2018年のWRCは2月16~18日第2戦のスウェーデンが行われています。
トヨタが最初のSSを1,2でスタート!なんてニュースが出ていて、開幕戦が2,3位だったので今回は優勝か?と一瞬思ったのですが、新雪によってコースが滑りやすくあっという間に下位に転落。
コースの雪掻きをさせられたスタート順が早いドライバーは、軒並み下位に転落していました。
そうそうWRCではスタート順により有利・不利があるんだった・・・
今回の記事は、結果だけは気にしていたけど近年あまり注目していなかったから、そんな事すら忘れてたよ!っと思う人向けの内容となっています。詳しい人ごめんなさい。
2018年WRCのスタート順ルール
- Day1:チャンピオンシップ順にてスタート
- Day2:Day1のリバース順にてスタート
- Day3:Day2のリバース順にてスタート
スノーやグラベル(未舗装路)では、雪が多い・砂利が多い・砂が多いなどのコースでは早くスタートする場合はコースのお掃除役になってしまいます。
今回のスウェディッシュラリーのような、新雪が多い状況だと初日の不利を挽回するのは事実上困難です。
新雪がお邪魔虫な理由
雪は踏み固められて圧雪となります。気温の変化により表面は氷だけのアイスバーン状態になる事があります。
WRCはスノーステージではスタッドタイヤ(スパイクタイヤ)を使って走行するわけですけど、圧雪やアイスバーンにはそのスタッドが突き刺さり素晴らしいグリップ力を生み出します。
しかしその上に新雪があると、圧雪部分までスタッドが届かずに滑る事になってしまう訳です。
私も北海道在住でこのような路面で車を走らせますが、新雪で乾燥した雪は最悪です。乾燥した雪は圧雪やアイスバーンに付着しないため車が浮いているような状態になります。
圧雪なら60km/hでもなんてことないコーナーでも、この状態だとあれよあれよとアンダーがでて縁石に吸い寄せられます。4WDとパワーで強引に復帰しようとする行為も無意味で全輪滑走状態になる。
そして縁石にヒットして跳ね返って復帰みたいな事も経験済です。
後から請求がきたアライメント修正代がバカ高かったですがw
新雪がなければ、圧雪やアイスバーンが削られた状態になる後方スタートの方が不利になる場面もありますので、WRCドライバーには天候運も必要なんですね。
まとめ
公道世界最速を決めるWRCではスタート順が、勝敗を分けるなんてことは日常茶飯事なわけでそこが面白いってこともあるでしょう。
このスタート順にしても、サーキット走行のF1と同じく後から走った方が有利な場面が多いのが大半です。
だから初日はチャンピオンシップ上位からのスタートにして、基本的に不利な状況で走らせる事でチャンピオンシップ自体を面白くするルールと言えます。
ちなみに雪上で速く走るドライビングの基本は突っ込みでアンダーを出さない事です。立ち上がりは車の向きが変わってからハンドルを極力切っていない状態でアクセルON、これでオーバーステアによるスピンは防げます。
FR,FF,4WDとスタイルは変わりますけど、WRCが基本的にドリフト突っ込みなのはオーバースピードの修正がやりやすい事、車の向きを変えてアクセルONを早めたいなどの理由があるからですね。
詳しくないくせにあっさり解説してみましたが、ご了承下さいませ。