若かりし頃のバイブルだった湾岸ミッドナイト、首都高湾岸線で300km/h以上にトライするという危険極まりない行為。
まんがの世界のみならず、本当に行われていた最高速バトルに酔ったのだった。
1998年に初めて首都高に行った事がある、友達がRX-7でC1ランナーだったので隣に乗った。ボンネットはFRP、リアウィングは3次元曲面のカーボン製GTウィングだった。
パワーは450psぐらいで、気持ち悪いぐらい突っ込みが速くて、こりゃ死ぬわと思った。
学生の頃から、バイクは自分でマフラーやキャブを交換していたが、車はほとんどいじった事は無い。パワーが必要だと思うフィールドが自分の回りに無かったし、最終的にランエボ6のフルノーマルで十分速く楽しく快適だった事も大きかった。
しかし、自分がチューンするならこうするなどという机上の空論を想像する事は楽しい。
前置きはこのぐらいにして、L28エンジンにどのようなパーツを組んでいたのか見てみよう。
悪魔のZ(S30Z-L28改3.1ℓツインターボ)のスペック
- 排気量:3,096cc
- ボア:89mm
- ストローク83mm
- クランクシャフト:フルカウンターウェイトの強化スチール鋳造製ワンオフ
- ピストン:マーレーの鋳造
- コンロッド:チタン
- ガスケット:メタルの1.2mm
- キャブ:ウェーバー45DCOE型×3連装(インナーベンチュリーは廃止)
- インテークマニホールドとキャブをチャンバー内に収納
- タービン:KKK製K26×2
- カム:エクストラ・モーティブのウルトラハイリフト(14.6mm)
- バルブ:東名インテーク45φ、エキゾースト39φ
- バルブスプリング:ISKY製強化スプリングを125kgに荷重セット
- インタークーラー:ギャレットの航空機用
- オイルクーラー:サークの30段
- エキゾースト:45φステン等長+70φ2本出し
- クラッチ:OSのトリプルプレート
- 燃焼室:プラグ位置センター化、半球状化
- 圧縮比:7.8
- ブースト:2kg/㎠(660馬力)、2.5kg/㎠(770馬力)
L28チューンドは、1985年にエスプリによって谷田部最高速284km/h、450馬力を記録している。
湾岸ミッドナイトは1990年から連載しているので、実現可能性の高いチューンドメニューだけど、本場アメリカのドラッグレース仕様あたりのメニューが合わさっているっぽい。
30年も前の話になるが、L28チューンドで600馬力以上は可能であった(ドッカンターボだろうけど)、作者はクランクシャフトのベストなものを求めて、まんがと言う想像の世界でワンオフ製作になっているところに夢がある。
インテークエアファンネルやキャブをまとめてチャンバー内に収納する、F1で言うところのプレナムチャンバー化ってところが非常に現実味のあるチューニングメニューだよなぁ。
湾岸ミッドナイトの小説
私が、なぜこんな詳しいチューンドメニューを知っているのかというと、マガジンノベルズから出ている「湾岸ミッドナイト 疾走のバラード」をもっているからなのです。
まんがやアニメも面白いけど、すべてを文字で表現する小説は、その場その場で起きた事が、詳しく文字で示される。文字ばかりの小説はあまり好きではないという方でも、趣味の分野なら、楽しく読めると思います。
悪魔のZへの挑戦者としてフェラーリF40が登場!
赤い狂獣の中古が全然無い!なんだこのプレミア価格は・・。
まとめ
F1も本質的にはチューンドカーと似たようなものである。
パワーを上げる、そしてパワーが上がればそれに伴う、数多くの対策を講じなければならない。
違うのは、あるパーツを組み合わせるのではなく、新たに製作すると言う点にある。そんな開発の自由が世界的な経済活動の衰退により失われようとしている。
あらゆるレースで、共通シャシーや共通パーツ、厳格なレギュレーションによるグループ分けなどが進んでいる。それはそれで良い事なんだけどね・・。
速さを追求すれば個性は無くなるものだけど、F1だけは例えその領域が減ったとしても、残してもらいたいと願うばかりです。
ピストンもクランクもどう考えても強度求めたチューニング用なら鍛造の削り出し
あとモデルになった赤いミッドナイトの130ZはTD06の二機がけ
漫画版のアキオの30Zは最終的にIHIの通称F1タービンの二機がけ
小説版は違う?知らんがな
やっぱり初期設定はTD06のツインなんですかねぇ。まんがは売っちゃったのでわからない。
名言してましたっけ?
あまり関係ないですが
個人的に名言はど初期の
北見の「これ以上の幸せがどこにあるッ」
あたりがツボ
通りがかりさんが、正しいです。
因みに、太田の娘「リカコ」が、バラした時メーカー不明のクランクシャフトでストロークがLD28より、1mm長い84mmと判明、これが唯一普通と違うところ、他は市販の部品のみ使用です。悪魔の秘密はたった1mmの
ストロークですね。
って考えるとよろしくメカドックは時代の一歩先を行っていたということですね笑
3ローターやツインチャージャー、何か他にも色々あったような気がしますが記憶にございません。
ちなみにターボエンジンの場合はF1も市販車もインジェクションであってもキャブであってもチャンバー(サージタンク)がないとどうにもなりません。加圧した空気を貯める場所が絶対必ず必要ですからね。NAのF1の場合は必要空気量と流速の加減でチャンバーは邪魔になり、市販車の場合はそこまで要求されるスペックにはなかなかなりませんし逆にチャンバーがある方がトルクが出たりしますよね。
メカドックはレース中に、ターボにスーパーチャージャー追加してました(笑
サージタンクの付いたものは見た事あるんですが、キャブ全体を収納って見た事ない。まぁ想像の産物ですかな、ブースト漏れまくりそう。
あれ?身近にあったキャブターボがサージタンクの中にキャブがあったのでそれが普通だと思ってました笑
その家にはRB26をぽいっと捨てて4駆のまま違うエンジンが載ったGTRが今は置いてありますが。どちらもプライベートで製作したのが凄いです。
何に掲載されてたか記憶にないけどポケバイの漫画とかカペタとか面白かったですねえ。大人になったもなみちゃん可愛いし笑
しげの先生はバリバリ伝説が一番かな。イニDの頃には車乗ってたから現実離れし過ぎてて冷めた目で見てました笑
メカドックは最終回でしたか、パワーを求めるのではなく、細かいところをブラッシュアップしてドライバビリティを上げるんだという結論には唸りましたねぇ。
(うろ覚え、なにぶん当時小学生でしたので…)
ポケバイ漫画はボンボンで連載していた「おれのサーキット」ではないでしょうか?
掲載紙のせいか知名度は低いような気もしますが、あれは子供心に焼き付いています。
全然関係ありませんが、マセラティ ビトゥルボはチャンバーの中にキャブを収納してましたよね。
おかげでずいぶん大きくなったチャンバーはタコの頭(体?)みたいで、豪快なことをするもんだなーと当時は思いました。
マセラティに、そんなのあったんですね。
キャブ全体にブーストがかかる事でフロートが安定するらしいです。
キャブって私は今でも大好きな燃料供給方法、バイクも基本的にキャブ車しか乗ってこなかった。
スロットルのダイレクト感は最高です。速さを求めるならば絶対に電子制御なんですけど、楽しむとなると旧式が良いですね。
ブログ主さま!
F1ロス企画すてきです♪
こーゆーのも大好き(大好物)ですので
どんどんやって下さい
漫画も良いですが,F1関連だとアニメでも良いのが
ありますよー!
「グランプリの鷹」とか「マシンハヤブサ」です!ご存知ですよね~?
昭和アニメの2大エフワン的な物ですが、メカニカルな設定などが
今観ても斬新です~
特に私はグランプリの鷹に出てくる登場人物「ニックラムダ」が
超ツボなんです(笑)もうそのまんま「アノお方」だし
スーパーカーのカトリスーパーロマンはラン〇〇ギーニだし
この分野にも是非つっこみを~♪
いや~さすがに古すぎて(汗
グランプリの鷹は、気になってたのでちょっと見てみようと思います。
アニメだとF、サイバーフォーミュラあたりしか記憶に残ってません。
赤いペガサス、ケン・アカバとその甥っ子ショウ・アカバによる日系人F1ドライバーの活躍も良かったですよ!
僕は「マシンハヤブサ」はちょっと記憶にありませんが、「グランプリの鷹」は少々記憶にあります。とは言え、グランプリの鷹は確か・・・昭和53年頃のアニメ作品であった様な・・・記憶があるのですが・・・もう小学校入学前の作品ですので・・・さすがに記憶には殆ど無いですね。主題歌に多少の記憶があるのみですが・・・。(因みにこの年のF1ワールドチャンピョンはマリオ・アンドレッディですね。)
私もキャブのバイクに今も乗ってます
オフロードバイクですが….
インジェクションのバイクも借りて乗った事があるのですが、スムーズ過ぎて何か変な感じでして…
キャブはとにかく機械的で、クランクやカムから点火タイミングをとっているため、スロットル操作に対して直結しているような感覚になります。
CPUによる補正がない分、自分の操作で全てを掌握している感覚がたまらないですね。
250ccなんで売ってしまったのだろうか俺は;;
初めまして
モタスポGP管理者様の言われますキャブレターはレスポンスに勝る強制開閉式の方ですよね。
負圧式に比べて、スロットル(2輪の場合は、グリップアクセルですが)操作感が重たいですが、
私の認識では、モータースポーツ競技仕様4サイクルや2サイクルは強制開閉式、一般乗用の4サイクルは負圧式と考えていました。
キャブについてはあまり詳しくはないですが、基本的にピストンの上下動による吸い込みを利用したものに、スロットルバルブを操作するワイヤーが付いている。
負圧式はバルブの閉じ側に負圧を利用したもの?
強制開閉式はワイヤーが2本あるものでしたっけ?
私もメチャ詳しい方ではないですが言われます通り強制開閉式では、開く、閉じる、それぞれ独立したワイヤーケーブルでスロットルとバルブのリンクを連結していると思います。
初代スズキ油冷GSX-R750が、ミクニ製強制開閉式キャブレターで
スロットルの重さを軽減するため、ベアリングを仕込んで抵抗少なくして改善したと記憶しています。
2輪も4輪に遅れてインジェクションが主流になりましたが、
置き変わった当初、ヨシムラはキャブレターでもインジェクションに負けない方法を追及していました。
電子制御の力を借りずに機械式だけで
ここまで「エフ」は出てこず。
アニメと漫画の内容の違いに驚く。漫画の方のエロさといったら・・・・笑