フェラーリの新マシンSF71Hは注目度が高い。テストが終わってジャーナリストの方々が画像解析から答えを導きだそうと頑張っておられます。
F1公式サイトでも取り上げられたディフューザー上面の中心にあるウィンドトンネル。イラスト状態でよくわからなかったけどF1iではわかりやすい画像が公開されました。
ウィンドトンネルの詳細画像
ギアボックスとフロアの間の溝がくっきりとわかる画像ですね。ステップボトムの段差を最大限利用して空気の通り道を確保しています。
暗くて解りにくかった空気の入口はこのような形状となっています。その穴に向かって黄色いテープ状のセンサーを貼ってデータ収集していたようだ。
ディフューザー上の角度からの画像だと、先に公開されていた後ろからのものよりディティールがより鮮明です。
ウィンドトンネルの効果
F1公式サイトでの説明は以下
この開発でディフューザーの外面に向かって空気を加速するのに役立ち、床下からディフューザーを通って流れる流れと相互作用します。
なぜこれは問題なのでしょうか?床下を流れる空気がより速く流れるように誘導することができるので、そこでの空気圧は低くなります。
そのため、車を地面に吸うのが難しくなります。ディフューザーを通る空気のスピードを最大限にするためには、ディフューザーの上を流れる適切な流れを得ることが重要です。
ダウンフォースが流出すると、車の後部がゆっくりと上昇するため、ディフューザーストールの開始を遅らせる上で、チャンネルから導かれた気流が重要な役割を果たしていることは間違いありません。
ディフューザが停止する車速が遅くなればなるほど、車が走ることができるレーキ(または床の角度)が増えるため、フロアの下の負の圧力、したがって速度範囲全体のダウンフォースが増加します。
by google先生翻訳
まとめ
昨年からフェラーリの空力開発は面白い。レッドブルが真似するほどに新しい事に挑戦して成功している。
ディフューザー上面の空気を乱流から守るトンネルは、下面の流れを加速して効果をなるべく持続する事ができると説明されていますが、本当にそれが機能するのかはフェラーリのみが知る。
テストでのGPS解析では、メルセデスやレッドブルよりコーナーでタイムを失っているとの情報もでています。
その分高速度域での空気抵抗が減っているので、シーズンを通してどうなって行くのか?
フェラーリ2年周期説では今年はダメな年になるからなぁ・・
エンジン関連で打倒メルセデスはレッドブルには荷が重い。頑張ってくれよフェラーリ。
画像で左↔️右ウインドトンネル付近に付いている斜めのロッドがあるのですが、フロアパネルの反り、たわみを防ぐための補強(突っ張り棒?)でしょうか?
フレキシブルウイングなど禁止されているので、その対策かと思いました。
これは補強ですね、レッドブルも確か使っていたような気がする。
ディフューザーは軽量化と強度の両立が難しいのだと思います。
本来ならロッドは空力を乱すので使いたくない、メルセデスはそういったものは一切無いですから。(プルロッドすら無い)
現在でも使っている手法なのですね。
パネル板材の強度がシッカリしていたら、この様な補強は不要なのですが、応急措置的な感じがしますね(^.^)
メルセデスのプルロッドは、アッパーアームがその役割をしているのでしょうか?
確かにアーム類が多く張り巡らされと空力の邪魔になりますが、
必要なアームは省略出来ないので、なるべく同じ高さに揃えたり内包したりして、まとめていますね。
確か初めて採用したのは1994年のウィリアムズFW16からだったと記憶しています。
リヤ側だけですが、アッパーアームの高さを車軸の中心部に設定して、従来剥き出しだったドライブシャフトは包み込んでアーム自体をウイング構造にしたのが目を引きました。
メルセデスのプルロッドは、車体側に斜めに取り付けてフロアに出ないようになっています。