。
フロアも変更していたら凄いけど、モノコックはそのまま、ドライバーの位置もそのままみたいなので、全体をバランスさせるのに時間と、独自の知識が必要ですね。
フェラーリの真似だと思ってましたが、まさかのレッドブルの真似。
まぁマシン既存の特性から考えればレッドブルの方が近かったってところでしょうか。
メルセデスは、これで改善するのかな~
トンネルフロアへの過流を弱めるのは正しいように感じます。
メルセデスの「圧力可動式」のドア型パーツってありなんですか?
可動パーツは駄目だと認識しているのですが、、
フロア端は、正圧と負圧によってたわみます。
2.5cmまでたわんでもOKです。
メルセデスのドア型パーツってヒンジで固定されているように見えます。
それだと撓むのではなく、可動すると思いますが、ここらはちゃんとアンドが取れているのでしょうね。
これはFIAの誤算です。
フロアがたわむ⇒最低重量上げろ⇒やだ⇒じゃあフロアサイドに金属パーツ許せ⇒OK
これによって、金属バーが許されたり、金属スケートが許されたり、チーム側はやりたい放題です。
やってくれました。前科2犯アストンマーチンレッドブルレーシング。
完コピはokなんですかね。これで速くなるなら:puやリヤサスが同じなタウリもやってくるような?
もはやコナン君が出張ってくる案件ですからね笑
>あれれ~おかしいぞ~レッドブルが緑になっちゃった。
フェラーリの特徴的なサイドポッド上面の大きなえぐりが無くなった?小さくなった?
結局あれはドラッグが大きかったのかな?
美しいかはともかく特徴的で好きだったのですが、結局レッドブル型に収束してゆきそうな気配ですね。皆同じような形になって行くのは見ている方は楽しくないです。
皆正解に近づいてゆくので仕方がないですが
フェラーリのバスタブの溝も浅くなってレッドブルの様になって来てる気がしますがどうでしょう?
どちらかといえばアルピーヌかな…?
どうでしょう?
少し浅くなったものをもって来ている可能性はありますね。
画像角度で判断は難しいです。
なんかもうピンクメルセデスと変わってないなと思いつつ
アルボンのチームアップデート
「赤髪」を見て和みましょう、これは表彰台行けますわ(嘘)
今シーズンを最後に引退するのでは?と囁かれているベッテルのためにレッドブルが3つ目のシートを提供してくれた?と思えるくらいにマシンがソックリ。
レッドブルで最初のタイトル獲得したベッテルの古巣チームに対する思いは?
メルセデスの圧力可動式のドア型パーツは、動きや形状が違いますが
昔のウイングカーで使っていたスライディング式スカートを彷彿とさせます?
スカートと違って路面に接触させて引き摺るようでは無いので安全性に問題無いと思いますが?
これはマクラーレンが最初に使って、フェラーリが真似して、アルファロメオも使ってます。
たわんで動くのは仕方ない規定を上手く利用したパーツです。
Google I/O見るとわかるけど、写真から3Dを作るのはもう難しい技術ではないのですよ。
コピー品はそれなりのリソースがあれば可能ですね。
なんかフェラーリもレッドブルに寄せてきましたよね。
あと、レッドブルやメルセデスのフロントサスのサードダンパー部分を観察しましたが、なにかとんでもないことをやっていそうな感じですね。
すみません、フェラーリは気のせいでした。
いえいえ勘違いではないですよ。
フェラーリは、リアウィングのフラップの方を大きくしてDRSデルタ拡大を狙ってきています。
ボディはどうやら2種類もちこんでいる。
そんな画像をどこで(笑
けどあのアングルの違う画像を比較していたTweetのやつより控えめですよねぇ。
あと、サードダンパーはどう思われますか?
レッドブルのやつは上部にあるのはリザーバータンクだと思われますが大きすぎませんか?
メルセデスはロッカーアームに似た極小のなにかが付いていたりと、非常に気になります。
サードダンパー=ピッチコントロールですが、一つ一つの機能としてはトップチームレベルだと形状の違いはあっても差はないです。
サスペンションの一つなので、非線形定数はダメ、流体のばね要素はダメ、対になるダンパーはばね要素の力を収縮するもの、ガス弁は10NまでならOK、かなり厳格なのです。
メルセデスが遅くなった最大の理由の一つがサスペンションのローテク化です。
ダンパーが大きいと何がいいのか?はっきりとはわかりませんが、減衰力を調整するバルブ個数の違いが考えられます。
より緻密な制御ができる(受動的で機械的ですが)のではないでしょうか?
レッドブルは以前から大きいです。
すみません、サードダンパーに拘った書き方になってしまいました。
サスペンション全体なのですが、復元力の応用はいいかがでしょうか?
あと、サードダンパーとリンクするオイルラインって駄目でしたっけ?
と思いましたが、規定に抵触していますねぇ・・・
今年からサスペンションに関しては見えやすいものになっています。
全体的に柔らかければ縮みやすい、硬ければその逆、そしてダウンフォース荷重がそれに作用します。
車高変化は、サスとダウンフォースで決まり、車高変化はフロアダウンフォースに影響する。
柔らかいサスペンションはタイヤに優しいなど、何処に重点を置くか?全てに対して対処できるサスペンションではなくなった。
これが予選とレースとの差を生み、面白い展開が多くなっています。
この画像を見てから今になって気が付きました。泣
左側サイドポッド、中央インダクションポッド、右側サイドポッドの3分割カウルカバーなんですね?
一体モノだと思っていました。笑
ビィブに付いているボーテックスジェネレーターは、昨年ノーズの底にあったイカのヒレ風のスポイラーで通称「ケープ」と呼ばれていた空力パーツと同じ役割を果たすモノなのでしょうか?
ノーズ下に設置が禁止となったので
前方に付いていたケープが、後ろに下がったって感じです。
全く違います。
ケープは、フロントウィングで作られた渦流と逆回りの渦流を発生して互いに回転力を維持する為にあります。
またノーズの裏は遅い流れとなるので、それを整流して速い流れに戻す役割もあります。
ビィブはトンネルの入り口です。トンネル内部へ流れる気流に影響を与えます。
エネルギーを作り出す空気の流れには必ず回転が発生します。
強い回転で無くとも、必要なものになります。
このビィブにあるボーテックスジェネレーターが左右のサイドポッド床下にあるベンチュリートンネルにエアーを整えて導くのですね。
もう一度、学生時代に学んだ流体力学ベルヌーイの定理を復習しないといけない?
専攻科目が熱力学だったので熱交換器やPUばかりに目が行っていましたが、今では車体と空力パーツに注目しています。
整流と私もよく使いますが、ボルテックスジェネレーターの場合は正しい表現ではないですね。
わかりやすいから使う事があります。
トンネル内部の流れに回転加える理由は、流れの持続性を上げる事とディフィーザーで起こる回転に繋げる事にあります。
前と後ろの回転渦が繋がり接続されたような流れになります。
昨年までのマシンは、至る所にその接続された渦流が存在して空気の鎧を纏ったようなマシンでした。
ムーンクラフトのディフューザー解析
グリーンブルの外観よりフロアの方が気になりますね。ダン ファローズがアストン入りしてるし。
まあサスジオメトリー込みであのフロアが機能するとは思っていますが、実際に速くなってるようだし、むむ、う、裏が見たい!
アストンマーティンのエンジニアは自分たちのコンセプトを捨ててコピーしてますが、エンジニアとして恥ずかしくないのかな?仕事に誇りはないのかな?と考えてしまう
ボスから指示されて仕方なくコピーしてるのかもしれませんが
外観を真似るのは目に設計図やデータさえ流用してなければ
どこまで似せて作ろうが自由だと思いますね。
小さい部分で言えばどこのチームでもやってる事だし。
それに真似る方もコンセプトの根幹を理解して模倣しないと
表面だけの猿真似で速くなる程簡単では無い事は承知の上でしょう。
それが広範囲であればある程、下手すると大失敗のリスクもある訳だし。
逆にグリーンメれセデスが本家より速くなったりすればそれはそれで
更なる開発の余地が見えるし非常に興味深く面白い事だと思います。
このメルセデスが使っている圧力可動式のドア型パーツ
空気を封じ込める時は閉じて、空気を逃がす時は開いて、と言う風に
一種の圧力調整弁的働きをするバルブ見たいなモノでしょうか?
一体モノのフロアプレートの端っこに別プレートが付属しているのが面白いです。しかも可動する。
真意のほどはわかりませんが、そう思っています。
単純な考えですが、路面とフロアの間が負圧ならフロアは路面に吸い寄せられます。
よって、車高が高い時は閉じる。
キックポイントで流れが詰まりサイドへ逃げる時は、路面とこのフロアサイド付近の間が正圧になり、フロアは路面から離れます。
車高の低さが限界を超えると開くと考えられます。