2018年のトップ3チームのレーキ角とホイールベースがF1.comで明らかになった。待ちくたびれたよこの解析結果!ジョルジオ・ピオラさんご苦労様でした。
引用元:TECH TUESDAY: Why rake rules in Mercedes, Ferrari and Red Bull’s design philosophies
あれあれ?シーズン開幕当初の解析結果とは明らか違うんだけどねぇ・・まぁいっかw
フェラーリSF71H:ホイールベースは昨年+12.8cmと判明!
トップ3チームのホイールベース
トップ3チームのレーキ角
ホイールベース&レーキ角比較表
昨年に解析された数値と今回の数値はかなり違うが、このF1.comの記事から数値を抜き取って比較表を作ってみました。
mm/° | ホイールベース | レーキ角 | ||
---|---|---|---|---|
年度 | 2017 | 2018 | 2017 | 2018 |
メルセデス | 3,726 | 3,726 | 0.9 | 1.2 |
フェラーリ | 3,596 | 3,621 | 1.5 | 1.5 |
レッドブル | 3,540 | 3,550 | 1.6 | 1.9 |
メルセデスはホイールベースを変えずにレーキ角を増加、フェラーリはホイールベースを延長、レッドブルはホイールベースをほとんど変えずレーキ角を増加させている。
今年の各コースでの強さを当てはめていったらなるほど納得な数値ですね。
モナコで異様な強さを見せつけたレッドブルが非常にわかりやすいコンセプトです。ストレートスピードが伸びない訳も説明がつくレーキ角度、そのタイムロスを補えるターンイン速度とボトムスピードがあるから速い。
レッドブルホンダのコンセプトは?
来年はこれにホンダエンジンの組み合わせとなるのがちょっと恐いね。ホンダはかなりオープンな姿勢で付き合っているみたいだから、ストレートでの損失に対してすべての責任を押し付けてこないとは思うけど、何せレッドブルなんで気が抜けないな。
パワーに応じた最適なバランスの見極めも大切だろうし、レッドブルはコンセプトを多少フェラーリ寄りに変えてくる事も考えられる。トロロッソも同様なコンセプトを導入しなければならないし、この基本的骨格を決める事になるギアボックスの長さは重要だ。
シミュレータ技術は天下一品のレッドブルだからコンセプトミスは無いだろうとは思うけど不安も拭えない。来年のテストまでの楽しみが増えた今回の解析記事を提供してくれたピオラさんありがとう。
きちんと見始めて1年ほどの自分にとって、皆さんの常識すぎて話題にならないと思っていたこの話題が出てきて、本当にありがたいです。
来年からトロロッソはレッドブルのコピーになると言われてますが、個人的にはそれはかなりまずいと思ってます。生物でいう「子孫をクローンで増やした場合、もし環境の変化がその種に致命的な影響を及ぼすと、全滅する」というもので、テストの意味もこめてバリエーションをもたせてほしいです。
初心者の自分が見てみたい組み合わせは、ホンダが多少向上するも追いつけない前提で
・レッドブルはホイールベースをフェラーリに近づけた上で、自慢の空力と少し向上したパワーでどこまで近づけるか
・トロロッソはレーキ角セッティングをものにできてないように見えるので、ホイールベースをフェラーリとメルセデスの間において、空力はコンサバにしてパワーの向上を素直に利用する
もしこうなったら外から見る分には分かりやすいし、本当の意味でのリスクヘッジだと思うんですがどうでしょう?
実際にはいくつかの重要な部品が2種類必要になるしコストもかかるんで無理でしょうね。でも今年のフェラーリ勢が同じようにホイールベースを伸ばし、(津川さんによると)ザウバーがシーズン序盤にPU搭載方法を変更までしたのは、「フェラーリワークス」という明確なベンチマークがあったからで、それが無い以上やっぱり分けてほしいですね。ホンダの性能向上速度も分からないし。
長く見てきたわけではないのでレッドブルの傾向、トロロッソへの関与度合等分からないことも多いんですが、レッドブル自身が「来年はテストになるかも・・・」的なニュアンスで答えてるのをみると本当に分からないですね。
ところで更新されているという事は、直接的な大きな被害は無かったのでしょうか。もしそうなら少し安心しました。自分は関西なので例の台風の小さな被害がやっと片付きました。電気は大切ですね。
ギアボックスとPUの融合は最も重要なポイント。レッドブルがよく止まるのは、油圧や燃圧の制御にかかわるPUとのマッチングが悪いからと思います。
その点はレッドブル製ギアボックスに合わせて作るホンダにする利点は大きい。
もう一つはホイールベースに関わるギアボックスの長さ、これも同一となってしまう。
リア側の長さが決まればバランスによりフロントもほぼ同一となるが、レッドブルとトロロッソで違うコンセプトは確かに面白い考えだと思う。
ウィング面積の増加と燃料の増加がもたらす最適なバランスの見極めは難しい。
今年フロアを長くする事での低ドラッグダウンフォースの増加が必要だという事はフェラーリが示してくれた。
フロアとレーキ角のバランスはメカ好きにはたまらない難題なのは間違いない。
※追記:直接的被害は停電のみでした、家が傾いていたら発狂もんですよ。清田区の一部の地域の人は大変な目にあっています。対応がどうなるか焦点ですね。募金なども各自治体に届けられ直接被害にあった方には渡らない。
これのどこが募金なのかと思うところです。
募金してくれる人は家が壊れて困っている人に届けてほしいと思っている方も大多数いらっしゃる、その思いは踏みにじられています。