https://www.formula1.com/

2018年型フェラーリSF71Hはホイールベースを延長したと情報があったが、この度F1公式サイトにて分析結果が公表されました。

その差なんと+12.8cmにもなっています。

私の予想を遥かに超えるこの数値に、口あんぐりですわ。大丈夫これ!コーナーでのキレ無くなってないかい?

Sponsored link

フェラーリのホイールベース比較図

https://www.formula1.com/

元々フロントタイヤとサイドポンツーンが離れていたフェラーリですが、それを少し広げたようです。

これによる利点はバージボードエリアの空気の流れをよりスムーズにする事ができる。

簡単に言えば各パーツのカーブ角度を浅くできて空気抵抗を減らす。急に強引に空気を曲げる事よりは抵抗が減る事は想像できると思います。

 

ギヤボックスを長くしてリアタイヤを後方へ動かし、フロアを長くしてフロア面積を増やしてダウンフォースを増やす。

画像を見るとサイドポンツーン下のパートナーロゴが前よりに移動しているのにも関わらず、コークボトルへの絞り込みラインがかなり前から始まっています。

ディフューザー上面への空気の流れを増加させる事もできているようです。

 

重量配分への恩恵も大きく、ヘイローによって生じた上方への重心を相殺するために、重量の重いラジエーターなどをより低い位置に設置するスペースを確保する事ができる。

フェラーリとメルセデスの比較画像

https://www.formula1.com/

この画像だと微妙に遠近感がずれてますが、サイドポンツーンからの絞り込みラインはほとんど一緒ですね。

フェラーリが各エリアを美しい曲線ラインで繋ぐのに対して、メルセデスは絞るところはできるだけ絞るよって感じが伝わってきます。(特にノーズとか)

このあたりは車屋としての気質の違いか。

フェラーリとメルセデス比較図

https://www.formula1.com/

メルセデスは私の予想通りホイールベースを8cm短くしてきた。(昨年は3,760mm)

そして両車の違いはなんとたったの2mmとなったようです。

 

F1界をリードする2チームがまさか同じ解答にたどり着くとはね。これは興味深い設計です。

大きな違いはレーキ角、明らかにフェラーリが高い数値だろうけどこの差がサーキットの違いでどのように作用するのか?

テストではメルセデスがフェラーリとの同じ土俵でのタイムアタックを避けたため、まだどっちが速いかはわからない。

低速のモナコGPが終われば色々判明してくるでしょう。

Sponsored link


まとめ

フェラーリとメルセデスが示す、このホイールベースの数値は新規定での解答となるのか否かは、本戦が始まって数戦すれば見えてきます。

安定した規定は全マシン似たり寄ったりなコンセプトとなっていきますので、予算があり色々な研究ができるチームの動向は今後も要チェックですね。

 

一つ気になる事が、コクピット横の廃熱口が無くなってるチームが多い。あれはバッテリー関連の廃熱だったと記憶していますが。

気温により閉めたり開けたりしてましたっけ?

わかる方いればコメントお待ちしております。