2019年F1は最終戦を残すのみとなりました。終盤戦に差し掛かりパワーユニット関連では耐久性に伴うトラブルが発生しています。
特にワークスであるメルセデスやフェラーリに起こっている事からわかる通り、ウィング拡大によるダウンフォースとドラッグの増加・決勝レース燃料量5kgアップによる全開率の増加がもたらす負荷が想定を超えていると思われます。
ホンダはスペックアップに対する規定基数超えの投入により、他より稼働が少ないパワーユニットを所持して有利な状況にあります。
R20ブラジルGP後パワーユニット使用状況
No | Car | Driver | ICE | TC | MGU-H | MGU-K | ES | CE |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
44 | Mercedes | L.Hamilton | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 |
77 | Mercedes | V.Bottas | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 |
05 | Ferrari | S.Vettel | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 3 |
16 | Ferrari | C.Leclerc | 4 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 |
33 | RBR Honda | M.Verstappen | 5 | 4 | 4 | 3 | 3 | 3 |
23 | RBR Honda | A.Albon | 5 | 5 | 5 | 4 | 3 | 3 |
03 | Renault | D.Ricciardo | 5 | 4 | 4 | 4 | 3 | 4 |
27 | Renault | N.Hulkenberg | 6 | 4 | 4 | 3 | 2 | 3 |
08 | Haas Ferrari | R.Grosjean | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 |
20 | Haas Ferrari | K.Magnussen | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 3 |
55 | McLaren Renault | C.Sainz | 6 | 5 | 5 | 5 | 5 | 4 |
04 | McLaren Renault | L.Norris | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 |
11 | Racing Point Mercedes | S.Perez | 5 | 5 | 5 | 4 | 2 | 2 |
18 | Racing Point Mercedes | L.Stroll | 4 | 4 | 4 | 2 | 1 | 1 |
07 | Alfa Romeo Ferrari | K.Raikkonen | 4 | 3 | 3 | 2 | 2 | 3 |
99 | Alfa Romeo Ferrari | A.Giovinazzi | 4 | 4 | 4 | 2 | 2 | 4 |
26 | Toro Rosso Honda | D.Kvyat | 7 | 7 | 7 | 6 | 3 | 3 |
10 | Toro Rosso Honda | P.Gasly | 7 | 5 | 5 | 5 | 3 | 3 |
63 | Williams Mercedes | G.Russel | 3 | 3 | 3 | 2 | 3 | 3 |
88 | Williams Mercedes | R.Kubica | 4 | 4 | 4 | 2 | 2 | 2 |
※基数規定ICE(3),TC(3),MGU-H(3),MGU-K(2),ES(2),CE(2)
17戦目での各車投入状況
- 日本GPでは新規投入エレメント無し
18戦目での各車投入状況
- ぺレス:P1開始前にES(2),CE(2)
19戦目での各車投入状況
- ぺレス:P3開始前にICE(5),TC(5),MGU-H(5),MGU-K(4)
20戦目での各車投入状況
- ルクレール:P1開始時にICE(4)
- クビサ:予選前にES(2),CE(2)
- サインツ:決勝前にICE(6),TC(5),MGU-H(5),MGU-K(5),ES(5),CE(3)
まとめ
あまりに新規投入が無かったため久しぶりの状況確認になってしまいました。
この間、特に驚きなのはレーシングポイントが19戦アメリカGPにおいて、車検計測無視によるピットレーンスタートとなった時に新規投入をしたことですね。追加料金を払える資金があるって事は素晴らしい。
ストロールとクビサがバッテリー系を1基で収めようとしている事も興味深い、21戦も使えるってメルセデスのバッテリーは凄いな。2基目使わない事で割引があるんだろうね。
ホンダはスペック4を2基投入、日本GPではモービルの新燃料も導入された。その後のメキシコGPでは予選ベストタイムをマーク、アメリカGPでは予選3位からの決勝3位、ブラジルGPではポールトゥウィンを達成している。
このような結果からもわかる通り、ホンダしては初めて新エンジンに対して専用の燃料を手に入れた事による恩恵が大きい。加えてホンダジェットの知見が生かされているタービンよって、空気が薄い標高での力強さが際立った。
残すところ最終戦アブダビGPのみとなりパワーユニットのマイレージを使い切る事になります。
昨年レッドブルは予選(5位)+0.6秒、決勝(3位)+12秒と言う結果、今年はこれを埋めるホンダパワー+マイレージがある。4勝目は十分に期待できるだろう。
来年から1戦増えて22レース。
それに伴いMGU-Kも1基増える。
そして管理人さんが書いてる通りPUへの負担は増している。
これはもしかすると、来年は多くのPUマニュファクチャラーが1度はペナルティ受ける事も視野に2021年以降を見据えた開発をする可能性があると感じます。
2021年からはマシンの重量も今より増しますしレース数ももっと増える可能性がある。
そうなると必然的にコンポーネントの基数制限も緩めざるおえないのではないか?
それとも基数制限緩めず、信頼性を上げる方向を目指すのか?
そうなると今よりももっとマイレージを気にしたエコ走行になるのか?
このあたりのバランス次第ですが、エコ過ぎるとレースが面白くなくなるので、良いバランスを見つけて欲しいものです。
2020年は車両規則が変わらないので、今年同様かなりきついです。
メルセデスが示している通り、ダウンフォースマシンじゃないと勝てません。
ホンダは最初から4基で行く計画組んで、パワーモードを使って勝って行く事も考えられる。
2021年の3基規制は変わらないだろう、そのためにパワーユニット最低重量を145⇒150kgにして耐久性を高める方向性です。
4基だけで、やりくりしたと仮定で
4基目(グリッド降格)を、どのタイミングで投入するかもポイントですね。22戦に増えたり、試合の順序(アメリカGPとメキシコGPなど)
変更有りますが、素人考えですが、日本GP前のロシアGPで投入が順当かな、と思うのですが。突発的事態起こらない限り。
1~3基目は、平均で考えると5試合、5試合、6試合で、多少前後して前倒しや先送りあるかも知れないですね。
ポイント獲得や他チームの動向によって。
うわっ。レーシングポイントに搭載のメルセデスパワーユニット画像。有り難うございます。保存します。
コンプレッサーへのエアー導入パイプ?真横から見ると、もろ垂直型ですね❗ゾウさんの鼻みたいだ。
コンプレッサーが前部配置のセパレート型の特徴がハッキリ表れています。
プレナムチャンバーの下にMGU-Hと連結シャフトが隠れていらっしゃるわけですね。
3基にこだわって戦えないパワーなら意味がない。
来年6基投入3戦降格でも19戦攻めていけるならいいと思う。
コース的に追い抜きしやすいGPで投入すれば6位はいけるでしょうし。
4~5戦で投入してサブは金曜用PUに使えばデメリットも少ない。
(タイトル狙うなら接触やクラッシュは厳禁になります!w)
今シーズン第8戦までのメルセデス独占状態の様にレッドブルも連勝出来たら、パワーユニットのやりくりに余裕出て楽なのですが、そう簡単にライバルは勝たせてくれないでしょうから。
性能も均一化に近づきつつある来シーズンはトップ3で混戦が予想されるので、前半でどれだけポイントリードを確保出来るか?ですね。出来る限り取りこぼしも少なくして。
メルセデスパワーユニットの性能が頭打ちに近いとか言われてますが、ホンダパワーユニットの延び代まだまだあるなら、どんどん新しいものぶつけて投入しても構わないと思う。戦略的にも
マイレージに余裕のあるホンダと余裕のないメルセデスでは、ホンダの方がパワー出ているように見えるし、今年は3基で回したハミルトンも、来年は4基で回すかも。
20戦目の決勝前にサインツのPU全て交換してますよ
あとクビツァも基数制限内ですがESとCE交換してます
サインツそうでしたね、じゃなきゃ最後尾ならんわw
ありがとうございます。
ブラジルのFIA文書がごっそり抜けてたです、すいません。
押収された燃料システムですが、ワークスフェラーリ、ハース、レッドブルみたいですね。
何故ホンダ?とも思いましたが、これは最初から不正チームが出ない為のデキレースでは?と感じます。
既に技術指令が出されており、もしもフェラーリが何かやっていたとしても既に修正済みのはず。
ハースはワークスとの違いを明確にする為と言う大義名分の為。
問い合わせをしたのはレッドブルなのだからホンダPUからは何も出てこない。
つまり、今回の対象3チームからは何も出てこないのが判っていて選んでいる。
アブダビが終わった後にメルセデス・ルノーPUも調べるかもしれないが、当然ながら、もしも何かやっていたとしても既に修正している。
FIAとしては、キッチリ調べましたが何も出てきませんでしたよ!と言いたいのだと予想します。
今回の押収された部分って、流量計以降の部分です。
⇒PU搭載燃料システム構成部品(例:高圧燃料ホース、フュエルレール、インジェクター、アキュムレータ)
ちなみにこれらの部品はFIAのホモロゲーションが必要であり、封印されておらずいつでも交換可能。
抜き打ち検査など最初から無意味なパフォーマンスです。
なるほど!
と言う事は、不正調査はせずに技術指令で終了って事ですね(笑)
まぁFIAがやりそうな事です。
承認外の部品を勝手に仕込んでるって事も考えられるので、検査(FIAはルーティーン)は一定の効果があるのでは?
疑り深い人への安心薬みたいなものですが…それより、検査が入ること何気に分かってしまう体質があるのではないでしょうか?正に出来レースってやつですね。
高速でフェラーリ見つけると「追っかけるバカ」居るでしょ、私もその一人。HONDA応援ですがフェラーリ(車)大好きです。この話題、本当に「憂鬱」ですよね。